差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2011年12月8日木曜日 22:53
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: ゆートピア(北区志茂)

ナカムラです。

今日(12/2)は、「ゆートピア(北区志茂)」に行ってきました。 赤羽駅(東北本線)から、0.7キロ、8分くらいです。

20:00に会社を出て、東京駅を出発。上野で中距離電車に乗り換え赤羽へ。今日は本格的な寒さ。 厚手のコートを着ているけど、東京の辺境赤羽は都心よりもいくぶんか寒い。。。

赤羽は、岩淵(赤羽)、川口、鳩ヶ谷と続く日光御成街道の初宿だったところ。都区部に唯一残る酒 蔵、丸眞正宗もある。

そんな赤羽の同湯は、昭和3年創業の古豪。かつての屋号は昭和湯。昭和37年の第1回目の建て直 しを経て、今のマンション下駄ばき銭湯は、平成3年に2度目の改築を行った三代目の建物だ。

マンション銭湯だけど、入口の脇には綺麗に刈り込まれた掛かり松があるのが珍しい。入口の上に は学校の校舎にあるように時計が埋め込まれている。もっとも、節電な夜なのでよくは見えない。。。

自動ドアを開ければ、松竹錠アルミ板鍵の下足箱のある広いエントランス。白いトイ・プードルが 迎えてくれる。

ロビースペースもそこそこ広い。カウンターの親父は、声が大きく元気でちゃきちゃきしている。

今日は、久し振りの週末のサウナ目当てでやってきた。サウナはプラス350円と少々お高い。しか し、次回100円引きの割引券を貰えるので、小生のような風来坊でなければ実質250円。縦長の専 用ロッカーとふかふかの大小タオルが付くので高くはないだろう。

脱衣所は3間四方くらいで天井が低い。壁側に松竹のシリンダー錠のロッカーが並んでいる。真ん 中にソファーがあるだけ。最小限のものだけが並ぶ。特徴はないけど居心地は悪くない。

浴室は、幅3間奥行4間ほど。プラ板張りのフラットな天井は低い。島カランは1列で、カラン数 はセンターから9・8・7・0。床のタイルはオフホワイトのユリ模様。カラン台はえんじに牡丹模様 のものだ。

浴槽は、外壁から奥壁に沿ってL字型にびっしりと並ぶ。手前から、サウナ室、立ちシャワー2機、 2人用くらいの水風呂、電気、座ジェット×2、ジェットがある主浴槽、ガラス室になっていて桧が 香る森林浴風呂というラインナップ。お湯は全ての浴槽が淡い褐色の”福寿効”という薬湯で湯温 はいずれも42度半くらい。

金曜日で、隣湯の第二岩の湯も岩の湯も休み。22:00を回ったあたりから相客が増えてピークには 浴室に15人くらいにもなる。今日は厳しい寒さ。混んでいるのでお湯がどんどん使われる。浴室は 湯気で濛々となっている。銭湯における冬の風物詩の光景だ。

特にビジュアルはないものの、外壁の窓の外に幅半間くらいの奥行きで枯山水を模した感じの庭が 竹囲いの中に設えられライトアップされている。気が短い赤羽の相客に叱られないように短時間だ け窓を開けると、湯気が一気に流れ出る。。。

上がりはロビースペースでハイリキ240円を頂く。居心地のいいソファでまったりしていると相方 が「銭湯浪漫(2000年/文芸社)」という写真家の中尾保氏の労作を見つけた。何年か前にネットで 探したものの品切れで手に入れることが出来なかったものだ。相方に急かされるまで見入ってしま う・・・。

金曜日の21:40から23:00まで滞在。これというものはないけど、銭湯としての基本性能は高く、 予想していたよりも居心地が良かった。比べるとテルメ末広が勝るけど、LaLaガーデンの近くとい う点で同湯には地の利がある。

「銭湯浪漫(2000年/文芸社)」:古書は、プレミアムがついて5000円弱だったけど、版元がネッ トでPDF版を販売していた。なんと500円。涙の敗退を余儀なくされた岐阜県関市の錦湯などが仔 細に取り上げられていて泣けた。また、かつてはこんな銭湯があったのかという写真が多数掲載さ れている。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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