昭和11年創業。現在の建物は昭和30年代の改築だろうか、内部は伝統的木造銭湯の形式を踏襲してはいるものの正八角形の湯気抜きがあるコンクリ造の建物。

2010年の秋に訪問した時と違って、コンクリ煙突が短くなっている。

「1010」のミレニアム特集号である「東京銭湯物語」に、50年前の二代目、大将のいなせな姿とともに、最盛期の朝日湯が数ページに亘って紹介されている。

しかし、支店である沼袋の第二朝日湯に続き、この6月末で本店の同湯も長い歴史を閉じる。

浴室には、綻んだ設備を懸命に繕った跡が残っていた。しかし、大きな水漏れが起こり、図らずも力ここに尽きたということだろう。

「東京銭湯物語」で語られていたこともあって、感傷を掻立てられた。

《前回訪問:2010.10.15.》

下足箱の上に先代の建物の瓦が残されていた。
朝日湯(中野区野方) 2014.06.22.
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