ご近所銭湯の再訪シリーズ第4弾。

昭和22年の航空写真に銭湯の姿を見ることが出来る。当地には古くから銭湯があったという。

現在の建物は昭和37年築。大型の伝統的木造銭湯。屋号を刻んだ鬼瓦、立派な懸魚、二本のカンヌキを用いた便所の木戸、朝日をあしらった番台裏の窓の桟など見所が多い。

大きなペンキ絵は、多少のくすみは有るものの未だ早川さんの「西伊豆(19.6.15.)」が残っている。今なお波が岩にぶつかり、力強い波飛沫が高く舞い上がっている。

大型銭湯だけど、折上格天井の下には島ロッカーを用いない昔ながらの広い空間が広がっているのがいい。シンプルで正統的ないい銭湯だ。

上がりの一杯は直ぐ近くの「磯野家」の年内最終営業へ。魚系のメニューが充実している。最後に石川の清酒「菊姫」に気が付く。また、旭湯とのセットで来なければ。。。

《前回訪問:2011.09.22.》

屋号を染め抜く紺地のオリジナル暖簾に湯屋の矜持を感じる。
カナリヤ錠の銭湯はいい銭湯が多い。同湯も下足箱はカナリヤ錠。
女湯のロッカーには板鍵のTOKYO錠が残っているし、籐籠を載せた”ベイビイスケール(体重計)”があるらしい。
番台の裏には正月飾りが、番台の上にはその大きさに驚かされる鏡餅が供えられていた。
昔ながらの正月を大切にされているようだ。
元日はお休み。2日は10:00から15:00の特別営業。3日はお休みで、4日から平常営業。
旭湯(中野区本町) 2013.12.28.
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