朝日湯(品川区東大井町) 2008.05.09

大井町のハモニカ横丁・東小路。昭和30年代の風景が残る大衆酒場「大山」で、軽く飲む。

レモンサワー(300円)、ゴーヤチャンプルー(620円)、湯どうふ(350円)という夕食。ゴーヤチャンプルーがこの店で最も高い料理だ。

一服して、4年ぶりに昭和7年築の朝日湯へ。ゼームス坂通りに面した、相変わらずいいレトロ銭湯だ。コインランドリーも銭湯も繁盛している。

ゼームス坂は、細く急峻な坂をイギリス人J・M・ゼームスが私財を投じて改修し、その名が残っている。同湯は昭和3年開業。もとは、向いの寿司屋の地にあったが、この坂道の拡幅の際に現在の地に移っている。古いゼース坂は大八車がやっと通れるくらいの狭い道だった。

上がりは、朝日湯の浴場の鏡のスポンサーでもある「出世寿司」に惹かれたけど、そんなに食べられないので、ビールを頂きに、再び、大山酒場へ。

赤坂のクラブのように「おかえりなさ〜い」とは言われなかったけど、看板の時刻なのに、何とかビールを飲ませてくれた。 まぁ、その後にご常連に焼きそばを焼かされていたけど。

このハモニカ横丁は戦前からの老舗だ。戦後のヤミ市あがりとは、チト格が違う。

イトーヨーカドーの辺りも怪しいエリアだったけど、こっちは地上げされて、消失した。映画館の裏に青線的な飲み屋街が広がっていた。

久しぶりの大井町「東小路」。以前はそうは思わなかったけど、今日は入りたい店が多く困ってしまう。

酒を飲めない年齢から(飲んではいたが)酒場の写真を撮ってきたけど、最近になってハモニカ横丁の自分の中での位置づけが撮影の対象ではなく、一杯やる場所に変わったからだと気が付く。遅ればせながら。

大井町。素敵な飲み屋街だった。

《前回訪問:2004.04.16.》



朝日湯


大山酒場


同湯前の街路樹が、新しい木に置き換わっている。


中島師のペンキ絵。
男女境には、章仙画の幅4間の巨大タイル絵。
章仙の富士山もなかなかのものだ。



大山酒場は縦に長い。線路方向から。
建物の側面に3か所の入口があって、奥の2か所を使っている。






右手から「ゼームス坂通り」が交差する、ゼームス坂上。


有名な洋食屋「ブルドッグ」。2階の手すりを見て、
いつ頃の建物なのだろうと思う・・・。