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大黒湯
(杉並区和泉) 2015.09.19.





環七の旧道にあたる広い道から少しだけ入った築後60数年が経過するというモルタル造の油井型煙突を有するレトロ系の老舗。チープな穴あき石膏ボードのと アンバランスながら、脱衣所の梁の黒ずんだ色に貫禄を感じる。そして、白木の大黒柱、2段型天井の高窓上の伝統的な木製の換気構造にイニシエを感じさせら れた。井戸水を廃材で沸かしたお湯はかなり気持ちがいい。狭いものの無料のスチームサウナもある。奥壁には描かれてからまだ日が浅い丸山さんの「三保の松 原(27.7.29.)」。お湯が高い位置から注がれるという珍しいシャワー付カラン(女湯には現存)の裸婦が説明する説明板がある。”野球 やボーリング”の疲れが回復するという 大森東の三協鉄工の赤外線ランプ(非稼働)の効能書き。超音波はボクシングにいいらしい。上がりはタワーラムネで水分補給した後、隣の元々は笹塚にあった 三代続く「ふくや」で一杯。

《前回訪問:2008.12.31.》


町中に金魚屋があった。


前回の東京オリンピック(昭和39年)に環七が本完成する前は、片側1車線の細い通りだった。
大部分は当初の道を拡幅したが、同湯のある辺りは東に新道が切られた。この通りは環七の「旧道」にあたる道。


”旧環七”から大黒湯は一軒入った所にある。
手前が帰りに寄った「ふくや」。祖母の代から三代続く店で、4年前までは笹塚にあった。





終バスは新宿駅まで行かなかった。