差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2004年10月3日日曜日 21:39
宛先: 銭湯ML
件名: 大黒湯(横須賀市汐入)

ナカムラです。

今日(10/2)は、「大黒湯(横須賀市汐入)」に行ってきました。
汐入駅(京浜急行)から0.5キロ、5分程度です。

汐入駅には「大黒湯」が2つある。1つはドブ板通りの裏道にあるビル銭(本町)。もう1つが、今日行った、坂本町への坂道の途中のモルタルの銭湯(汐入)。

同湯は2車線のバス通りに面している。モルタルの脱衣所棟の前面が、ハの字型に引っ込んでいて、入口は年季の入ったガラス戸。煙突は、細い土管を?げた油井型なんだけど、かなり細身になっている。

ガラス戸を開けると、コンクリのたたきに木組みのレトロな番台が立っていて、すぐに脱衣所。そのため、男女ともガラス戸の裏には白い布(カーテン)が張られている。この白布がユルい感じがする。初めて前を通った時は、暖簾が掛かっていなかったので、廃業してしまったかと思った。

使われていない番台の向こう側にいる女将に400円を払い、下足箱を探す・・・。
他の横須賀の銭湯のように、同湯もコンクリのタタキの横に下足箱がある。旧型の松竹錠。しかし、下足箱の前にダンボールや小箱が積んであって使えない。そればかりか、脱衣所の外壁側に「FUJI」錠が付いたオール木製のロッカーがあるけど、使っていないサイドボードや折り畳みベットや汚らしいガラクタが山と積まれていてたどりつけない。

廃品回収業でも併営しているのか。2間半四方の脱衣所の1/3弱が、清潔感の全くないガラクタ?ゴミ?で埋まっている。銭湯としては、驚愕の風景・・・。

この建物は築50年以上とのこと。天井は天板を角材で押さえた、押し縁天井の大振りのもの。男女境の壁、床と年季を感じる。

木製のベンチ、ガラクタに2/3埋まっているプラスチックのベンチ、脱衣籠、アナログ体重計(メーカー不詳)、使用されていない小さな家庭用冷蔵庫などがある。大黒柱には黒く長い柱時計があるけど動いていない。その代わりの時計は・・・・。番台の棚の上の目覚まし時計のみ。これもあまりないパターン。

浴室は、幅2間半、奥行3間。天井は2段型で高い方の天井が広い体育館様式。青緑グレーのペンキは、結構、ボロボロ。

床は、白の八角形のタイルとブルーの正方形の小タイルの組み合わせ。いかにも硬いタイルという感じで、横須賀の古銭湯で見かけるもの。そして、古銭湯につき、カランの下には洗い湯を流す溝がない。

島カランは、鏡すらないプレーンなもの1列。カラン数は、センターから6・4・4・5。シャワーはセンターのみ。カランはWaguriの旧型。そして、外壁側、脱衣所方が幅1間ほど外側に張り出している。

初めは外壁側のカランに陣取ったけど、お湯を出せども出せども熱くならない。これほどの経験は初めて。仕方ないのでセンターのカランに移動。こっちは、お湯が出た。

浴槽は深浅2槽。浅槽は、横須賀の古い銭湯にあるけど、極めて浅い。
東京銭湯の腰掛の高さしかない。焚き出し口は湯船に突き出たパイプという簡素な造り。

湯は、熱い・・・。46度以上あると思う。土曜日の16:45。よそ者なので遠慮していたが、誰もいないので、水を入れる。

浴槽の立ち上がりには、縦4枚×横20枚のタイル絵。絵柄は洋風のもので既製品かも知れない。外壁側にも縦2枚×横3枚の同じく洋風の風景画のタイル絵がある。ペンキ絵は昔あったのかも知れないけど、天井と同じく青緑グレーのペンキで、やはりボロボロ。

深槽は更に熱い。深さのチェックのために、一瞬肩まで入ったが、出る時には一番長く湯に触れた足首が焼けどするかと思った。六龍鉱泉の深槽より熱い。女湯からは水を埋める音がする。
これは通常の温度ではないのかも知れないけど、横須賀のボロ銭系は湯が熱い。

上がりは、ドリンクが何もない。男女の入口の間には自販機があるが、バス通り、やはりちょっと買いに行くという感じでもない。それに、ベンチのスペースを侵食するガラクタ?ゴミ?が気になって仕方ない。

トイレを借りて早々に退散するが、ガラクタ?ゴミ?に邪魔されて、トイレの出入りにも難儀する。なかなか強烈な銭湯だった。



亀の湯(汐入) 汐入の銭湯も2軒だけになった