第二常盤湯(横浜市保土ヶ谷区) H18.1.8

旧保土ヶ谷宿の高札場の向かいに位置し、大正時代から同地に銭湯があったらしい。現在の建物は昭和28年築。
脱衣所は、床がタイルカーペットなのは残念だけど、それ以外はウッディな感じに溢れている。なかなか優れた感覚だ。

営業時間は22:00までだったが、21:30には仕舞う。
また、場合によってはもっと早く仕舞いますとの趣旨の貼り紙がある。

子供はあまり来ないのだろう。近くの小学校の体験入浴で、小学生が大勢来た時のことを嬉しそうに話してくれた。

浴室は、幅3間、奥行4間ほど。無料のスチームサウナがあってなかなかいい。
ビジュアルは、奥壁に大きな枯山水の庭を描いた、タイル絵がある。絵付師が絵付けをしたようなタイル絵ではないが、絵柄としては渋いもの。

《H15.9.21.レポート》



裏は直ぐ帷子川。横須賀線からも油井型の煙突が眺められる。


屋号を彫刻した扁額がかかっている。


同湯の番台の細工は細やかだ。前面が収納の戸になっている。材も上等の欅だろう。


使われていないが、男女境にレトロな照明が残されている。
正面にサウナ室が見える。








木の温もりを大切にしている。
最近付けられたと思われる、お手洗いの手摺が、削り跡を残した木だったことが印象的。
スリッパは置いていない。必要がないほど清潔。



なかなか洗練された感覚で作られている。
松竹錠の下足箱の奥に、傘を入れる穴が開いている。


保土ヶ谷駅。ホームに瓦斯燈を模した灯りが点いている。


表通りからは小道を入っていく。右側に小さな鳥居と祠がある。

保土ケ谷区帷子町(かたびらちょう) [昭和2年4月1日設置]

町名の由来
 昭和2年の横浜市編入の際、橘樹郡(たちばなぐん)保土ケ谷町大字帷子(かたびら)から新設された町です。

古くは久良岐郡(くらきぐん)保土ケ谷宿の内で、帷子(かたびら)上町、帷子(かたびら)田町、帷子(かたびら)町といいます。

昭和2年10月1日の町界町名地番整理事業の施行に伴い、帷子(かたびら)町字外原田、宮田、神田、町並、古町通、川邊(べ)の町区域に天王町を、帷子(かたびら)町字宮田、宮ケ谷、谷ノ坂、古鎌谷、打越、栗林の町区域に宮田町を、帷子(かたびら)町字栗林、峯ノ下、横打、峯坂、向臺(だい)、常盤、中原、三ツ沢、三本松、和田ノ上、中通、西田、川邊(べ)の町区域に峰岡町を新設しました。そして、もとの帷子(かたびら)上町、帷子(かたびら)田町の町区域に帷子(かたびら)町を新設しました。

元禄の頃まで「小帷(こかたびら)」と書いた記録があるといいます。『廻國(かいこく)雑記』には歌まで添えてある。以前は帷子(かたびら)川の少し上流、今の古町と言うあたりにあったのである。」と述べています。

「横浜の町名」(横浜市市民局)より