差出人: Masayuki Nakamura
送信日時: 2020年3月1日日曜日 12:56
宛先: 'sento-freaks@googlegroups.com'
件名: 永泉湯(足立区西新井)

ナカムラです。今日(2/28)は、「永泉湯(足立区西新井)」に行ってきました。

谷在家駅(日暮里舎人ライナー)から1.3キロ、15分くらいです。東側の竹ノ塚駅(東武伊勢崎線)からのアプローチは1.2キロ、13分くらい。

先ずはバスを乗り継ぎ、東尾久の田端変電所の近く、気になっていた天ぷら屋の『天清』で上天丼1100円をご飯軽めで頂く。浅草の有名店『葵丸進』で修行し、この地で独立し創業38年という。50年以上も天ぷら一筋のおじいちゃん。味は期待していた程ではなかったかな。しかし、とてもいいご夫婦でのんびり出来て楽しかった。女将さんが表に出て、ランチ客の小生が交差点を渡り切るまで見送ってくれた。

尾久界隈はまだまだ商店街がそれなりに活気を保っている。そんな商店街や尾久の旧三業地を歩きながら、尾久ゆ〜ランド熊の前梅の湯ニュー恵比須と見てまわる。梅の湯は改築前に入ったことがあるけど、新しくなってからは未だ入っていないなぁ。

ニュー恵比須湯に近い、日暮里・舎人ライナーの赤土小学校前駅から北上して足立区の谷在家駅へ。ここから東へ真っすぐ進むと西新井の永泉湯に行くことが出来る。

同湯は昭和43年創業。七曲りと呼ばれる道路に沿った、旧農業用水の傍らにある。同湯にアクセスする橋が架かっていた場所には由緒ありげな地蔵尊が建っている。高度成長期までは付近は田圃で、同湯も農家からの転進という。東京の銭湯は新潟出身者が多いけど、そんなことで同湯の出自はちょっと違っている。

コンクリ煙突を有するW千鳥破風の堂々とした建物。鶴の懸魚もさることながら、鮮やかな青色の瓦葺きというのが珍しく最大の特徴になっている。

紺地に屋号白抜きの粋な暖簾を潜ってエントランスに入れば、立派な平格天井のゆったりとした空間に松竹錠の下足箱。窓ガラスが昭和中期的な模様ガラスが使われている。

自動ドアを入れば、脱衣所を3分割したロビースペースに、ソファセットとカウンターがあって大将が詰めている。

脱衣所の広さはオリジナルで3間四方。天井はこげ茶色の折り上げ格天井で、一見していい材料が使われていることが分かる。そして、男女各1基の天井扇が下がっている。

庭池は埋められているものの。石組み滝のなどが残り、大きな鉢植えなどが置かれ、緑と自然光が脱衣所に入って来る。得難いものだ。

ロッカーは主に外壁側に中央に棚のある100円リターン式のものが並んでいる。最初は気が付かなかったけど、反対側に縦長のロッカーも設置されている。16:00の口開けとともに一番風呂勢が15人程流れ混んでいるので中段の使い易いロッカーは一杯だ。

アナログ体重計はTANAKA。梁に大入り額ならぬだるまの絵を挟んで不動と書かれた寄贈者の名前が並ぶ額が掛けられている。余り見かけないものだ。

浴室の広さは幅3間、奥行4間。天井は木板に茶色とオフホワイトのペンキ塗りの2段型。島カランは1列でカラン数はセンターから5・5・5・4。

浴槽は奥壁から外壁側にL字形に3槽。順に1人用の深槽、スーパージェット、ボディーマッサージ、座ジェット、電気、滝の焚出し口のある主浴槽。さらに外壁側に蛍光色黄色の薬湯の槽が並ぶ。脱衣所方に喰い込むように無料の小さなスチームサウナが置かれている。スチームサウナは好きだけど、コロナウィルスの昨今、“濃厚接触”が怖いので今日はパスした。

井戸水を薪で沸かしたお湯は、こなれていることもあって柔らかで気持ちがいい。相客が多いこともあって高窓が朧気になるほど湯気がもうもうとしている。とても懐かしい雰囲気がある。

奥壁は煉瓦大の白色のタイル張り。一部がオーバーハングしていて、赤白の赤外線ランプの灯りが降り注ぐ仕掛けはあるもののペンキ絵などはない。男女境には静かな入江にヨットが浮かぶ絵柄のモザイクタイル絵。静かでゆったりした感じにさせてくれるいい絵だ。

上がりは各種ドリンクが全て100円で提供されている。かなりのサービス価格。チオビタドリンクを頂く。

土曜日の16:15から17:00に滞在。相客は20人以上。続々と客が出入りする銭湯。若い三代目が継ぐことが決まっている。

上がりの一杯は、ひと時の蒲田のように高架化の再開発が急ピッチで進む竹ノ塚駅近くの『栄楽飯店』でワンタンと半チャンのセット。無口な親爺の作るワンタンは生姜が効いた特徴ある醤油味のスープ。厚切りのチャーシューがたっぷり入ったチャーハンも、都度鍋を振るったしっとりと滋味深いもので美味しかった。

ラメラを繋ぐとライカが起きて帰りを待っている。帰りを急ぐことにする。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
URL: http://furoyanoentotsu.com(風呂屋の煙突)
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                 青い瓦は珍しい




             昭和中期的な模様ガラス




   道路脇の水路敷と思われる場所にお地蔵様が建てられている




                竹ノ塚駅東口の栄楽飯店




     ラーメンは重くワンタンにしたけどワンタンが沢山入っている




     半チャンなのに作り置きではなく鍋を振るって作っていた

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