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目次 : 都道府県別
目次 : No.1~796
目次 : No.797~1120

   訪問日 最寄駅  線区  屋号  コメント 
再訪 2019.12.30. 三ノ輪 東京メトロ日比谷線 有馬湯 insta コンクリート製の極めて地味な外観からは同湯の凄さは感じることが出来ない。しかし、浴舎は古い映画館のような”イモムシ”型構造の珍しい銭湯だ。青く塗り潰されていた奥壁には城崎哲郎氏の猿の絵をモチーフにした田中みずきさんの手によるペンキ絵が描かれた。その下部には章仙画による鯉の滝昇り&川に鯉のタイル絵。男女境には塚本暁舟画と見られる花鳥風月の大絵巻のタイル絵がある。これらは、戦前の建物からの移設という。石組みの井戸を設えた庭もなかなかに豪華で気品がある。木桶も年に1度くらい新品に入れ替えられているようだ。明治時代に創業した下町の銭湯としての矜持を感じる。もちろん井戸水を沸かしたお湯も円やか。静かで風情ある優れた銭湯。外からは拍子木の音と”火の用心”という夜回りの声が聞こえてきた。訪れたとのある現存の東京銭湯の中で十傑に入る銭湯だと思っている。
 銭湯外観 2019.12.29.   御徒町 山手線等 燕湯 insta   
再訪 2019.12.28. 三河島 常磐本線 帝国湯 insuta 久し振りの帝国湯。相変わらず豪壮で立派だけど、21:30を回った頃は東京に下宿している岐阜出身の学生を京都から訪ねた学生2人とご常連2人だけだった。学生は熱さに悲鳴を上げながら入っていた。暖簾がボロくなったことと、相変わらず残っている早川さんのペンキ絵がくすんできたほか、何処となく清掃が緩くなった気がしなくもない。一方で、女湯の方は相応に劣化が進んでいるという。だんだんとメンテナンスがより重荷になっているのかも知れない。

※相方の撮影。
銭湯外観 2019.12.28. 三河島 常磐本線 雲翠泉 insta
再訪 2019.12.27. 新大塚 東京メトロ丸ノ内線 君の湯 insta instaを見て分かったけど図らずも、仕事納めの湯は昨年同様、新大塚・君の湯。浴室に入るなり中島さんの富士山のペンキ絵に気合いを感じた。高原から眺めた富士山。滝が小さく描かれている他は緑が占めている雄大な印象のペンキ絵。女湯には令和元年とやや大き目に書かれているらしい。5月18日のもの。令和で最初の絵なのかな。
東京では珍しい組合非加盟で料金は430円。清澄なお湯は柔らかく、湯舟のお湯全体が輝いている。副浴槽の無農薬のラベンダー湯がまたいい。室内の清掃も行き届いている。旧大塚坂下町。池袋から江戸川橋にかけて流れていた旧水窪川の畔。近くの公園には手漕ぎポンプの井戸も残る。前の通りは巣鴨プリズンから不忍通り通りに抜けるために切られた通り。同湯後方の開運坂の上には加納治五郎の講道館があった。
1210 2019.12.21. 千歳烏山 京王線 給田湯 世田谷区の北西の端の給田。周囲が田圃ばかりだった頃から屋敷があった所に位置するかなり古い共同住宅併設の銭湯。船橋の宮前湯のように木造の浴舎+コンクリの脱衣所&共同住宅かと想像し気になっていた。内部は高い天井を持つ伝統的木造銭湯そのもの。しかし、躯体は全てコンクリ造で全てオリジナルだと感じた。建て替えを意識しているのか脱衣所の上の共同住宅部分に明かりはなく、住人が居るのかなといった感じ。コンクリ造の煙突。番台裏の九谷・鈴榮堂の宝船のタイル絵。黒時計はゼンマイ巻き。トイレの扉は伝統的な木戸。浴室の2段型天井の内側は木板張りか少なくとも木板風の仕上げだった。もちろん奥壁には富士山のペンキ絵(中島さん)。湯舟のお湯も無料のスチームサウナも、かなり温い温度設定だった。
廃業銭湯 2019.12.21 千歳烏山 京王線 旧松の湯 insta 千歳烏山駅脇の人だけが通れる細い踏切際に残る伝統的木造銭湯。コインランドリーのみが営業している。なかなかの佇まいだけど、もう何年もこのまま時間が過ぎている。多少手入れがなされているのか、さほど劣化したふうではない。それだけに勿体ない。何か理由があるんだろうか。踏切の傍らに”一夫地蔵菩薩”が建てられている。
再訪 2019.12.13. 江戸川橋 東京メトロ有楽町線 竹の湯 insta 創業67年、現在の建物は昭和50年築という。しかし、昭和4年の銭湯名鑑に「牛込区改代町二/武の湯(竹の湯ではない)」の名前があって、昭和11年の航空写真にも銭湯の姿を確認出来る。神楽坂の赤城神社の坂の下。江戸川橋からは地蔵通り商店街を抜けて平坦な道のりだった。演歌が流れる脱衣所はいいなぁ。明るくかなり清掃の行き届いた銭湯という印象だったけど今日は普通だったかな。乾式サウナ前には持ち込み用の漫画本の本棚がある。そのせいかスチームサウナには本の持ち込みは禁止と書いてある。スチームサウナの温度調整を小さなタオルで塞いで蒸気を出し続けている相客が居て強烈に熱かった。そう言えば、長らく銭湯を回っているけど、未だスチームサウナで本を読んでいる相客に遭遇したことはないなぁ。そんなのいないか。
再訪 2019.11.23. 要町 東京メトロ有楽町線 健康ランド末広湯 insta 末広湯に転進。勤労感謝の湯・江戸黒。やはり、同湯の30-32度の温い水風呂はいい。
銭湯外観 2019.11.23. 要町 東京メトロ有楽町線 山の湯 insta 山の湯でまったりしようと雨の中出かけたものの、臨時休業。
再訪 2019.11.17. 白山 都営地下鉄三田線 富士見湯 insta 白山の富士見湯。東大下水という旧川沿いの銭湯。文京の湯銭湯フェスタ2019開催中で、今日は5軒になってしまった各銭湯で愛媛県内子のじゃばらを浮かべたじゃばら湯に加え、じゃばら飴のお持ち帰りのサービス付だった。
銭湯外観 2019.11.16. 大船駅  東海道本線  ひばり湯 insta
※不動湯に画像掲載
駅前の観音食堂に寄った後に息災を眺めに行った。暗渠沿いの銭湯だったと改めて確認する。古代檜風呂は復活していないようだけど、赤い”ゆ”といったネオンサインや屋号を明るく示す看板や案内板など、新規客を受け入れる配慮が増している。隣湯の激シブレトロ系の常楽湯も、元気に営業を続けているようだ。常楽湯に丸山さんのペンキ絵があるのを最近まで知らなかった。
 再訪 2019.11.16. 辻堂駅 東海道本線 不動湯
3年振りくらいで辻堂・不動湯へ。番台にキャップを逆さに被った若い兄ちゃが座っている。同湯で女将さん以外を見たことがない。大丈夫かなぁ。見れば大黒柱の柱時計がゼンマイを巻いていないのか動いていない。ちょっと熱めだったお湯の温度も熱いほどではなかった。男湯の脱衣所の蛍光灯は切れて薄暗く、台風対策か高窓には外から竹の絵が描かれた古い戸板が打ち付けられている。便所のレトロだった戸にもベニヤ板が貼られている。思い入れが強すぎて受け入れ難いけど、メンテナンスや設備がちょちっと草臥れたかな。
 銭湯外観 2019.11.16. 阪東橋 横浜市営地下鉄  仲乃湯 insta 横浜橋通商店街に連なる、山側の八幡橋通り商店街。立ち飲み屋で大好きだった内藤酒店へ。永楽湯近くの浅見本店に客が多かったけど、奥地の内藤酒店に相客はない。16:00、10数年前には仲乃湯の定休日であっても賑わいがあった。90歳位の女将と静かに言葉を交わしながら缶詰の焼き鳥で缶酎ハイを飲む。ハムを切ってもらって持ち込んだ肉屋さんも、焼けたら届けてくれた向いの焼き鳥屋も廃業。何より焼きそばとおでんの磯村屋が令和を待たずに4月一杯で店を閉じた影響は計り知れない。商店街は微かに商店街だったことが分かる程度に衰退しきっている。大型で豪壮な仲乃湯は定休日。屋根を見ると何か所かにブルーシートが掛かっている。改修費用から直しあぐねているという。中村町のドヤ街に隣接している。以前は見かけなかった外国人を少し見かけた。
 銭湯外観 2019.11.16. 阪東橋  横浜市営地下鉄  永楽湯 insta 旧赤線地帯だった真金町、永楽町。阪東橋の駅に近いせいもあり、大型マンションが一層林立していた。永楽湯は変らず。
再訪 2019.11.02. 東高円寺 東京メトロ丸ノ内線 桜湯 insta 和田帝釈天通りという、ちょっといい感じの小さな商店街にある。昭和26年築創業。コンクリ煙突を有するむくり破風の伝統的木造銭湯。桜が咲く季節に建ち上 がったことから、桜湯と名付けられた。また、男女境に広がる大海原のモザイクタイル絵は青が鮮やかで見応えがある優れた絵だ。女湯は牧場と牛という絵柄らしい。地味な銭湯だけど、お湯良し、丸山さんのペンキ絵良し、モザイクタイル絵良しの本当に優れた銭湯だ。上がりの一杯は、蕎麦居酒屋の『まん月』。山梨の『青煌』と刺身、蕎麦で一服。
トークショー 2019.10.27. 殿上湯  山手線  殿上湯 insta 神戸のまっちゃんの旅先銭湯3”泊まれる銭湯”のミニトークショーに参加。ひ
 再訪  2019.10.25.  北池袋 東武東上線  前田湯  昭和4年の『六大都市府県下浴場名鑑』にも掲載がある老舗。当時は西巣鴨町池袋大字前田。屋号は谷端川のほとりの田圃ばかりだった地名に由来している。 花屋とスペースを共用するエントランス、回廊のある脱衣所、入道雲が湧き立つ大海原のモザイクタイル絵。相客は少なくボロ銭の趣だけど、井戸水を薪と重油で沸かしたお湯は宝寿湯を含め4種の温度で供される清澄なもので、なかなかだ。同湯の方と思われる親子以外、元々はカラン50機の同湯に相客は1人だけ。10年前に大将が廃業を決意したものの、息子が継ぐということで細々と続いている。
銭湯跡  2019.10.19.  代田橋 京王線  京王浴場 twitt  京王線の代田橋駅前の小売市場の奥にあった、ちょっと変った屋号の銭湯。小売り市場より早く廃業し、昭和40年代の後半には既に廃業していたのか、京王浴場の記憶はあるようなないような。代田橋は甲州街道に架かっていた玉川上水の橋。駅前は、和田堀給水所、甲州街道のアンダーパス、環状七号線に分断された地域で、元々発展できなかったけど、小規模な商店街がさらに衰退している。
再訪 2019.10.18. 西巣鴨 都営三田線 稲荷湯 insta 瀧野川の名湯、稲荷湯。旧中山道を入ったロケーション。熱い湯の銭湯という印象だったけど、38度の炭酸泉と42度強の白湯と、入れないほどの熱い湯という3つの多彩な温度設定だった。雨降りで客は少ない。しかし、鯉が泳ぐ庭は雨に濡れて奥行きが増し、なんともいい風情だった。ペンキ絵は丸山さんの河口湖。丸山清人画の横に勝海麻衣さんの名も。勝海さんの名前もめっきり聞かなくなったなぁ。ロッカーの上に置かれた飴玉を頂いた後、板橋駅前の居酒屋「松月」へ。

【お詫び】
台風19号の影響で直前の中止となりましたことを、お詫びいたします。
ご予約頂き楽しみにして頂いた方々には、申し訳ありませんでした。
小生も唯一参加している銭湯のイベントで残念でした。
また次回、お会いいたしましょう。(10/13記)


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今年もやります! 
豪華ゲスト陣で銭湯おたく話!
是非、お運び下さい。

銭湯ナイトVol.15「令和の銭湯へ」 ~江戸、明治、大正、昭和、平成の銭湯、そして、その先へ~ 2019/10/12(土)
【日時】 2019/10/12(土) 19:00~22:00(18:00オープン)
【場所】 新宿ロフトプラスワン(新宿、歌舞伎町)
【料金】 前売1500円、当日1800円(飲食別)


 毎回満員につき、事前予約をお勧めします(優待入場できます)。
 予約は↓から 
 https://www.loft-prj.co.jp/schedule/plusone/127759

【出演】(敬称略)
 町田忍下北沢つかさ
 ナカムラ(風呂屋の煙突
 もりたゆたか(銭湯wiki)
 銭湯OLやすこ(銭湯OL日誌
 松本 康治(関西の激渋銭湯)
 デリシャスウィートス(雑芸レビュー団
 けんちん(電気風呂御案内200
 Stephanie Crohin

 スペシャルゲスト
 オプティオ和田(東京レトロを行く

【内容】
(第一部)
令和記念特集!江戸、明治、大正、昭和、平成と銭湯の歴史を振り返り、それぞれ由緒ある銭湯を銭湯マニアが紹介します。
そして、令和時代の銭湯はどうなっていくのか…

(第二部)
話題の雑芸レビュー団、デリシャスウィートスのショー!

そして何と!電気風呂の専門書という未だかつてない究極ヲタク本を作ってしまった、けんちん氏登場!デンキ風呂のことは何でも訊け!
「旅先銭湯」のまっちゃんも、新刊旅先銭湯2を持って関西から登場!

こんなコアな人たちに会える機会は見逃せない!

特別企画:銭湯ナイトオリジナルメンバーのオプティオ和田から、超レアな銭湯グッズの即売会。白ケロリンもあるらしい。

恒例の銭湯ペンキ絵師によるミニ銭湯ペンキ絵のオークションもあります。

【イベントWEB】
http://www.kt.rim.or.jp/~tsukasa/sento/tokyo1010/
Facebook

1209 2019.09.22. 千歳船橋 小田急小田原線 世田谷温泉 四季の湯 東京の銭湯で”温泉”が付く屋号は、麹町温泉、九段温泉、今戸温泉、大師温泉、宝温泉、あずま温泉など調べると16軒ほどの例がある(S43年銭湯名鑑、東京都2,644軒)。しかし、全体の0.6%に過ぎなかった。東京ではかなり珍しい屋号だ。それらが廃業した今となっては、温泉を持たない銭湯の屋号に「〇〇温泉」が付くのは、東京で同湯だけではないだろうか。裏に川跡。同湯の南を流れていた千歳通り沿いの品川用水から分岐し、千歳船橋参商会の菅刈橋跡を経由して、烏山川に合流していたようだ。戦後に田圃に木造銭湯として開業して、1999年に現在のビル銭湯に改築されている。ロビーが広いいい銭湯だった。
1208 2019.09.14. 綾瀬 常磐本線 めぐみ湯 この辺りは五兵衛新田と呼ばれた田圃だったようだ。昭和38年の航空写真を眺めると、何と同湯の建物は北西から南東に流れるていた古綾瀬川から分岐する用水にの真上に建てられている。既に廃止されていたのか、急速に川跡は姿を消したようだ。屋号は昭和44年の名簿で高山恵司氏という方が経営されていたので、そこから来ているのだろう。入母屋屋根のエントランスを持つ伝統的木造銭湯。シンプルで静かな銭湯だった。排水口の臭いが浴室に漂っているのが少し気になった。
再訪 2019.09.07. 三ノ輪 東京メトロ日比谷線 日の出湯 ファッサードが狐格子の銭湯は戦前の建物だと考えている。「六大都市府縣下 浴場名鑑(浴場新聞社/昭和4年)」では下谷区金杉下町116番地に同湯の名前が見える。ここは戦災を免れている。風格あるファッサード、浴室の側面にある高い築山と庭池などを配した苔蒸す日本庭園、木板張りの浴室天井の塗り重ねられたペンキの襞、濡れ縁に繋がるガラス戸。何れも只ならぬ風格を持っている。そして、清潔で明るく、銭湯としての基本性能は高い。今でもゼンマイを巻いているのだろう、大黒柱の時計はゆっくりと振り子がゆっくりと揺れていた。
1207 2019.08.31. 瑞江 都営新宿線 第二寿湯 大きく言えば千葉県との県境をなす旧江戸川の畔の銭湯。都営新宿線瑞江駅より南東に0.8キロ、エトワールモールと呼ばれる篠崎街道より一本南に入った江戸川共栄商店街の中にある。堂々としたコンクリ煙突。長い花道の奥にモルタルながら堂々とした銭湯がある。木彫りの扁額の下にはお湯の富士が描かれたオリジナル暖簾。エントランス、脱衣所、浴室と整備と清掃が行き届き、明るく清々しい。濡れ縁を介した庭、とみに腕を上げた田中さんのペンキ絵、ハワイアンブルーの薬湯、しみじみ風格ある大女将と、なんか嬉しくなる銭湯だった。
1206 2019.08.23. 平井 総武本線 中川湯 荒川放水路の開削によって分断された旧中川の畔にあるコンクリ煙突を有する伝統的木造銭湯。昭和36、37年頃に経営を引き継いだとのことだけど、戦前の地形図には煙突の記号が描かれている。戦前派の古豪銭湯。設備の老朽化は随所に見られ、節電、荒れた部分は多い。しかし、お湯は円やかでなかなかのもの。「平成十九年八月九日 早川 西伊豆」と記された、早川さんの富士山のペンキ絵が色褪せながらも辛うじて残っている。早川さんのペンキ絵を見るのはかなり久し振り。
再訪 2019.08.10. 駒込 山手線等 殿上湯 瀧野川の古河庭園の近く。都電が通っていた頃は今よりもずっと栄えていたことだろう。そんな古い商店街の一角にオリジナル暖簾が存在感を主張する同湯がある。辺りは戦災非焼失地域。現在の建物かは分らないけど、同湯も戦災を免れている。かなりの歴史を持つ。脱衣所の格天井が蛙股で支えられているのは特徴的。温めのお湯は気持ちがいい。腕を上げた田中さんのペンキ絵がある。
再訪 2019.08.09. 王子 京浜東北線等 豊島湯 王子、豊島中央通り商店街の豊島湯。思い返せば十条在住の時に訪れて以来、9年振りの豊島湯。今日は、小生の旧友の部下の方が、同湯の方ということでその友人と訪れた。油井型の煙突を持つ、昭和30年代築の大型の伝統的木造銭湯。浴室内部の積年のペンキ塗りの襞が貫禄充分。井戸水を薪で沸かした円やかでぬる目のお湯は心身共に寛げる。スチームサウナもマル。帰りには、お母様に風呂の釜の熱で焼いた、焼き芋、トウキビ、アスパラなど諸々のお土産を頂きニッコリ。上がりの一杯は、王子駅前の柳小路近くの急な階段を上がったおでん屋「あがれや」のカウンター。3人で上品なおでんをつつく。ここのおでんは本当に美味しい。
再訪 2019.08.02. 西巣鴨 都営地下鉄三田線 滝野川浴場 西巣鴨にあった千川浄水場から王子の大砲工場・抄紙工場・紡績を繋ぐために幕末に掘削された、千川上水・王子分水の傍らに大正時代に創業している。戦災も免れている。その後、開通した志村坂上までの都電・志村線の西巣鴨電停前となり、同湯の前の八幡通り商店街もかなり栄えたという。現在は昭和40年代後半に建替えられた古いビル銭湯。三田線開通の頃、井戸が涸れて、現在は水道の水を薪で沸かしているという。以前来た時よりもかなり入りやすい湯温だった。浴室内に金魚が泳ぐ池があるという極めて稀有な銭湯だ。浴槽は岩風呂。床もタイル張りではなく石張り。猛暑日の今日、中島さんのペンキ絵のある浴室の窓はフルオープン。清々しい夏風呂を満喫。
再訪 2019.07.28. 鬼子母神 東京メトロ副都心線 豊川浴泉 insta
1205 2019.07.27. 東大島 都営地下鉄新宿線 藤の湯 江東区東砂、藤の湯。関東大震災の義捐金による同潤会の復興事業の1つで、砂町普通住宅の特徴的なS字型の目抜き通りの入口に位置する。同潤会が普通住宅を供給したのは昭和3年から13年。大将によれば親類が同湯から昭和15年に出征したというから、おそらく同潤会砂町普通住宅と歴史を一つにしていると推測される。現在の建物は昭和30年築。中は青を基調としたタイルで、ピカピカに整備されている。ぬるめの桃の葉湯はとても良かった。
銭湯外観 2019.07.27. 東大島 都営地下鉄新宿線 旭湯
※藤の湯に画像掲載
架け替えられる前の旧葛西橋近く、水路を埋め立てた明神通り商店街にあるコンクリ煙突のモルタル銭湯だった。
銭湯外観 2019.07.27. 南砂町 東京メトロ東西線 不二の湯
※藤の湯に画像掲載
最寄りのバス停は”袖ヶ浦”。中川が海に注ぐ河口で海岸線だった。油井型の煙突を有するモルタルの銭湯だった。
1204 2019.07.26. 三ノ輪 東京メトロ日比谷線 改栄湯 戦前から陸屋根の建物が建っているものの航空写真では銭湯かどうかまでは判読出来ない。昭和30年代の中頃に2段型の天井を持つ伝統的木造銭湯に変わっている。そしてバブル期に、現在のマンション銭湯になっている。マンションの1階に整然と角材が積まれ、整った釜場がある。三ノ輪界隈の銭湯は水がいい。同湯のぬるめのお湯もなかなかだった。ユーモラスな壁絵といい、なかなかいい銭湯だった。
1203 2019.07.13. 大鳥居 京浜急行空港線 観音湯 昭和28年築創業。旧南前堀の川畔の油井型の煙突を持つ伝統的木造銭湯。ファッサードがタイルで覆い隠されているのが残念だけど、黒瓦の堂々とした大型の銭湯。無料のスチームサウナ、奥壁の宇宙の絵柄のモザイクタイル絵。石和田先生のラヂウム鉱石の風呂。普通だけど、とてもいい銭湯だった。上がりの一杯は蒲田に戻り鳥万本店で一杯!
再訪 2019.07.12. 池袋 山手線等 ゆラックス 昭和28創業という旧鳩の湯。現在は”サウナ”とある四角い煙突を有するマンションの1階のビル銭湯。マンション1階の張り出した部分は、ガラス張りでコンビニ的な体裁の食料品店兼酒屋になっている。銭湯の入口が、その店の奥にあるという極めて変わったアプローチ。鳩の湯時代から食料品店兼営。銭湯客は食料品店の小窓から風呂銭をやりとりしたという。
1202 2019.07.06. 西大島 都営新宿線 亀の湯 大きく言えば砂町銀座の銭湯。昭和38年の航空写真では水路を渡ってアプローチする伝統的木造銭湯の姿を確認出来る。大将によれば築47年(1972年)という。建物を見れば確かにそう。戦後のどの時点かで開業して、その後改築されたのかも知れない。煙突こそ無くなっているものの簡素な建物の中は、半世紀前のオリジナルな姿を多く止めている。旧型さくら錠の下足箱。今は少なくなったアルミ板鍵のSakuraⅡ錠のロッカー。内装はこれでもかというくらいに木目プリント合板。浴室の床は白タイル。古いカランと、その周りのタイル使いも懐かしかった。奥壁は「天草五橋」のモザイクタイル絵。男女境は海と富士山。庭から入る風が清々しかったのと、珍しくもない野草の鉢がポイントポイントに飾られている。それが、新鮮で、他とは違って、とても良かった。
銭湯外観 2019.07.06. 西大島 都営新宿線 竹の湯 insta 江東区には3軒もの竹の湯がある。森下・竹の湯と大島・竹の湯に入って終わったと思っていた。しかし、稲荷通り商店街を歩いていると、北砂・竹の湯があった。竹の湯も多い屋号だけど、同じ区に3軒もあるのは今となっては珍しい。
銭湯外観 2019.07.06. 西大島 都営新宿線 第二久の湯 insta
再訪 2019.06.28. 大島 都営新宿線 春の湯 昭和30年築の伝統的木造銭湯。3週間ほどの臨時休業中にそれなりにメンテナンス工事を施したのか、清潔で鳴る同湯が、さらにピカピカだった。ペンキ絵がないのが惜しまれるけど、毎日、生レモン湯を提供するなど、優れた郷愁銭湯だった。周囲に安くて美味しい飲食店があるのも楽しい地域だ。
1201 2019.06.14. 大島 都営新宿線 竹の湯 中ノ橋商店街にある伝統的木造銭湯。築65年くらいという。浴室のペンキの襞がなかなかだった。
銭湯外観 2019.06.14. 大島 都営新宿線 春の湯 insta 設備故障で3週間を目処とした休業中だった。6/22再開予定となっていた。
1200 2019.06.08. 綾瀬 東京メトロ千代田線 久の湯 昭和38年の航空写真で同湯の姿を確認できるので、戦後からそこまでの時代に開業したようだ。簡素な看板建築に長方形のエントランスが付いている。暖簾を潜れば番台の背にあたる部分に見事な鷹の絵のタイル絵。落款には「春峯」とある。初めて見るものだった。
1199 2019.06.01. お花茶屋 京成本線 第四富士の湯 昭和29年築の建物はほんのちょっと小振り。平格天井の鏡板に欅が使われているなど、高価な材料が使われている建物だった。そう、エントランスの屋根には大黒様が乗っている。清掃にこだわっているだけあって、白を基調としたタイルは何処もピカピカだ。都内の銭湯にしては21時30分までと営業時間が短い。また番台で親爺が夕食を取るのを見るのは切ない。しかし、足場を組んで屋根を修理していた。レトロ系の優れた郷愁銭湯。まだまだ期待が持てそうだ。
銭湯外観 2019.06.01. 堀切菖蒲園 京成本線 ニュー富士の湯 insta 付近にいくつもある富士の湯の1つ。油井型の煙突を持つ建物はロビーが大きく増築されているものの、オリジナルの千鳥破風のエントランスや脱衣所の建物を見るとかなり古い建物を引き継いでいる銭湯のようだ。
銭湯外観 2019.06.01. 堀切菖蒲園 京成本線 寿湯 insta 油井型を持つ元々はモルタルを基調とした建物と推測される。しかし、今はかなり新建材が張られ趣きを異にしている。何故か、気になる銭湯だった。
銭湯外観 2019.06.01. 堀切菖蒲園 京成本線 吉の湯 insta 西井堀の暗渠沿いの銭湯。川跡を占拠し歩道にはみ出したような前衛のバラック然とした飲み屋群とのコラボレーションは一見の価値がある。吉の湯も、再び訪れなければという思いを強くする風情ある銭湯だ。
銭湯外観 2019.06.01. 綾瀬 東京メトロ千代田線 久の湯 insta レンゴー葛飾工場などが並ぶ旧水戸街道沿いの銭湯。ライトな看板建築のようなファッサード。入口の番台裏には大きなタイル絵が見えた。なかなか気になる銭湯だった。
銭湯外観 2019.06.01. 小菅 東京メトロ日比谷線 草津湯 insta 同湯のある小菅一丁目は、北に東京拘置所、東に荒川、西が荒川に合流する綾瀬川があって、隔絶された陸の孤島のようになっている。昭和初期に荒川が開削されたため分断されたものの、草津湯のある西小菅商盛会(小菅1丁目)は北千住で奥州街道と分岐する旧水戸街道。拘置所は、明治期、官営の煉瓦工場だった。そこで造られた煉瓦だろうか、商店街には赤煉の瓦倉庫や蔵が残って独特の郷愁景観が残っている。
1198 2019.05.17. 入谷 東京メトロ日比谷線 白水湯 戦災で甚大な被害を受けた旧下谷区にあって、隣湯の宝泉湯とともに度重なる空襲の被害を免れている。昭和11年の航空写真にも写っていることからかなりの古豪銭湯。改築前の宝泉湯と同様、バブル期に改築する前の同湯もかなりのレトロ系だったのではと推測される。三社祭の宵宮、サウナでは見事な観音様を背負う御仁と同湯が実家という方を交え三社談義。そう、独特な大将のキャラは、忘れられないほど立っていた。上がりの一杯は「三富」で馬肉料理の様々。なかなか充実した金曜日の夜。
1197 2019.05.10. 椎名町 西武池袋線 五色湯 田圃からこの辺りの住宅開発が進み、西武池袋線の前身の会社によって椎名町駅が開設された大正末期から昭和初期に開業したと推察される古豪。現在の建物は昭和50年代前半頃に伝統的銭湯から改築された大きなマンション銭湯。深井戸からの自然水を薪で沸かしている。ちょっと雑然とはしているものの、敬心社の古い広告看板などが残っている興味深い銭湯だった。
再訪 2019.05.03. 浦和 東北本線等 鹿島湯 insta 浦和駅から徒歩でアクセス可能な築創業昭和31年創業というレトロ銭湯。初代が宮大工だったこともあり、エントランスと脱衣所の折上げ格天井はひと味違った風格がある。浴室には田中みずきさんのペンキ絵、章仙画の近江八景のタイル絵(女湯は花鳥風月図)、床のタイルは亀甲型の白い平滑なタイルとなかなか豪勢。同湯は浦和レッズのサポーターだけど、屋号から“ホームなのにアウェー”をキャッチコピーにしている。
銭湯外観 2019.05.03. 池袋 山手線等 平和湯  
銭湯外観 2019.05.02. 京成津田沼 京成線 鷺沼温泉 insta  
廃業銭湯 2019.05.02. 京成津田沼 京成線 旧みはし湯 insta  
1196 2019.05.02. 鎌ヶ谷 東武野田線 鎌ヶ谷浴場 住宅地の中の銭湯。昭和38年に建てられたモルタルの簡素な建物。屋号を示す看板や営業案内の類いは一切無い。暖簾も無く、入口の扉も閉ざされている。煙突の煙も見えなかった。常連客以外を拒むが如く。しかし、飲用可能と思える井戸水を薪で沸かした塩素無しのお湯は、清澄で清々しい。全てのカランが金属製の取っ手と、立ち枯れた化石のような郷愁銭湯だった。
銭湯外観 2019.05.02. 馬込沢 東武野田線 ニコニコ湯 insta ニコニコ湯は、開渠の二和川に接している。今は飲み屋街に転用されている小さな小売市場のアーケードを抜けた奥にある。周りには理髪店や豆腐屋も残っている。かろうじて、懐かしい風呂屋の風景が残る。行政地域から見ても船橋市と同市の大きな飛び地(丸山町)に挟まれたかなり狭い地域でちょっと面白い所だ。
1195 2019.04.30. 雑色 京急本線 第一相模湯 平成最期の銭湯は、度々、訪れる機会を逃してきた黒湯銭湯の”相模湯”のトップナンバーの第一相模湯。辺り一面が畑だった頃、少なくとも昭和11年以前の創業の古豪。若き三代目になってから高濃度炭酸泉の浴槽を設けるなど、積極経営に取り組んでいる。
再訪 2019.04.21. 大塚 山手線等 玉の湯 insta お湯が最高の銭湯だけど、いつも客は少ない。しかし、日曜日の19:00過ぎに行くと相客は7、8人。何度か訪れているけど、いままで一番客が多かったかな。
再訪 2019.04.19. 駒込 山手線等 松の湯 insta 田端銀座の繁栄ビルの松の湯。お湯がすこぶる良い。清潔で、古くはないもののタイル絵が充実している。田端銀座といっても、最寄り駅は駒込駅。
再訪 2019.04.13. 武蔵関 西武新宿線 松乃湯 insta 上石神井の都営住宅至近の銭湯。団地開発とともに開業した銭湯なのだろう。週休2日、20:00受付終了、20:40入浴終了、21:00閉店と仕舞いも少し早い。しかし、美味しい生ビールを販売している。
再訪 2019.04.05. 巣鴨 山手線他 えびす湯 染井吉野の里は、染井銀座の『えびす湯』。天草五橋のモザイクタイル絵は圧巻。柔和なオヤジの笑顔は銭湯界屈指。相方と上がる時間を話していると、浴室の時計は10分進んでいるから注意してと。近くにはとんかつの『みのや』。
1194 2019.03.23. 要町 東京メトロ有楽町線 健康ランド末広湯 辺り一面が田圃だった昭和5年、谷端川のほとりに開業した古豪。当時は椎名町駅を発着する電車を眺めることが出来たという。現在は大型のマンション銭湯。サウナやその水風呂を除いても、広い露天風呂など、7つもの浴槽がある。特に30℃?32℃という、冷たくない水風呂がなかなかの存在感と居心地を発揮してくれる。節電が過ぎる嫌いはあるもののいい銭湯だった。
再訪 2019.03.16. 町屋 東京メトロ千代田線 大門湯 湾曲した大門通りの奥にある昭和初期の創業の古豪。戦災で焼け、後方にコンクリ煙突を抱く現在の建物になったのは昭和25年。典型的な伝統的木造銭湯だ。入口に古く立派な御影石組みの石段が珍しい。古い番台にジャケットを着て居住まい正しく座る大将、オール木製の建具、愛知の黒柱時計、真鍮のKOJIMA SEIKIのアナログ体重計、井戸水で沸かしたレモン風呂。すべてがきちんとしている郷愁銭湯。早川さんの大歩危/浄土ヶ浜のペンキ絵が、桜が美しい中島さんのペンキ絵で一足早いお花見の気分。
1193 2019.03.09. 府中 京王線 旭湯 国分寺から東京競馬場前まで走っていた国鉄下河原線(廃線跡)の傍らの湯。コンクリ煙突を有するモルタルの外観は素っ気ない。しかし、飯高工務店が手掛けた伝統的木造銭湯。井戸水をガスで沸かしたお湯は良く、ぬる湯と熱い湯の湯温のバリュエーションも寛ぐにはいい。昔ながらの広告看板に加え、奥壁には丸山さんの「西伊豆(16.10.3.)」の富士山のペンキ絵がある。
廃業銭湯 2019.03.09. 府中 京王線 桜湯 大規模かつ瀟洒なマンションの1階に入る銭湯だったようだ。瀟洒なマンションに似合わず、営業案内や、コインランドリーの文字に無造作にガムテープが貼られていた。
1192 2019.03.03. 船橋 総武本線等 宮の湯 船橋大神宮のお膝元の銭湯。コンクリ煙突を有する2段型天井の浴舎という伝統的な木造銭湯ながら、脱衣所部分は高さのある鉄筋コンクリート造3階建てというかなり変った銭湯だ。脱衣所の床の全てが、ベニヤ板が釘やガムテープでとめられている程に老朽化している。ちょっとボロ銭の趣き。男女境には見事な紅葉の安芸の宮島。奥壁には群青が印象的な「野尻湖(6.9.16)」。筆跡からすると丸山さんでも、中島さんでもない。ボートなどの細かな描き込みが印象的だった。井戸水と薪で沸かしたお湯はなかなかだった。
1191 2019.02.24. 板橋区役所前 都営三田線 一の湯 1908年(明治41年)に、3回、計11日だけ開催された板場競馬場があった。1910年には東京近郊の4つの競馬場(池上、川崎、目黒、板橋)の運営が統合され、池上競馬場と板橋競馬場は廃止されている。同湯は、そんな板橋競馬場の楕円形のコースの中に位置している。
再訪 2019.02.16. 巣鴨 山手線等 東京染井温泉Sakura 東京染井温泉さくら。開業後しばらくして訪れて以来13年振り。粘度のある緑がかったお湯は強く印象に残るものだったけど、再訪して、温泉力は感じるもののかつての面影なかった。ちょっと混んでいるものの、いい温泉施設なのは変わらない。開業から価格も変わっていないようだ。
再訪 2019.02.10. 大塚 山手線等 千代田湯 insta
廃業銭湯 2019.02.09. 大宮 東北本線等 旧天狗湯 大宮駅東口の高島屋周辺は権利関係が複雑なのか古い木造建物が残っている。twitterでそんな大門町の路地の奥の廃業銭湯をアップされていた方があった。何度も訪れている大宮だけど気が付かなかった。雪が舞い落ちる中、見に出かけた。土壁、和風下見板張りのかなり古い銭湯。少なく見ても昭和20年代か、戦災の有無は確認していないけど、それ以前の建物かも知れない。太宰治は入水自殺前に、この大門町で「人間失格」を書き上げ、その際に隣湯の松の湯を何度か訪れている。氷川神社参道脇の松の湯は、現在、蓮見病院になっている。
再訪 2019.02.02 南千住 常磐線等 草津湯 11年振りに再訪。20:00近くになると相客は無くなり、都内の銭湯としては久し振りにペンキ絵(田中さん)の写真を撮らせて頂いた。井戸水のお湯はやや熱めながら円やか。ジェットはボタンを押さなければ稼働しない。銭湯での静寂。心癒される。上がりの一杯は前から行きたかったドヤ街山谷の真ん中の大衆居酒屋『丸千葉』。剽軽で明るい大将。安くてボリュームがある美味しい料理。焼酎の量は横須賀に負けない。いい店だった。山谷では労務者群同士の石の投げ合いや、夜に角材を手にホームレスが彷徨う光景に驚愕した経験がある。そんな30~40年前に比べると山谷も本当に静かになった。
1190 2019.01.20. 駒込 山手線等 香取湯
銭湯跡 2019.01.20. 田端 山手線 宗湯跡 insta
銭湯外観 2019.01.20. 田端 山手線 松の湯 insta
再訪 2019.01.18. 西日暮里 山手線等 富来浴場 西日暮里の道灌山の麓の銭湯。表はのっぺりとした2階家が増築され、 1階に ロビーとコインランドリーが入っているのでのっぺりとしているものの、後方の浴舎は木板張りの2段型の伝統的な造り。荒川区の銭湯は何処も水が優れている。同湯も正に円やかさと爽やかさのバランスがいい、やや熱めの清澄なお湯が、小判型のセンター浴槽にあふれている。
建替え後
再訪
2019.01.11. 鶯谷 山手線 萩の湯 鶯谷、萩の湯。18:45時点の相客数は浴室だけで45人。おそらく460円で入ることの出来る東京の銭湯の中で最も大きいかも。炭酸泉風呂には金屏風に田中さんのペンキ絵や塩谷さんの銭湯図解(20銭湯)のパネルがあって、見入ったり読みふけったり。広大な薬湯は鳴子温泉の天然の湯の花。1月20日のりんご湯では先着2,000人にりんごジュースが振舞われるという。大晦日には300数十ある下足箱が正に札止めだったらしい。いやはや凄い銭湯だなぁ。
再訪 2019.01.04. 小岩 総武本線 照の湯 風呂屋の三助時代にスカウトされ横綱にまで上り詰めて、横綱最長在位を誇る羽黒山。照の湯は、引退時にあたる昭和28年か29年頃に建てられたという9間間口の大型の銭湯。各所に置かれた水槽の跡、見事な庭、木製の硝子戸に嵌められた鯉の硝子絵、資生堂の広告看板、造り込まれた折上げ格天井、焚き出し口の彫刻、男女境の章仙画のタイル絵(女湯のみ)、円弧を描く大型の浴槽等々。贅を尽した銭湯が最終の局面にある。夜咲く花がただならぬオーラを放つような、そんな雰囲気がある。熱いけど、いいお湯が満たされたいい銭湯。2019年のいい初湯だった。
※相方の撮影。
再訪 2018.12.31. 下板橋 東武東上線 新月湯 下板橋駅と北池袋駅を結ぶ商店街の間にある。ペンキ絵があっただろう部分は青く塗り潰されているものの、池に鯉のタイル絵や脱衣所、番台、濡れ縁、庭などが往時の銭湯の姿をそのまま伝えている。湯温もちょっと高めの昔ながら。かつて、NHKで三輪明宏主演の三輪の湯という連続ものの小番組があって、同湯がロケ地として使われていた。(次シリーズは小岩の地蔵湯だった)
※相方の撮影。
再訪 2018.12.29. 御徒町 山手線等 燕湯 insta 10年振り以上の燕湯。登録有形文化財の銭湯。18:00前には20人余りの相客があった。カナリヤ錠の銭湯はレベルが高い。子細に眺めると、脱衣所の格天井や柱の釘隠し(?)のような造作が見たこともない豪華さだということに気が付く。上がりは、アメ横の吉池で正月の食材と新潟の酒を調達する。創業者は、戦前、新潟から出て、鮮魚店を皮切りにこの大店を築いた。食材も米、酒をはじめ新潟の食材が充実している。
再訪 2018.12.28. 新大塚 東京メトロ丸ノ内線 君の湯 曜日並びで例年よりも2日早い仕事納め。年の瀬の感慨は少ないものの、とりあえず寒風を突いて銭湯へ。組合非加盟の君の湯。清掃は相変わらず完璧で、明るい照明の下に、熱めのお湯と生薬のラベンダー湯と中島さんのペンキ絵が揃っている。なかなか素晴らしいレトロ銭湯。上がりの一杯は、新大塚駅前のやきとんマルオ。
再訪 2018.12.28. 西日暮里 山手線等 千歳湯 insta
再訪 2018.12.22. 渋谷 山手線等 改良湯 今井健太郎さんの設計で大改装、昨日(12/21)がリニューアルオープンだった。12月は無休営業とのこと、本来定休の土曜日だったせいか夕方なのに混んではいなかった。ほぼ改装前の面影はないフルリフォーム。常連客らしい相客は”リニューアル?、全然変わっちゃったぁ、従業員も違う。。。”と少々興奮気味。年輩のご常連は”少し暗いなぁ”とひとくさり。雰囲気重視の間接照明の中に、広い炭酸泉浴槽と中温湯。サウナ室も完備。外観には鯨(恵比寿様)の、内部にはペインティングユニットGravityfreeグラビティフリーによる、渋谷のかつての田園風景とビル群を描いた現代的なペンキがある。以前に比べ広さも高さもかなりコンパクトになった印象。客数に見合うように減築したのかも知れない。土曜日なので外観を眺めるだけのつもりが、図らずも入れて、おまけに柚子湯、さらにヤクルト付だった。
銭湯外観 2018.12.22. 渋谷 山手線等 さかえ湯 insta 渋谷駅の交差点から渋谷川沿いの旧東急東横線跡地が”渋谷ストリーム”として高層ビルと、曲線に沿った2棟の中層ビルに再開発。随所に東急東横線のガード、橋脚、線路なとの遺構をモニュメントとして配している。同湯は渋谷並木橋マンションの1階ながら、東横線と道路(立体交差)に挟まれた、地下の銭湯のような印象の銭湯だけど、線路跡地が遊歩道になったのでだいぶ明るい印象になった。ちょっとディープな銭湯で気になる銭湯だ。
1189 2018.12.20. 京成八幡 京成本線 月の湯 外観は素っ気ないくらい簡素。しかし、先代が木曽の檜や京都の北山杉など材料を吟味し、昭和35年から38年まで3年をも掛けて建てられた建物。脱衣所は飴色の折上げ格天井。庭池は半ば埋まっていたけど広いに庭の木々は端正に刈り込まれている。浴室の柱や梁は無垢の木が白木のまま。天井高も12メートルと通常よりも3メートルほど高い。中島さんの富士山のペンキ絵は新しいものではなかったけど、浴室は微かにペンキの匂いがした。地平から直立するコンクリの煙突が補強などないオリジナルな姿というのも珍しい。使われている水は全て井戸水。42度と43度のお湯は円やかかつすっきりしている。
銭湯外観 2018.12.20. 本八幡 総武本線等 柳湯 insta
再訪 2018.12.08. 新大塚 東京メトロ丸ノ内線 玉の湯 insta 旧谷端川に向かう大塚の坂下。川は昭和6年~9年に暗渠化され、流路と一致していわけではないけど千川通りが切られた。同湯はそこから少し入った所にある。「玉泉」という別店のサウナを2Fに併設する大型のビル銭湯。戦前からの銭湯のようで昭和22年の航空写真にはその姿を見ることが出来る。白色の小石タイルタイル使いに感嘆させられるなど、浴室の意匠は見所が多い。昭和40年代の終わりか、50年代の初めに現在の建物に建替えられたようだ。お湯の良さもなかなか。しかし、訪れる時はいつも空いている。それが居心地の良さに繋がっている。最近は混んでいる銭湯が多く、久し振りに湯船に浸かりながら思索を巡らしていた。
再訪 2018.12.02. 茗荷谷 東京メトロ丸ノ内線 大黒湯 insta
1188 2018.11.24. 金町 常磐線等 金町湯 金町唯一の銭湯、金町湯。昭和18年創業で、昭和32年に現在の建物に建て替えられている。番台裏の招き猫のタイル絵、これぞ銭湯の女将という気品とオーラビンビンの大女将。調度もレトロなままで維持されている。ペンキ絵は中島さんのセンター富士。乾式サウナは身体にきつくなったけど、久し振りの無料スチームサウナは身体に優しい。昨日が定休日だからか夕飯前のゴールデンタイムの相客は老若男女(女児)、小一時間で50人位はいた感じがする。のんびりはできなかったものの、それはそれで楽しかった。そう、円形の渦を巻く京都でいう“人間洗濯機”の浴槽がある。
1187 2018.11.23. 市川 総武本線 朝日湯 市川市市川の朝日湯。休業していたけど、煙突と釜の修理を終えたとのことで11/4から再開してた。江戸川べり。架橋される前は対岸の小岩との間に渡しがあり関所が置かれた一角。古い航空写真で確認すると、同湯のある市川広小路は古い時代から建物が建ち並んでいた。昭和3年の松井天山の鳥瞰図にも同湯が描かれているらしい。長い歴史を持つ風情ある路地裏の小銭湯。中島さんの富士山と桜のペンキ絵がある。
1186 2018.11.11. 五反野 東武伊勢崎線 曙湯 コンクリ煙突に足場が組まれていたので冷やっとした。唐破風&千鳥破風の見事なエントランスの伝統的木造銭湯。懸魚だけでなく、蛙又の部分にも彫刻が施されている。番台裏にはかなり久し振りに見る福二画の福助のタイル絵。脱衣所は見事な格天井。広かっただろう庭は、コインランドリー、東屋(涼み処)、露天風呂の設置で狭くはなった。しかし、露天の傍らの小さく設え直された庭には、滝が流れる築山と池がある。浴室は広く、明るくて清潔。奥壁には富士山と桜のタイル絵。見事な銭湯だった。
銭湯外観 2018.11.11. 五反野 東武伊勢崎線 常盤湯 insta
銭湯外観 2018.11.11. 五反野 東武伊勢崎線 若松湯 insta
1185 2018.11.01. 堀切菖蒲園 京成本線 日の出湯 堀切菖蒲園至近で、暗渠の傍らに位置する、昭和20年開業という大型の銭湯。庭池の周りを野良猫が駆け回る、今でも東京にこんな銭湯が残っていたのかというほどの“ボロ銭”なんだけど、金閣寺を舞妓さんが眺める絵柄のモザイクタイル絵をはじめ、浴槽内には魚のタイル絵、浴室には小石タイルに混じって蟹や貝が散りばめられている。そんな空間で生薬の薬湯に浸かっていると、久し振りに心洗われる感じになった。
銭湯跡 2018.11.01. 堀切菖蒲園 京成本線 第一富士の湯跡
銭湯跡 2018.11.01. 四ツ木 京成押上線 友の湯跡
銭湯外観 2018.11.01. 四ツ木 京成押上線 アクアガーデン栄湯
銭湯跡 2018.11.01. 四ツ木 京成押上線 宝温泉跡 insta 木根川商店街(旧宝商店街)という銭湯の門前の小さな商店街の残骸を撮影に行く。そのドン突きに有ったのが宝温泉。バブル最盛期に更地になっている。改築計画があったことも窺われるようだが頓挫したのだろうか。
1184 2018.10.08. 曳舟 東武スカイツリー線 良の湯 曳舟駅から、人だけが通ることの出来る細い路地を50メートル程進んだ所にある戦前派銭湯。下町は東京大空襲で徹底的に焼け尽くされたものの、曳舟駅、京成曳舟駅界隈は戦災非焼失地域。昭和11年撮影の航空写真に良の湯の姿を見ることが出来る。木板ペンキ塗りの浴室の天井は一見して古そうだけど、油井型の煙突を持つこの建物はいつ頃のものなのだろう。玉の井から1キロ余り、ごく例外的な戦災非焼失地域なので、焼け出された玉ノ井の業者が流れ込んで赤線”鳩ノ街”が形成されたという。そんな鳩ノ街の入口からも300メートル余り。隣湯のおかめ湯が定休のせいか混雑していた。奥壁の茜空に映える横浜ベイブリッジのちぎり絵調のモザイクタイル絵が美しかった。

【御礼】
昨日は、お運び頂きまして誠に有り難うございました。
今年も多数の方にご来場頂き、無事終了することができました。
神戸からは松ちゃん、銭湯JAPANの方々、ペンキ絵師の丸山さん&愛弟子と中島さんなど、多数のゲストに支えられ、今年も楽しい時間を過すことが出来ました。いつにも増してゆったりとした雰囲気があって、小生満足しております。(10/7記)

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今年もやります! 
豪華ゲスト陣で銭湯おたく話!
是非、お運び下さい。

銭湯ナイトVol.14「銭湯と旅」 2018/10/6(土)
【日時】 2018/10/6(土) 19:00~22:00(18:00オープン)
【場所】 新宿ロフトプラスワン(新宿、歌舞伎町)
【料金】 前売1500円、当日1800円(飲食別)


 毎回満員につき、事前予約をお勧めします。予約は↓から
 https://www.loft-prj.co.jp/schedule/plusone/98010/

【出演】(敬称略)
 町田忍下北沢つかさ
 ナカムラ(風呂屋の煙突
 もりたゆたか(銭湯wiki)
 銭湯OLやすこ(銭湯OL日誌
 松本 康治(関西の激渋銭湯)
 勝海麻衣&丸山清人(銭湯ペンキ絵
 酒井貴司(銭湯JAPAN
 Stephanie Crohin

【内容】
(第一部)
旅が銭湯に誘うのか、銭湯が旅へといざなうのか。そんなことはどうでもいい、気がつけばなぜか知らない土地で、知らない人の隣で湯に浸かっていた。
しかし、この無上の幸福感は何だろうか。
マニアメンバーによる、日本各地の銭湯と、それにまつわるエピソードをご紹介します。。

(第二部)
関西の銭湯ガイキチといえばまっちゃん!東京まで引っ張り出して、また笑える話の数々をご紹介。
そして!東京芸大美人モデル、ペンキ絵師見習の勝海麻衣さんと師匠の丸山清人師による銭湯ペンキ絵の話。
既に80回!を超える放送を続けるインターネットTV番組「銭湯JAPAN」の酒井さんによる活動報告。
銭湯大使ステファニーによる銭湯紹介の新書の紹介。
こんなコアな人たちに会える機会は見逃せない!

恒例の銭湯ペンキ絵師によるミニ銭湯ペンキ絵のオークションもあります。物販も新書とかいろいろ!

【イベントWEB】
http://www.kt.rim.or.jp/~tsukasa/sento/tokyo1010/
Facebook

再訪 2018.09.23. 新大塚 山手線等 玉の湯 insta
1183 2018.09.21. 菊川 都営新宿線 竹の湯 関東大震災までは石川島造船所の深川分工場(自動車工場、後のいすゞ自動車)だった。復興道路として三ツ目通りが切れ、その再開発地の一角に同湯も開業したようだ。昭和11年の航空写真にその姿を確認出来る。戦災後に再建。昭和40年代に現在の高層アパートの1階に入るビル銭に変ったようだ。浴室内にスピーカーで昭和歌謡が延々と流れる、今となっては珍しいサービス。奥壁には中島さんの手による畳2畳ほどのスクエアな富士山のペンキ絵。”ニュークリーナー革命”という洗剤で清掃した浴室は清潔。気分高まるいい銭湯だった。
1182 2018.09.20. 茂原 外房線 桜湯 5軒ほどあったという茂原最後の一軒。大正時代の建物という小さな銭湯ながら、杉板が張られた浴室の天井をはじめ、メンテナンスに隙が無い。端正で清潔。とても清々しい銭湯だった。色ガラスが嵌った窓、マジョリカタイル、この夏に描き換えられた丸山さんの富士山のペンキ絵。珠玉の郷愁銭湯だった。
再訪 2018.09.18. 旗の台 東急池上線等 新生湯 insta 2007/3のリニューアルオープン以来11年半振り。全てのお湯が井戸水で賄われている。主浴槽の他に、薬湯、炭酸泉、露天と豊富なラインナップはやや温めで供されている。驚くべきことに、10年を経た早川さんの”音止ノ滝”と“火の鳥”のペンキ絵がとても状態良く残されている。豪雨の中、相客は少なく静かだった。
銭湯外観 2018.09.18. 旗の台 東急池上線等 中延記念湯
1181 2018.09.14. 三軒茶屋 東急田園都市線等 富士見湯 太子堂の烏山川(用水)の南側を流れる灌漑用の分水跡が、現在は太子堂中央会(アイアイロード)という商店街になっている。蛇行した川だったようで、商店街も忠実に蛇行を踏襲している。その商店街の中程、下の谷商店会が分岐する辺りの大型のマンション銭湯。先代の伝統的木造銭湯の姿がレリーフやタイルとなってエントランスの壁や床に嵌められている。昭和11年の陸軍が撮影した航空写真でその姿が確認出来る。戦災にも遭わず、昭和61年-63年のバブル最盛期に現在の建物に建替えられている。鈴和建設の手で改築された鈴和調の典型的なビル銭だった。
銭湯外観 2018.09.14 三軒茶屋 東急田園都市線等 千代の湯 定休日の金曜日。灯りは点いていなかった。
再訪 2018.09.07. 浅草橋 総武本線等 鶴の湯 関東大震災以降、昭和2年位の間に建設されたようだ。これが正しいとすれば現役の東京銭湯の中で、最も古い建物で営業を続ける銭湯ということになる。脱衣所の天井は簡素ながら無骨で印象深い。模様硝子も記憶に刻まれる。お湯は井戸水を沸かしたすっきとした熱め。開け放たれた窓からは風が入ってくる。辺りは生粋の下町。相客には和手拭い一本で銭湯に入りに来ている御仁もいた。
銭湯外観 2018.09.01. 銀座一丁目 東京メトロ有楽町線 銀座湯 insta
再訪 2018.09.01. 高輪白金 都営三田線等 アクアガーデン三越湯 insta 港区白金というイメージとはやや乖離があるレトロな北里通り商店街。付近はイメージとは異なる古くからの町工場が集積する土地で、そんな町の人々を相手にしてきた商店街のようだ。関東大震災後の建物のまま現役で営業している商店も少なくない。そんな商店街の中心にある銭湯。12年前にマンション下駄履きのビル銭に建て替ったものの、傍らには戦前の国旗掲揚台がそのまま残されていた。大木も昔からのものだ。12年前の改築にしては今時の感じがする造り。下足箱とカウンターの間の廊下の傍らには、営業は定かではなかったものの、落ち着いたバーカウンターがある。脱衣所はちょっと狭いものの、サウナ(ブラス750円!)を置いた男女完全分離型の浴室は雰囲気も使い勝手も悪くなかった。女湯には露天風呂もあるというから、男女入れ替わることもあるのかも知れない。
再訪 2018.08.17. 浅草橋 総武本線 弁天湯 insta 32年前に改築されたビル銭湯。その後、浴室の広さを減築したのかと想像していたけど、そうではなかった。7年前にロビーのカウンターの位置を変更している。
銭湯外観 2018.08.17. 浅草橋 総武本線 鶴の湯 insta 会社を定時退社で急行するも、定休日を挟んでお盆の3連休。あえなく敗退。
1180 2018.08.12. 田無 西武新宿線 松の湯 駅から石神井川畔に下り、渡るとY字路があって、エース通りと文化通りという2つの坂の商店街が延びている。同湯は文化通りを登り切った所にある。先が細い金属キャップが嵌まったコンクリ煙突を擁する伝統的木造銭湯。生薬のハッカ湯よいう薬湯が絶品だった。古い銭湯ながら、新規客を取り込もうとする熱意と工夫が感じられるいい銭湯だった。
再訪 2018.08.10. 新庚申塚 都電荒川線 やすらぎの湯ニュー椿 昭和26年創業。現在の建物は4階建ての大型銭湯。白山通りの拡幅もあってセットバックしたのかも知れない。2階と3階にある浴室が、日々、男湯と女湯が入れ替わる。4階にあるラウンジでは以前は軽食などが提供されていたようだ。井戸水を沸かしたお湯は柔らかい。ただ、設備には少々草臥れた印象を受けた。
1179 2018.08.05. 桜台 西武新宿線 豊玉浴場 コンクリ煙突を有する伝統的木造銭湯ながら、電光の富士山の写真、温度差のある浴槽、ハップ湯の寝湯など、頑張っている充実した銭湯だった。台車に”フェンダーカバー”が付いたHOKUTOWのゴツいアナログ体重計も初めて見るものだった。しかし、もっと驚いたのは、ロビーが”茶の間”だったこと。茶箪笥に炊飯ジャー、晩酌道具、鍋やカセットコンロなどが並び、女将さんがご老齢のお二方に御飯をよそい晩酌が始まった。小生にも御飯が出るのかなと期待したものの、もっとも、そこまでのサービスは無かった。大型の冷蔵庫にはソフトドリンクよりもアルコール類の方が多い。ロビーにはテーブルを囲んで10数席ものソファが並ぶ。きっと、夜な夜な居酒屋状態なのかなと想像させられた。銭湯としても良かったし、面白そうな風呂屋だ。
銭湯外観 2018.08.05. 桜台 西武池袋線 玉の湯 insta
銭湯外観 2018.08.04. 千駄木 東京メトロ千代田線 朝日湯 insta
再訪 2018.07.29. 子安 京浜急行本線 井川湯 明治29年創業の子安浜漁港の小さな銭湯。横浜市に残存する銭湯では中区の小山湯に次ぐ古い歴史を有する。周囲の小道には幾つもの井戸が点在するなど漁港の風情が色濃く残る。小さい銭湯ながらペンキ絵やタイル絵が充実。井戸水を薪で沸かしたお湯は柔らかい。神奈川の珠玉の銭湯。周囲の風情と合わせ、奇跡的な銭湯だと思う。
1178 2018.07.15. 武蔵関 西武新宿線 第二亀の湯 昭和32年創業、昭和61年に改築されたビル銭湯。2年余り前のリニューアルを期に2階の別店でのサウナ営業を止めている。1階はシンプルながら高温と温めの2浴槽というシンプルだけど明るく清潔。いい銭湯だなぁという印象を受ける。上がりは近所の「山葵」という蕎麦で久し振りに瓶ビールを頂く。いい風呂と板蕎麦という東北由来の美味しいそば。これぞ銭湯巡りの醍醐味。
1177 2018.07.01. 庚申塚 都電荒川線 巣鴨湯 ”おばあちゃんの原宿”と呼ばれた巣鴨地蔵通り商店街を抜けたところにある大型のビル銭湯。フロントには鉄道模型のHOゲージのレイアウトが敷かれている。お風呂は充実の浴槽群とゆったりとした広さ。時折接する光景だけど、女将さんがフロントで夕食を取られていたのを見て、厳しさと寂しさを感した。
再訪 2018.06.22. 早稲田 都電荒川線 松の湯 都電荒川線の終点から旧安部球場があったグランド坂を登り切った所にある伝統的木造銭湯。入口には改装前にあった旧エントランスの懸魚が誇らしげに飾ってある。
銭湯跡 2018.06.16. 武蔵関 西武新宿線 関の湯 最近更地になった印象だった。土の所々にタイル片が落ちていた。
1176 2018.06.16. 武蔵関 西武新宿線 松乃湯 上石神井の都営住宅至近の銭湯。団地開発とともに開業した銭湯なのだろう。それを南欧風の外観と高規格な銭湯で改築されている。しかし、週休2日、仕舞いも少し早く、明りも半分くらいしか点いていない。ちょっと宝の持ち腐れ感という印象があって複雑な気持ちになる。
再訪 2018.06.02. 駒込 山手線等 亀の湯 今日は50数回目の誕生日。十条時代に好きだったカウンター数席の鮨屋で寿司を堪能し、駒込で少し買物をした後に昭和40年創業という伝統的木造銭湯の亀の湯へ。妙義坂という坂の途中にある。昭和22年の航空写真で朧気ながら同湯の姿を確認できるので、当地での銭湯の歴史は昭和40年よりもずっと長いようだ。サウナはプラス340円。お湯は円やか。既製品だろうけど、男女境のタイルの絵が今が見頃の紫陽花だった。
1175 2018.05.26. 小伝馬町 東京メトロ日比谷線 十思湯 2014/7に十思スクエア別館の2階に新設された新しい銭湯。元々は江戸時代の小伝馬町牢屋敷の敷地の一部で、改築前の十思スクエアは、関東大震災の復興小学校を転用した建物だった。新しい建物には牢屋敷の石垣がはめられたり、関根要太郎設計の復校小学校のアーチ窓がモチーフに使われたりと見所が多い。銭湯としては趣きがちょっと物足りないけど、新鋭の入浴施設なので、なかなかの広さと設備を誇っている。
銭湯外観 2018.05.26. 浅草橋 総武線等 鶴の湯 非消失地域に残る戦前の建物を受け継いだ古豪銭湯。懸魚や妻面に描かれた鶴の鏝絵が見事だ。
再訪 2018.05.25. 池袋 山手線等 稲荷湯 昭和43年に改築された古いビル銭湯。しかし、脱衣所および浴室の天井は高く伝統的銭湯かと見まがう広く清潔な空間がある。大黒柱にはゼンマイ仕掛けの黒柱時計が現役で動いていた。
再訪 2018.05.22. 大塚 山手線等 玉の湯/サウナ玉泉 旧谷端川に向かう大塚の坂下。同湯のある千川通りは関東大震災後後に切られた。川は昭和6年~9年に暗渠化されている。同湯は別店のサウナを併設する大きなビル銭湯。千川通りが切られた震災後に開業したようだ。昭和11年と22年の航空写真にその姿を見ることが出来る。浴室床の白色の小石タイルタイル使いに感嘆させられるなど、浴室の意匠は見事。昭和40年代の終わりか、50年代の初めに現在の建物に建替えられたようだ。お湯の良さもなかなか。界隈随一だと思っている。
再訪 2018.05.20. 本駒込 東京メトロ南北線 ふくの湯
1175 2018.05.06. 大塚 山手線等 大塚記念湯
1174 2018.05.04. 用賀 東急田園都市線 栄湯 創業60年余りという見事な千鳥破風&唐破風を持つ大型の伝統的木造銭湯。谷沢川支流の暗渠の傍らに位置している。更新投資がなされていないようで設備面はだいぶ綻びが見られ風前の灯火感が強い。しかし、鉄分が多い浅井戸から汲み上げられた井戸水を沸かしたお湯は悪く無い。薬湯槽には生薬の実母散。この香りは安息に何とも言えない。
1173 2018.05.03. 駒込 山手線等 松の湯 かつては栄えていただろう、田端銀座商店街の「繁栄ビル」という大きなビルの2階の古いビル銭湯。航空写真を遡れば昭和11年の写真に銭湯の建物が確認出来る古豪だ。古い煙突だけが残っていたという昭和30年に初代がそれを買い受け、繁栄のピークだっただろう昭和47年、木造の銭湯を今の「繁栄ビル」に改築した。現在は75歳になる2代目と3代目が運営している。松竹錠の下足箱が116番まである大型の銭湯。奥壁他に3幅の絵付けのタイル絵。広く清潔でお湯もいい。4年半まで北区に4年ほど住んでいたものの全ての銭湯を訪れてはいなかった。図らずもこの松の湯で北区の銭湯を全て回ったことになる。孫娘が脱衣所で遊んでいた。幼稚園は歩いて行くの?と問うと、お母さんの自転車かお父さんのトラックだと教えてくれた。
再訪 2018.05.01. 川崎 東海道本線等 吉の湯 川崎の貝塚という、かつてドヤ街だった地域にあるレトロ銭湯。久し振りの土管&油井型の煙突の銭湯。脱衣所は調和中期的な木目プリントの新建材で溢れている。浴室の奥壁には1/24に中島さんによって描かれた石川県見附島と富士山。広い男女境には広重の”箱根湖水図”のタイル絵。浴槽のバイブラと赤外線ランプは非稼働。静かな空間とただただ熱い湯(43度)が足される浴槽。相変わらずの開放トイレには驚かされる。隣接するコインシャワーは営業していない感じ。お隣は簡易旅館が営業している。
1172 2018.04.29. 豊洲 東京メトロ有楽町線等 白山湯 戦前の中止された東京オリンピックの会場確保のためと、多数の朝鮮人が当時は環境が悪かったここ枝川に強制的に移住させられたという歴史を持つ。今も朝鮮学校がその痕跡をとどめている。大将は本所の銭湯を皮切りに、昭和30年に、6軒目の同湯で銭湯のオーナーとなった。以来幾星霜。現在の建物は木造モルタルのレトロ系銭湯。しかし、シャッターにペンキ絵、明るく清潔極まりない店内、奥壁のタイル絵、人工炭酸泉など地味に素晴らしい銭湯だった。京都の梅湯のTシャツを来た近所の若者、銭湯OLやすこさんの色紙を発見!
再訪 2018.04.21. 早稲田 都電荒川線 豊川浴泉 目白台の坂下。神田川沿いの緩やかに蛇行した古道に面した風情あるレトロ銭湯。今日は建物仲間と小石川、本郷、小日向、目白台と歩き、居酒屋に流れ込む前に1日の疲れを癒す。特に銭湯好きというわけでもない友人も、アップダウンがきつかった行程の後の銭湯は気持ち良かったようだ。土曜日の夕方ということもあるけど、残った最近の銭湯は客が多い。
再訪 2018.04.08. 八丁堀 東京メトロ日比谷線 湊湯 人通りが多くない同湯の前を通る人は、同湯の客か同湯の話題を話して通り過ぎて行く。近年改装し、かなりシックな内装のリニューアル銭湯になっている。熱い湯だった以前と比べ2~3度も湯温度が低い今風の温度に変っている。カウンターに新馬場・天神湯と蒲田・改正湯のパンフレット。同湯の支店と女将さんの実家とのこと。
再訪 2018.04.01. 新大塚 東京メトロ丸ノ内線 玉の湯 旧谷端川に向かう大塚の坂下。川は昭和6年~9年に暗渠化され、流路と一致していわけではないけど、千川通りが切られた。同湯はそこから少し入った所にある別店のサウナを併設する大きなビル銭湯。戦前からの銭湯のようで昭和22年の航空写真にはその姿を見ることが出来る。白色の小石タイルタイル使いに感嘆させられるなど、浴室の意匠は見事。昭和40年代の終わりか、50年代の初めに現在の建物に建替えられたようだ。お湯の良さもなかなかだと思っている。
再訪 2018.03.29. 大塚 山手線等 金春湯 久し振りに旧谷端川の流路沿いに開けた大塚三業地通りの金春湯へ。内外ともに節電が行き過ぎている感じがする。照明器に積もる埃も数年前と変らない。何処か疲れを感じさせられる銭湯だった。※自ら確認はしていないものの、4月で廃業した模様。
再訪 2018.03.09. 向原 都電荒川線 君の湯 9年振りの再訪。物件探しで、後方の古い日本家屋を訪れたこともある。その時は知らなかったけど、同湯の後方とその古家の間には谷端川(小石川)の支流が流れ、今も暗渠になっている感じだった。組合非加盟の君の湯の清掃は相変わらず完璧で、熱めのお湯と生薬のラベンダー湯と中島さんのペンキ絵が揃っている。なかなか素晴らしいレトロ銭湯。入浴料は420円。ボディーソープとシャンプーの備え付けはなし。相方のTwitter。
銭湯外観 2018.03.09. 庚申塚 都電荒川線 巣鴨湯 雨の中、巣鴨駅から商店街を抜けて行くも定休日だった。
再訪 2018.03.03. 新御徒町 都営地下鉄大江戸線等 三筋湯 10年振りに御徒町の三筋湯へ。昭和25年築の伝統的木造銭湯。シンプルで明るく、そしてピカピカと清潔。かなり大きな庭池には立派な鯉が泳ぎ、浴室奥壁の築山の湯滝が昔のまま稼働している。さらに奥壁には田中みずきさんの富士山のペンキ絵の、外壁側には金魚が泳ぐ水槽が仕組まれている。往時のものが全て磨き込まれ、現役で稼働している。ありそうでこんな銭湯は数少ない。
相方のTwitter。
再訪 2018.03.02. 巣鴨 山手線等 宮下湯 巣鴨駅付近の切り通しには、巣鴨橋、宮下橋、江戸橋と橋が架かる。同湯はその宮下橋のすぐ近くにあるマンションの地下2階くらいの深さにある銭湯。地下200メートルから汲み上げた井戸水をヒートポンプで沸かしている。井戸水による水風呂も優れたものだ。サウナはプラス200円で立派な乾式サウナを使うことが出来る。
番外 2018.03.01. 日本大通り みなとみらい線 横浜開港資料館 「銭湯と横浜」
番外 2018.03.01. センター北 横浜市営地下鉄 横浜市歴史博物館 「銭湯と横浜」。金沢八景の港栄館のタイル絵や、かつて最寄りだった戸塚の矢部の湯の番台や体重計などが陳列されていた。会場で流されていたビデオには、ペンキ絵師の中島さん、川口さん、大倉山の太平館のご夫妻も登場していた。承諾を得て館内の撮影を終えた後、撮影写真の“検閲”を受けたのは、後にも先にも太平館の女将さんだけだった。漆黒の黒湯とともに強烈な印象として残っている。
※「矢部の湯日記(2005年から)」
1171 2018.02.27. 大島 都営地下鉄新宿線 丸八湯 戦前派銭湯。現在の建物は昭和45年築、コンクリ煙突を有する伝統的木造銭湯。正面の丸八通りは同湯方向に拡幅され、ほぼ4車線の道路の幅ほど建物が東側にバックしたようだ。小上がりがある脱衣所。庭池にはきちんと水が張られている。浴室の男女境には章仙画の金沢・兼六園の絵柄によるタイル絵の大絵巻。奥壁には丸山さんの手による「西湖(26.06.11.)」。ちょっと剥がれとくすみが目立っていた。
相方のTwitter。
再訪 2018.02.03. 要町 東京メトロ有楽町線 山の湯温泉 昭和32年築の伝統的木造銭湯。要町地区のどこからアプローチしてもなだらかな坂の上に、ひっそりとある。奥まった所にあるので、雰囲気的にも「山の湯温泉」というネーミングが実に相応しい。裸婦が肩に壺を載せているという焚出し口と瓢箪型のセンター浴槽が特徴的。今日は”ほっこりカボチャ風呂”なる薬湯だった。地下200メートルから汲み上げた井戸水を沸かしたお湯は41℃と43℃くらいのかなり温度差をつけた設定。広い、高温槽に浸かるのは小生だけ。6年程前に増設されたスチームサウナは、8種類の生薬の香り漂う”よもぎ漢方スチームサウナ”。最近、高温の乾式サウナに入ることが無くなった。でも、スチームサウナは身体に優しい感じがする。2方面にあるタイルは相変わらず。丸山さんの西伊豆(2014年)のペンキ絵は少々くすみが目立っていた。
再訪 2018.01.14. 白山 都営三田線 白山浴場 創業は江戸時代にまでさかのぼる古豪。現在の大将で7、8代目にあたる。現在のは昭和55年に改築され、瀟洒なマンション銭湯になっている。丁寧に刈り込まれた入口の植栽と、浴室奥壁のモザイクタイル絵と同様の柄のペイズリーというか孔雀の羽根というか、そんな柄の女将さん手づくりの暖簾がシンボル。第二・第四日曜日は区民は100円。さらに今日は”りんご湯の日”が重なって、渾身の清掃で清潔極まっている浴室には湯気が濛々と立ちこめていた。洗い場の相客を数えたら19人。17:50から18:40の間の相客は30人を超えていただろうか。熱めの湯にりんごが浮かぶ。りんごの効能は知らないけど、そんなことはどうでもいいのかも知れない。
再訪 2018.01.06. 早稲田 都電荒川線 豊川浴泉 目白台の傾斜地を小布施坂(株売買で財をなした小布施新三郎が一帯の地主だった)を神田川に下った辺り。昭和24年築の伝統的木造銭湯。屋号は近くの豊川稲荷から来ているのだろう。創業当時より残る建物は古いものの磨き込まれている。鶴の鏝絵があしらわれたエントランスには紺地染め抜きのオリジナル暖簾。脱衣所の折り上げ格天井には、ここでしかお目にかかれない乳白色の球を組み合わせた和風シャンデリアが古い天井扇とともに吊り下がっている。中島さんの西伊豆のペンキ絵がある浴室。初めて経験する”ユッカ濁り湯”は42度。その他の浴槽は41度と温めの設定だった。若い客も多く、みな思い思いに寛いでいる感じだった。
銭湯跡 2018.01.06. 春日 都営地下鉄三田線等 菊水湯跡 本郷菊坂近くの菊水湯(2015/9末廃業)の跡には瀟洒なマンションが建っていた。塀のコーナーには”菊水”と刻まれた同湯の鬼瓦が乗せられていた。
再訪 2018.01.05. 浦和 東北本線 鹿島湯 県庁前の中山道沿いにある昭和31年築のコンクリ煙突を有する伝統的木造銭湯。浴室男女境には九谷鈴榮堂章仙画による近江八幡(?)の大絵巻のタイル絵。セーラー服の少女などが描かれている時代を感じさせるもの。床の平滑な亀甲型タイルも今では殆ど見かけなくなって来た。奥壁には田中みずきさんの手による富士山(2017.10.28.)。女湯は埼玉の武甲山らしい。点景として浜辺でサッカーに興じる子供達が絵がかれているのが効いている。お湯は60メートルほどの井戸から汲み上げたそのままで飲用に耐える自然水。浴槽の底に微かに砂があるのも懐かしい感じがする。白木の釜場への扉の前の浴槽につかっていると同湯の夕餉の匂いなのだろう、玉葱の香りがしていた。なかなかの郷愁を感じる。同湯は昨年10月にレトロさを残した改装を施している。ビールだけでなく、ハイボールや釜場で焼いたフランクフルトなどのメニューがあった。風呂屋の大将らしい明るいかけ声の二代目にとともに三代目が主導しているようだ。
銭湯跡 2018.01.05. 千石 都営三田線 新栄泉跡
番外 2018.01.01. 2018年・元旦
再訪 2017.12.31. 春日 都営三田線 富士見湯 旧白山花街の湯。現在の建物は昭和31年築。先代が同湯の経営を引き継いだのは昭和12年。本郷台地の崖下の私娼窟に連なる白山花街が認可を取得したのが明治45年。恐らく、同湯の歴史はかなりのものだろう。大晦日の同湯は昔ながらに大混雑していた。椅子は足りなくなり、熱い湯で鳴らす同湯も沸かしが追いつかず”ぬるい”との声が挙がるほどだった。レトロ銭湯ながら普段は午前1時半までの営業と、渋い顔の大将と同じく、なかなか頑固な営業を続けている。
再訪 2017.12.24. 茗荷谷 東京メトロ丸ノ内線 大黒湯 昭和5年創業。現在の建物は昭和38年築。湯気抜きが八角形というのは、板橋区の松の湯と並んで今では珍しい。富士見坂上の高台にありながら地下水を沸かしたお湯は円やか。無料のスチームサウナに小さいながら水風呂もある。文京区の銭湯は6軒のみ。脱衣所に文京浴場組合の4枚のポスターが張ってあった。文京区唯一の番台の銭湯の富士見湯の親爺が、番台に座った写真。

まだまだ
現役、はってます。

楽しみなんてなんにもねえよ、
お客さんが喜んでくれるから
毎日やってるだけで。

なかなかシビれるポスターだった。
再訪 2017.12.22. 大塚 山手線等 千代田湯 冬至の今日はゆず湯の日。大塚の千代田湯は、山手線の駅から徒歩でアクセス出来る銭湯としては屈指のレトロさではないだろうか。昭和25年築。飴色の格天井はなかなかの風格。ゆず湯はハウスケミカルの”ゆず”とゆずの果実とのダブル柚子という初めて遭遇するもの。豊島区民は100円という振る舞い湯だった。
1170 2017.12.10. 上北沢 京王線 北沢湯 駅至近の伝統的木造銭湯。エントランスと脱衣所棟の屋根が入母屋が二段重ねになったような古風で珍しいタイプ。中島さんと町田さんの銘があるセンター富士のペンキ絵がある。木板にペンキ塗りの浴室は幅2間半ほどと古い時代の印象を受ける。航空写真を遡って確認すると、戦災には遭っていないようで、昭和22年の航空写真、さらには昭和11年の航空写真にも伝統的な銭湯の浴舎が確認できる。フロントの方の話の80年くらい前の建物というのとも符合する。北沢湯はかなりの古豪銭湯のようだ。12/22(金)のゆず湯のポスターが張ってあった。1年もはやいものだ。
再訪 2017.11.18. 新中野 東京メトロ丸ノ内線 高砂湯
再訪 2017.11.14. 新中野 東京メトロ丸ノ内線 照の湯 4年間住んだ中野を去るにあたっての個人的な名残りの湯。
再訪 2017.11.12. 中野 中央本線等 千代の湯 4年間住んだ中野を去るにあたっての個人的な名残りの湯。
1165 2017.10.28. 立川 中央本線等 松見湯 立川の外れのかなり大型の銭湯。”ゴエモン”なる黄色の桶がある。丸山さんの富士山のペンキ絵(西伊豆/21.9.12.)は色褪せが目立っていた。5年振りにリニューアルされた「お遍路マップ」に遭遇。”見本/100円”というそのマップをしげしげと眺めた後に所望すると、タダで譲ってくれた。感謝。大雨の中、濡れた姿が哀れさを誘ったのかも知れない。
再訪 2017.10.27. 中野新橋 東京メトロ丸ノ内線 清春湯 タジマジック(昭和浴場店主)が、中野の”四天王”と呼ぶ銭湯に入っていたなぁ。23:00近くに入ると10数人も相客がいた。
銭湯外観 2017.10.27. 新中野 東京メトロ丸ノ内線 大黒湯 鍋屋横丁切っての老舗。短く切られた煙突に足場が掛っていて一瞬驚かされた。ビル全体にも足場が掛っていて外壁のメンテナンス工事中という感じだった。
再訪 2017.10.22. 新中野 東京メトロ丸ノ内線 照の湯

【御礼】
昨日は、お運び頂きまして有り難うございました。
今年も多数の方にご来場頂き、無事終了することができました。
落語、銭湯アイドル、小説家、そしてペンキ絵師の丸山さんや中島さんなど多数のゲストに支えられ、今年も楽しい時間を過すことが出来ました。(10/8記)


 当時の会場風景(追ってupします)

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今年もやります! 是非、お運び下さい。


「東京銭湯ナイト」 Vol.13.  "銭湯、俺のマニア道"

 【内容】
(第一部)
「銭湯マニア」それは、普通の人には計り知れぬ、己のみのコダワリを持つ人たち。なぜこんなに必死になって銭湯に行くのか?「そこに銭湯があるから」"Priceless!"と彼らは言う。今回は各地の銭湯を紹介しながら、マニアの尋常でない心理と行動をえぐります。町田忍の「銭湯暖簾」紹介コーナーも。

(第二部)
銭湯界では定評のある遊興亭福し満による落語。本イベント初登場、銭湯OLやすこによる「北海道アツアツ銭湯話 ~札幌小樽編~」。銭湯大使ステファニーによる、日本文化と銭湯紹介の新書の紹介。その他、今回は銭湯美人がたくさん登壇&女湯トークも!恒例の銭湯ペンキ絵師によるミニ銭湯ペンキ絵のオークションもあります。

 【日時】2017年10月07日(土曜) 19:00-22:00(開場:18:00)
 【場所】ロフトプラスワン(新宿、歌舞伎町)
 【入場料】1010円 (飲食別)
       ※ 事前予約あり(優先入場できます)
       ※ 飲食メニューは居酒屋程度の価格
       ※大変混雑しますのでロフトプラスワンWEBより事前予約(ここ!)をお勧めします。
 【出演】(敬称略)
     町田忍/下北沢つかさ/ナカムラ(風呂屋の煙突)/もりたゆたか(銭湯wiki)/銭湯OLやすこ(銭湯OL日誌)
     遊興亭福し満Stephanie Crohin、その他多数

 ※東京銭湯ナイトHP


再訪 2017.09.30. 大塚 山の手線等 玉の湯
再訪 2017.09.09. 下丸子 東急多摩川線 都湯 昭和29年築創業のコンクリ煙突を有する伝統的木造銭湯。平成8年に旧来のエントランスを廃し、広いロビーを有するフロント式に改造されている。2006/10以来の11年振りの再訪。奥壁のペンキ絵が早川さんのものから田中さんのものに変った以外はほとんど変っていなかった。同湯が建った頃は当地は住宅地と荒れ地の境だったようだ。入る時は上品で柔和な大将。帰る時は優しそうな女将さんに変っていた。上がりの一杯は、近くのイタリア酒場「ピッツェリア・トラットリア・マルコ」。安くて美味しいお店だった。
銭湯跡 2017.09.09 大井町 東海道本線等 花の湯跡
銭湯外観 2017.09.09 西大井 横須賀線 みどり湯
銭湯外観 2017.09.09. 西大井 横須賀線 ピース湯
銭湯跡 2017.09.09 中延 東急大井町線 越の湯跡
銭湯外観 2017.09.09 中延 東急大井町線 中延温泉・松の湯
銭湯外観 2017.09.09 戸越公園 東急大井町線 富士見湯
銭湯跡 2017.09.09 戸越公園 東急大井町線 萬年湯跡
廃業銭湯 2017.09.09 戸越銀座 東急池上線 旧福井湯
1164 2017.09.06. 高岡 あいの風とやま鉄道 松乃湯 創業は100年近いという。現在の建物は昭和47年の正月に竣工したという5階建てのツインビル。本館は現在唯一営業している銭湯のほか、2-4階には広いサウナがあり、5階は居宅になっている模様。大きく松の絵が描かれた別館には、鮨屋、飲み屋”スナック能登澤”、雀荘および”松乃湯ヘルストレーニングクラブ”などが入っていたようだ。蒸気機関車のように黒煙を立ち昇らせる煙突、明らかに強度が不足しているように見えるツインビル間の渡り廊下、バックヤードへの通路は赤錆びてあたかも戦時遺跡のような面持ち。見所満載のビル銭湯だった。
銭湯跡 2017.09.06. 高岡 あいの風とやま鉄道 朝日湯跡
銭湯外観 2017.09.06. 高岡 あいの風とやま鉄道 中島湯 高岡の千本格子の町並み“金屋町(重伝建)”の隣の中島町にある。営業している銭湯では高岡随一のレトロ系銭湯。同湯後方の路地裏には水量豊富な自噴井戸が豊かな水量をほとばしらせていた。同湯の斜向かいの一角には風呂屋町という町名が残っている。銭湯に関係の深い土地なのかも知れない。
廃業銭湯 2017.09.06. 高岡 あいの風とやま鉄道 旧鶴の湯 高岡の土蔵造りの町並み“山町筋(重伝建)”の菅野家住宅の裏側にあるコンクリ煙突、唐破風の伝統的木造銭湯。外観は完璧に“東京銭湯”だった。
1163 2017.09.05. 金沢 北陸新幹線等 内免湯
銭湯外観 2017.09.05. 金沢 北陸新幹線等 桑名湯
廃業銭湯 2017.09.05. 金沢 北陸新幹線等 旧東山温泉
銭湯外観 2017.09.05. 金沢 北陸新幹線等 大和温泉
1162 2017.09.04. 金沢 北陸新幹線等 兼六温泉
銭湯外観 2017.09.04. 金沢 北陸新幹線等 らかん湯
銭湯外観 2017.09.04. 金沢 北陸新幹線等 長町松の湯
銭湯外観 2017.09.03. 金沢 北陸新幹線等 満天の湯 金沢店 あわづ湯から100メートルも離れていない所に大規模な駐車場を備えたスーパー銭湯があり、自動車の出入りが頻繁だった。
1161 2017.09.03. 金沢 北陸新幹線等 あわづ湯
銭湯外観 2017.09.03. 野町 北陸鉄道石川線 野町湯(休業) 野町駅の傍らにあるコンクリ煙突のレトロ銭湯。両側の家が取り壊されて見晴らしが良くなっていた。浴舎の壁は赤煉瓦積みだった。
銭湯外観 2017.09.03. 野々市 北陸鉄道石川線 極楽湯 金沢野々市店
再訪 2017.08.13. 新中野 東京メトロ 照の湯
1160 2017.08.05. 上州富岡 上州電鉄 大正湯 世界遺産に登録された富岡製糸場のすぐ脇という一位置にある昭和2年創業の銭湯。製糸場の女工さんも訪れたという。元々は下仁田の方で大正時代に銭湯を創業し富岡に移転したので、当地では昭和2年開業でも「大正湯」という。現在は若い三代目。番台の女将は若く、彼女の物だろうか、番台の回りや、靴棚に煌びやかな女物の靴がところ狭しと並んでいて、小生の靴を入れる所は無かった。問題は全くないけど、こんな経験は初めてだった。湯上がりの一杯は、駅前の「川崎屋食堂」へ。しみじみいい大衆食堂だった。群馬のカツ丼は出汁のカツ丼なんですね。知らなかった。
再訪 2017.07.16 中野 中央本線等 千代の湯 旧桃園川の暗渠沿いに位置する界隈切ってのレトロ系銭湯。木造平屋の向いの菓子店(廃業)との風景は昭和の風景そのもの。エントランスを入ると、東日本大震災後に屋根を軽量化した際に外された鬼瓦が飾られている。図らずも天然ハーブ湯とヤクルトがサービスされる日だった。ちょっと得した気分。
1159 2017.07.15. 西大島 都営地下鉄新宿線 らかん湯 大島らかん商店街から少し入った大島銀座通りの中央に位置する古いビル銭湯。直ぐ先の越中島線のガードには「中ノ郷出村ガード」とあった。この辺りの古い地名のようだ。60年くらいの歴史があるとのことで昭和38年の航空写真では伝統的木造銭湯が確認できた。一方で、昭和22年の航空写真では焼け野原に煙突だけが残っている姿が、さらに昭和11年の画像では、不鮮明ながら敷地の形から銭湯と思える建物の姿が朧気に写っていた。かなり歴史ある銭湯のようだ。薪で沸かしていたものの近年ガス焚きに転換。男湯だけで幅4間もある大型銭湯で、そこに宝寿湯を含めた多彩な銭湯と、乾式サウナがある。水風呂が円形のセンター配置というのも広さ故のことだろう。
再訪 2017.07.11. 中野 中央本線等 昭和浴場 マジック銭湯と銭湯アイドルが番台を努めることで知られた銭湯だけど、水風呂のカランで汲んだ水を持ち帰る客が多い程に井戸水の水質がいい。化学的には、pHや硬度が六甲の天然水と同様という。そう言ったウリ方はされていないようだけど、水風呂だけでなく広い主浴槽のお湯は界隈の銭湯の中で随一。際立っている。
再訪 2017.07.07. 中野坂上 東京メトロ丸ノ内線 クラブ湯 中野坂上、クラブ湯。基本的にやや熱めのお湯ながら、ぬる湯もあっていい。ペンキ絵は丸山さんのもの。上がりの一杯は向かいの居酒屋サムライへ。
再訪 2017.07.01. 根津 東京メトロ千代田線 六龍鉱泉 街歩きの仲間と、浅草、東上野、上野、東京大学構内を散歩して1日の締めに熱い温泉銭湯で疲れを癒す。同湯は明るい時分は熱く、夜は昼間ほどではない。数年ぶりにやって来たけど、主浴槽も以前ほどではない印象だった。何より、灼熱の深浴槽に入ることが出来た。熱い湯が苦手という友人も入っていた。主浴槽は44度弱。深槽は44度くらいだろうか。若旦那がフロントに入るようになってから、番台からフロントに変り、煙突が無くなった。少しづつ変っているのだろう。谷根千の銭湯は激減したので貴重な銭湯だ。上がりの一杯は近くの「海上海」へ。相変わらず安くて美味しかった。
1158 2017.06.17. 船堀 都営地下鉄新宿線 あけぼの湯 同湯は都内で最古の歴史を誇る銭湯として名高い。江戸時代、水上交通の要衝として近くに幕府の舟番所が置かれた。夜間の航行は禁止されたため、船頭や水夫がこの地に逗留する必要が生じ、それらの客のために同湯が開かれたという。徳川家斉が十代将軍に就いた1773年(安永2年)の創業というから240年余りの歴史を持つ。現大将は19代目。ロビーにはそれらを伝える品々の写真や、警視総監が建物の改修許可をた明治31年の証書(写)などが額に入れて飾ってある。さらに、お湯は温泉。設備はプチスーパー銭湯といっていいほどの多彩さ。温泉を満たした大きな露天風呂もある。なかなかの銭湯だ。
再訪 2017.05.28. 松本 中央本線等 塩井乃湯
銭湯外観 2017.05.28. 松本 中央本線等 富士乃湯
1157 2017.05.27. 北松本 大糸線 駒形乃湯 築100年近い建物で89歳の女将さんが、水曜日と土曜日に3時間だけ湯を沸かす。怪我をされたようで営業日数が極端に少なくなっている。一方で、最近、男女境に例を見ない受渡し受渡し口を付ける改造をしたりと、同湯が無くなったら行き場が無くなるご常連のために少なくとも三年は出来るかなと仰っていた。循環設備が無い浴槽は久し振り。それ故、風の音が少しするだけ。何とも素晴らしい郷愁銭湯だった。
銭湯外観 2017.05.27. 松本 中央本線等 菊の湯
1156 2017.05.20. 若松河田 都営地下鉄大江戸線 大星湯
(タイセイユ)
昭和30年創業、現在の建物は平成2年に改築された低層マンションの1階に入る小振りの銭湯。井戸水をガスで沸かしたお湯は柔らかく居心地のいい銭湯だった。同湯創業者は、昭和初期に神奈川県の平塚で銭湯を始め、その後、亀戸で松葉湯、江東区で扇橋(東扇湯〔トウセンユ、東京大空襲で焼失〕)、猿江で亀の湯。その後、ここ新宿に移って来た。さらに、ともに近年廃業したものの埼玉県羽生市で羽生浴場(戦前の屋号はドラッグ湯)、江東区砂町でオリンピック湯(1928年のロンドンオリンピックに因んだ屋号)を経営された。平凡な姿の銭湯ではあるけど、なかなかの業歴を誇る銭湯だった。救急救命に力を入れており、AEDを全国の銭湯の中で最初に導入。さらに、継続的に救急救命の講習会を同湯で行っている。
再訪 2017.05.14. 新中野 東京メトロ丸ノ内線 照の湯
1155 2017.05.06. 馬橋 常磐本線等 馬橋湯 常磐本線、馬橋駅のホームの傍らにピカピカに光る銀色のコンクリ煙突が見える。駅至近の銭湯。駅前ゆえに”馬橋バスセンター”という屋号が少し紛らわしい。ファッサードはロビー増設で改築されているもののベースは伝統的な木造銭湯で、濡れ縁のある前栽、木板ペンキ塗りの浴室の内装など、レトロ銭湯をベースに快適・清潔さに心躍る。この季節、脱衣所や浴室を通り抜ける自然の風が心地いい。プラス200円のサウナ、ゆったりした水風呂もある。何よりやや温めの円やかなお湯が良かった。
廃業銭湯 2017.05.06. 石岡 常磐本線 仲の湯 二十三夜尊の参道脇のまさに境内にあった小銭湯。廃業してどれくらい経ったのだろうか、煙突は無くなったものの銭湯の形はそのままで、何も無かったように個人宅になり済ましている。
再訪 2017.05.04. 浦和 東北本線等 稲荷湯 昭和52年に浦和に移築されるまでは東京の高田馬場駅近く、神田川の畔に建つ宝来湯という銭湯だった。旧稲荷湯が道路拡幅で壊されたのを機に、旧宝来湯の建物を移築。破風の鬼瓦には今も”寶來湯”と刻まれている。大きな銭湯。古代檜風呂あり、ビジュアルにミッキーマウスあり、裸婦像の男女境も変わっている。そして、浴室の床が大理石というのは比類ない。また、先々代で埼玉の浴場組合に尽力した丸山翁の銅像が入口に置かれた自販機と並んでいる。
再訪 2017.04.29. 新中野 東京メトロ丸ノ内線 照の湯
再訪 2017.04.27. 渋谷 山手線等 さかえ湯 並木橋交差点至近の渋谷川畔のマンション銭湯。10階建という大型のマンションの1階に入っている。ガレージの奥といった雰囲気の中にコインランドリーと銭湯の入口。こんな天井が低い銭湯は見たことがないという、まさに独身寮の風呂場といった感じ。バスタオルの無料貸出しというサービスは珍しい。42度弱の寛げる温度の湯で居心地は悪くない。渋谷の銭湯は少なくなり希少価値が高まっている。
1154 2017.04.15. 大崎 山手線等 金春湯 創業は昭和20年頃。20数年前に現在のビル銭湯に建替えられている。広いロビーの一部がフラットな畳敷き。シンプル極まりない脱衣所に、浴槽群を広く取った浴室は印象的だ。浴槽の底にタイルではなく、天然の小石を敷き詰めているのも珍しい。
廃業銭湯 2017.04.02. 松蔭神社前 東急世田谷線 旧鶴の湯
1153 2017.03.25. 松戸 常磐線等 宮前湯 外観は派手に彩色されたチープなモルタル銭湯に見えるものの昭和16年築の古豪。宮前湯の名の通り、松戸神社の参道に接している。そのせいでやや寸詰まり。しかし、狭いものの高い平格天井の脱衣所、静寂な小振りの浴室には郷愁が満ちていた。水戸街道の旧道を渡れば直ぐに江戸川。かあつては市役所〈現伊勢丹松戸店〉も警察署〈現松戸郵便局〉も直ぐ近く。宮前湯は松戸宿の中心に位置している。
再訪 2017.03.20. 新中野 東京メトロ丸ノ内線 照の湯
再訪 2017.03.18. 平和島 京浜急行本線 第二天狗湯 黒瓦の伝統的木造銭湯。脱衣所にはゼンマイ式の黒時計が振り子を揺らしている。浴室内の木板のペンキを塗り替えたのかほのかにペンキの匂いがした。同湯は温泉銭湯。大田区の温泉銭湯ながら「黒湯」ではなく、色も香りも特徴がない井戸水温泉だけど、温めの温度バリュエーションで居心地はいい。TV付でゆったりとしたサウナはプラス200円。2007年3月以来、10年振りの再訪。何も変っていなかった。
再訪 2017.03.05. 新中野 東京メトロ丸ノ内線 照の湯 暖簾が新柄に変っていた。聞けば年初から入れ替えたとのこと。牛乳石鹸から新柄の案内と注文票が送られて来る仕組みらしい。もう止めようと思いながらも、几帳面な女将さんは発注していまうようだった。現在はボディソープもシャンプーも同湯に備え付けられている。”赤箱”の発注個数を聞けば、とても同湯で捌けないのではないのだろうと思える数だった。昔は暖簾が盗まれることもあったらしい。そんなことを懐かしそうな感じで話して下さった。
1152 2017.02.26. JR西日本東海道本線 宮本温泉 屋号を記した看板は鮮紅色のネオン。昭和26年創業で現在の建物は昭和38年築。コンクリ造の居宅併設の浴場建物。震災で相応の被害を受けたとのことで煙突は根元部分のみがコンクリで油井型の煙突が継ぎ足されている。幸福関係の宗教を信奉しているご様子で、塀には“宮本温泉・幸福の湯”と記されている。脱衣所にはそれらっしい絵柄の木彫や書籍のライブラリがある。お湯は井戸水を重油で沸かしている。小判型の深いセンター浴槽に、熱い湯とともに自動開閉で水もどんどんと注がれ、余ったお湯は床にオーバーフローしていく清々しさがあった。
銭湯外観 2017.02.26. 春日野道 阪急電鉄神戸線 割塚温泉 旅行前に営業を確認していたものの2/22から3/15まで休業との張り紙があり、残念ながら入浴できず。
銭湯外観 2017.02.26. 湊川公園 神戸市営地下鉄西神・山手線 湊河湯 神戸の台所。東山市場の傍らにあるビル銭湯。
銭湯外観 2017.02.26. 新開地 阪神電鉄塔 湊温泉 神戸の古い盛り場、新開地の銭湯。
1151 2017.02.25. 湊川公園 神戸市営地下鉄西神・山手線 大黒湯 神戸は六甲の山裾に建つ洋風の装飾が施された小さなビル銭湯。この銭湯の凄いのは、かつて多く有った木造の看板建築の銭湯ではなく、2階建ながら大正5年築という古いコンクリート造という点。ビル銭湯としてはかなりの古豪と推察される。2階はかつて料亭として営業していた。内部は改装され古い部分はないものの、銭湯としての基本性能の高さと、居心地のいい規模感が相俟って、とても好感が持てる銭湯だった。
銭湯外観 2017.02.25. 苅藻 神戸市営地下鉄空港線 浜添湯 六間道という古い商店街や付近には路地に木製の洗濯の干し場を構えた昭和の長屋を見ることが出来る。そんな地蔵尊のある路地を抜けると、レンガ壁を持つ同湯が現れる。 入口に敷かれた石、番台裏の鶯のタイル絵、黒光りする番台、何と言っても、石敷きの浴室、石組の浴槽、男女境の上にも石が貼られている。地元長田区は兵庫 鉱泉所のみかん水を飲むことも出来る。
廃業銭湯 2017.02.25. 駒ヶ林 神戸市営地下鉄空港線 大海湯 駒ヶ林漁港。船を下りれば30秒で風呂に浸かれただろう。大海湯という屋号が海の銭湯だということを現わしている。
銭湯外観 2017.02.25. 駒ヶ林 神戸市営地下鉄空港線 扇港湯 六間道商店街の銭湯。駒ヶ林漁港の近く。大正時代からの長い歴史を持つ神戸の小売市場である丸五市場にも近い。
1150 2017.02.24. 明石 JR西日本山陽本線 明月湯 明石の蛸で名高い明石漁港の銭湯。隣湯の三光湯とともに昼過ぎから店を開けている。入谷の快哉湯(廃業)のように飾りの小破風が並列に2つ並ぶという稀有な外観。さらに中に入ると、タイルのショールームかと見まごうタイル絵やデザインのオンパレード。タイル使いの華やかさでは右に出る銭湯はないかも知れない。漁を終えた皺が深い漁師と一緒に風呂に浸かる。湯上りには、女将さん、男湯客、女湯客が等しく推す「今中」という明石焼き屋があり外すことは出来ない。
銭湯外観 2017.02.24. 明石 JR西日本山陽本線 三光湯
銭湯外観 2017.02.24. 尾道 JR西日本山陽本線 日の出湯(休業中) 2005.12.25.撮影。
2017.02.24. 尾道 JR西日本山陽本線 旧みやこ湯
再訪 2017.02.23. 尾道 JR西日本山陽本線 大宮湯 尾道の漁港からの道が坂に変わりかける辺り。細いアプローチの奥に昭和初期の意匠をが存分に残した珠玉の銭湯が残っている。桜木の厚板を使った板の間、今は一軒も無くなった尾道の酒蔵の広告が入った脱衣所の鏡など、どこもかしこもそのイニシエささに唸らされる。白磁のボウルを埋め込んだ流し、海藻を敷いて使った蒸し風呂の跡、浴槽に熱湯を注ぎ込む際に光る五燭の白熱灯など、なかなか他ではお目にかかれない。
2017.02.23. 尾道 JR西日本山陽本線 旧大和湯 2002.12.25.撮影。 2011.02.06.撮影。
1149 2017.02.22. 下関 JR西日本山陽本線 竹乃湯 坂の町下関。海から坂を登った丘の斜面に改良住宅の市営の白雲団地があって、その併設の銭湯として創業したようだ。斜面に竹の湯とその母屋が段々に、並列に並びその間に油井型の煙突がある。木造モルタルの燻んだ銭湯。古いタイル、木板にペンキ塗りという浴室の風景は失われつつある銭湯の原風景が残っている。トイレはかなり久し振りに遭遇する非水洗。吊るされた手洗器なんて生活遺産だと思う。大将は二代目。三代目も時折手伝いに入るようだ。冷たい風雨のなか温か雰囲気があった。
1148 2017.02.21. 川尻 JR九州鹿児島線 冨乃湯 明治期の建物を74歳の大将が1日男女で十指に満たないご常連のために湯を沸かす。午前中は兼業の浅木米穀の配達。午後から湯を沸かして16:00から18:00の2時間だけ店を開ける。屋号は祖父冨蔵が自らの名に因んで命名したという。緩衝地帯が立派な池と那智黒を敷いた通路という見たこともない豪華なもの。昔は釜場の奥に休憩所も用意されていた。地下40メートルからの井戸水は、驚くほどの天然の軟水。向かいが熊本で最も古く赤酒でも名高い瑞鷹の酒蔵。深さは異なるものの仕込み水と変わらない水を沸かしている。
映画看板の職人が描いた高千穂峡のペンキ絵。
再訪 2017.02.20. 薬院 西日本鉄道天神大牟田線 本庄湯 博多の繁華街の天神からも程近い、昭和31年築創業の銭湯。繁華街のすぐ近くにこんな郷愁空間が残っていることに深い感銘をおぼえる。今は大きな煙突は無くなったものの、昭和30年代の後半まで、九州ならでは、石炭でお湯を沸かしていた。天神方面に大きなビルが建ち並んだことで、昭和40年代半ばに井戸が枯れ、今は水道を沸かしている。今日、3/20は年に1度限りの晩白柚の湯。世界最大の柑橘類とも言われる八代産の高価な晩白柚が湯船に幾つも浮かぶし、食用としても振舞われる。何とも楽しい遭遇だった。
銭湯外観 2017.02.20. 天神 福岡市営地下鉄空港線 都湯 春吉の都湯へ。テントに明治創業とある。表はサイデリングされてイニシエの雰囲気はなく余り入浴への盛り上がりには欠ける。しかし、側面の下見板張りを見て驚いた。風雨に晒された長い歴史を感じさせる干からびた黒色をしている。角の理髪店からは長屋のように繋がっているようだ。昔の写真を見て見たいと強く思った。
廃業銭湯 2017.02.20. 天神 福岡市営地下鉄空港線 福岡県浴場会館 旧銭湯。「福岡県浴場会館」という厳めしいプレートが付くものの久しく倉庫のようになっている。昭和43年の銘監を見ればここ中洲の銭湯は中洲湯と武蔵湯の2軒。この何れかの銭湯だったのだろうか。
1147 2017.02.11. 豪徳寺 小田急線 鶴の湯 豪徳寺の商店街にある伝統的木造銭湯。2月末日までの予定で屋根の修理をしているため足場が掛っていた。浴室の幅が3間弱、奥行が3間半という中規模な造りながら、水風呂、露天の温めのお湯と湯温のレパートリーがある。そのため、主浴槽は43度弱と意外にも少々熱めだった。ペンキ絵は中島さんの海嘯の向こうに富士山を描いたような見慣れない絵柄。若い客も多く、熱い主浴槽でジェットが多く稼働するためかなりの熱気を帯びていた。広くはない銭湯に客が多いので、寛ぐ場所が少ないのが玉にキズという感じ。お湯は強い軟水。なかなかの銭湯ではある。
1146 2017.01.28. 江戸川橋 東京メトロ有楽町線 松の湯 早大正門から山吹まで、東西に短くかつ不自然に延びる早大通り(旧鶴巻き通りの)から少し南に入った所。後方は広大な大日本印刷の榎町工場が広がっている。戦前からの銭湯という。昭和22年の航空地図を眺めると焼け野原に同湯の建物と煙突を確認することが出来る。周囲の状況からして奇跡的に戦災を逃れたようだ。昭和38年の航空写真でも伝統的木造銭湯が確認出来るので、現在のかなり古いビル銭の建物は昭和40年くらいのものだろうか。東京のビル銭湯としてはかなり早い時期のものと推察される。屋号を染め抜いた紺地の暖簾とは少々アンバランスだけど、早大通りからも見えるようにと大きな看板があって、屋号とともに”ザ・銭湯”とある。ほの暗いもののヒーターで温かい脱衣所はビル銭湯なのに平格子天井。浴室は2/3が浴槽。実母散の薬湯をはじめ多彩だ。奥壁の大味な三人の裸婦のタイル絵はご愛嬌もの。サウナのほか石張りの温めの露天風呂もある(女湯は非稼働らしい)。古いけど不思議と落ち着くビル銭湯だった。珍しい小岩井の飲むヨーグルトがあって頂いた。濃厚で美味しかった。
銭湯外観 2017.01.28 江戸川橋 東京メトロ有楽町線 金成湯 暖簾はおろか屋号の表示すらない。相方曰わく”何はなくとも潔し”。
番外 2017.01.01. *** *** 2017年元旦  
再訪 2016.12.31. 中野 中央本線等 千代の湯 今年の〆の銭湯は、旧桃園川畔(緑道)の銭湯千代の湯。
再訪 2016.12.30. 三河島 常磐本線 雲翠泉 東京銭湯の中で上位に入る郷愁銭湯だと思っている。戦前の建物、瑞々しい庭、珍しいセンター浴槽、大竹画工場の峯雲画のタイル絵、故早川さんの「山梨(20.8.8.)」ペンキ絵。いずれもなかなかに素敵だ。雲翠泉を上がっての一杯は焼肉モランボン。ここ三河島は韓国料理屋と焼肉屋が地味に多い。屠畜場が芝浦に移るまで三河島にあったからという説もあるけど、戦前の話だしどうなんだろう。ハードにドライなジンジャーハイボール、種々のキムチ、肉に野菜、スープ。何れもが美味しかった。浮き世の疲れを流し、焼肉で精を付け、今年も暮れて行く。
1145 2016.12.04. 恵比寿 山手線等 宝来湯 宝来湯。恵比寿の高台と白金の高台の間にある谷間。戦前の地図を眺めると、政宗の長男、宇和島藩10万石の江戸下屋敷があったここ旧伊達町には、都電恵比寿線が走り傍らには三田用水白金分水が流れていたようだ。今は暗渠の上を首都高速道路が走っている。
そんな暗渠沿いにメゾン・ド・ポルネール白金というマンションが建ち、地下1、2階をぶち抜くように普通に天井が高い銭湯が設えられている。
再訪 2016.12.02. 中野坂上 東京メトロ丸ノ内線 クラブ湯 中野坂上、クラブ湯。脱衣所で、サッカーの練習帰りの小学生とおじさんが語りあっていた。有りそうであまり遭遇しない光景。ゲームもスマホも持っていないというサッカー少年。3回スタンプをもらうと3回タダになるという理由でスタンプラリーに参加しているという。凄く得じゃねと。
1144 2016.11.22. 三ノ輪 東京メトロ日比谷線 鴻の湯 航空写真を追っていくと、同湯は昭和22年から昭和33年の間に創業し、その後建替えられているのが現在の建物のようだ。昭和40年代に建てられたと推察される油井型の煙突を持つ簡素なモルタルの建物。ロビーは少々雑然としていて、フロントに灯りがないなど、脱衣所を含めかなりの節電モード。浴室にはビジュアルと呼べる物はなく、天井や壁などはプラ板張りという質実剛健さ。井戸を廃油等で沸かしたお湯は42度くらいでスッキリしていて悪くない。硬度が少し高いようで、髪を洗うと少しギシギシ感がある。浴室では1人になる時間も長かった。久し振りに入る、下町のややハードな銭湯だった。
1143 2016.11.03. 船橋 総武本線等 湊湯 船橋漁港の船溜りの傍ら。同地で漁師をしていた先代が、昭和中期頃に銭湯修行を経て転業した。漁師時代に嫁いで来たという大女将は、船に乗ったことがなかったので何度も船溜りに落ちたと笑っていた。当時はこの船溜りで牡蠣も採れたし、鰻も釣れたという。この船溜りを使う漁師は今は一軒だけ。しかし、同湯の客は、東側の船橋漁港を含め漁師の客も多い。お湯は、シャワーのお湯が目に沁みるほどの塩気と苦みを含んだ井戸水。温泉認定は取っていないけど、その筋(温泉通)の方の見立てでは、紛れく”マグネシウム・ナトリウム-塩化物泉”という。直ぐ近くの本町界隈では、淡い黒湯だけど同湯の鉱泉に色はない。その井戸水を薪で42度位に沸かしている。井戸水だけど海の傍らゆえ、今は数少ない海水を沸かした潮湯の雰囲気を味わうことが出来る。石鹸は効きが悪く髪はギシギシするけど、何時迄も身体がほてるお湯だ。奥壁のペンキ絵は丸山さんの『戸田 22.11.25.』。女湯は上高地の河童橋だろうか、珍しく吊橋が大きく描かれていた。
銭湯外観 2016.11.03. 船橋 総武本線等 第二 一の湯 千葉街道の紅梅湯から海沿いに進んだ辺り。戦時疎開で廃塩田を開発した苦難の歴史を秘めた”都疎浜”と呼ばれる海辺だった。旧エントランスと前栽を潰してロビースペースを増築したと窺われるが、脱衣所以降は黒瓦の伝統的な様式。後方にコンクリ煙突が聳えている。紅梅湯と同じ南本町にあり、同湯もラジウム鉱泉の銭湯。
銭湯外観 2016.11.03. 船橋 総武本線等 紅梅湯 千葉街道に面した旧海神新地至近の黒湯鉱泉の銭湯。”ラジユーム鉱泉/紅梅湯”のオリジナル暖簾が掛っている。近所の割烹旅館玉川などとともにこの辺りでは黒湯鉱泉がある。
銭湯外観 2016.11.03. 海神 京成本線 多津の湯 千葉街道から下る緩い坂道の途中にある。油井型の木造銭湯。
1142 2016.10.21. 新大久保 山手線 万年湯 昭和36年に経営を引き継ぎ、昭和50年代の半ばに現在のビル銭湯に改築し37年が経過している。昭和22年の航空写真を見ると戦災のなかで、辛くも焼け残った同湯の姿を見ることが出来る。長い歴史を持つ戦前派銭湯のようだ。いつしか休業していると聞き、高校時代の馴染みの地域でもあり、入りに行かなかったことを悔いていた。しかし、最近、今井健太郎氏の設計でリニューアルオープンしたとの噂を聞き出かけて行く。和の心地良さを存分に感じることが出来る落ち着いた空間。奥壁の雪渓のようなタイルや、鶴が飛翔する絵の落ち着いたタイル絵。目地の色合いとも調和させた浴槽内外のタイル遣いに唸らされる。千駄木の富久の湯もそうだったけど、古いビル銭湯をここまでに仕上げる手腕に感嘆する。素敵な銭湯だった。
1141 2016.10.15. 篠崎 都営新宿線 竹の湯 昭和38年創業の伝統的木造銭湯。同じ頃に下篠崎町および東篠崎に大規模な都営アパート群が建設されており、元の湯と同様、都営住宅の住人が多かったのだろう。千鳥&唐破風のファッサードにコンクリ煙突を有する。庭池(水は張られていない)を望む折り上げ格天井の堂々とした脱衣所。中島さんの最近の淡い色調の富士山のペンキ絵がある古風で清潔な浴室。典型的な東京銭湯。あまり大きくない意外さがある。
銭湯跡 2016.10.15. 篠崎 都営新宿線 元の湯 竹の湯とは直線距離で100メートル余りしか離れていない。2015年に廃業し、新たな建物の建設途上だった。
再訪 2016.10.10. 新中野 東京メトロ丸ノ内線 旭湯 練馬区立石神井公園ふるさと文化館に「夢の黄金郷遊園地展」を見に行く。偶然に練馬薪能で、高砂、野村万作・萬斎父子の二人袴などに接した。帰路、銭湯の日は中野区切ってのレトロ系銭湯でラベンダー湯に浴し、立ち飲みで喉を潤す。

【御礼】
昨日は、お運び頂きまして有り難うございました。
今年も記録的な来場数を以て無事終了することができました。
「昼のセント酒」の久住さん&スクリーントーンズ、昭和歌謡のペーソスなど豪華ゲスト陣にも支えて頂き、楽しい時間でした。

 当日の会場風景

来年のVol.13は、2017.10.7.(土)に開催予定です。引き続きよろしくお願いいたします。(10/9記)


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今年もやります! 是非、お運び下さい。

「東京銭湯ナイト」 Vol.12.  "特集:温泉の銭湯"

 【内容】
(第一部)「温泉」それは日本人にとって、有無を言わせぬ魔力を持った聖地。そして、毎日気軽に詣でることのできる「銭湯」。この二つが一緒になったら、どんなによいことでしょう。実はそれは、東京にも、日本のいたるところにもあるのです。今回は、そんな温泉の銭湯を紹介します。
(第二部)各地で活躍中の、平成歌謡おやじユニットの「ペーソス」の歌とトーク。町田忍の「銭湯番台紹介」コーナー。そして快進撃中の「孤独のグルメ」原作者、「昼のセント酒」著者の久住昌之さんと、銭湯&呑みカルチャーのフリートーク。恒例の銭湯ペンキ絵師によるミニ銭湯ペンキ絵のオークションもあります。

 【日時】2016年10月08日(土曜) 19:00-22:00(開場:18:00)
 【場所】ロフトプラスワン(新宿、歌舞伎町)
        ※事前予約(新宿ロフトプラスワン”WEB予約”)
 【入場料】1010円 (飲食別)
       ※ 前売りあり(ロフトプラスワンにお問合せ)
       ※ 飲食メニューは居酒屋程度の価格
 【出演】(敬称略)
     町田忍/下北沢つかさ/ナカムラ(風呂屋の煙突)/オプティオ和田(東京レトロを行く)/もりたゆたか(銭湯wiki)/
     久住昌之(「孤独のグルメ」原作者、「昼のセント酒」著者)ペーソス(哀愁おやじの平成歌謡ユニット)、その他多数

 ※東京銭湯ナイトHP

再訪 2016.09.24. 綱島 東急東横線 富士の湯 大正3年に黒湯が発見され、昭和2年には東急直営の温泉施設が開設され、昭和30年代後半に熱海や伊豆に地位を譲るまでは東京の奥座敷だった桃の花と黒湯温泉の街だった。現在、温泉旅館は全て無くなり、その面影を感じるのは難しい。しかし、そんな由緒ある鉱泉銭湯が数軒残っている。富士の湯もそんな正統的な鉱泉を沸かしている1軒。大きくて、清潔でゴージャス。優れた黒湯の温泉銭湯だ。浴室の絵は絵付けタイル絵ながら、ビルの階段室に改築前からの繋がりから早川さんによる「和歌山瀞峡」のペンキ絵が描かれている。
再訪 2016.09.23. 蒲田 東海道本線等 蒲田温泉 蒲田温泉に10/8開催の『東京銭湯ナイト』のチラシを置いて頂く。『おおたBlackキャンペーン』と並んでる。感謝!2階の大宴会場は客が途切れて早仕舞い。黒湯焚きの釜飯にまたもや辿り付けず。
再訪 2016.09.22. 辻堂 東海道本線等 不動湯 数年振りに辻堂、不動湯へ。湘南の屈指名湯。書店はドラッグストアに変わり、和菓子屋は駐車場に。気になる不動産屋も無くなっていた。不動湯に入れた喜びを噛みしめる。
廃業銭湯 2016.09.22. 辻堂 東海道本線等 旧浜の湯 浜の湯の建物はそのまま残っていた。庭も手入れされている。関東特殊製鋼の工場跡地に出来た湘南テラスモールの巨大さにあんぐり。これじゃ商店街の書店が無くなるはずだ。胡山の北海道大沼公園を走る汽車のタイル絵と、東海道中膝栗毛の弥次さん喜多さんのタイル絵は博物館クラスだと思う。誰か何とかしてくれないかなぁ。
温泉遺跡 2016.09.22. 綱島 東急東横線 ラヂューム霊泉湧出記念碑 新幹線が開通して熱海や伊豆が身近になるまで”東京の奥座敷”だった。戦前までは駅名も「綱島温泉」だった。大正3年に黒湯が発見されたことを記した記念碑(昭和8年建立)が綱島街道の傍らにある。しかし、井戸そのものは街道の拡幅により道の下になってしまったという。
銭湯跡 2016.09.22. 綱島 東急東横線 東京園跡 長期休業中
銭湯跡 2016.09.22. 蒲田 東海道本線等 辰巳天然温泉跡 西蒲田の改正湯(昭和26年創業)、千代の湯(廃業)の本店だった銭湯。昭和4年創業。跡地には小さいながらも碑が建てられている。
再訪 2016.09.18. 生麦 京浜急行本線 朝日湯 竹の湯、翠湯、宝湯跡、松の湯跡、浜の湯跡、千代の湯、旧春日湯と回って朝日湯へ。旧東海道沿いには神奈川県屈指の老舗銭湯が建ち並ぶ。同湯は第1号バイパスである第一京浜国道(大正14年開通)沿いに、昭和3年に創業し既に90年に近い歴史を持つ。同湯は黒湯銭湯としてかなり古い部類と推察される。現在の建物は昭和30年代初めのレトロにして豪壮な伝統的木造銭湯。ダブル破風にそれぞれ菊と鶴の懸魚。脱衣所の壁が和風の板張りというほぼ絶滅した姿が残っている。建具という建具は古い木製の物。「横浜第10号」という若い源泉ナンバーを持つ黒湯は、蒲田温泉郷より若干濃い漆黒さ。薪焚きで45度位のアツア ツで供されている。黒湯の匂いがしっかりした新鮮なお湯だ。源泉水風呂は掛け流し。白湯はぐっと入り易い温度に設定されていた。サウナは値下げしたのかな。バスタオル付でプラス100円。黒湯を堪能した後、10/8開催の”東京銭湯ナイト”のチラシを置かせて頂いた。
銭湯外観 2016.09.18. 花月園前 京浜急行本線 旧春日湯
銭湯外観 2016.09.18. 国道 鶴見線 千代の湯
銭湯跡 2016.09.18. 花月園前 京浜急行本線 浜の湯跡
銭湯跡 2016.09.18. 花月園前 京浜急行本線 松の湯跡
銭湯跡 2016.09.18. 生麦 京浜急行本線 宝湯跡
銭湯外観 2016.09.18. 生麦 京浜急行本線 翠湯
銭湯外観 2016.09.18. 生麦 京浜急行本線 竹の湯
再訪 2016.09.17. 蒲田 東海道本線等 改正湯 辰巳天然温泉(昭和4年-平成22年/跡地に碑が有る)の支店として昭和26年に創業、昭和46年に今のビル銭湯になっている。辰巳天然温泉と同様古くから黒湯を供して来たものの、温泉認定は平成23年にを取得している(源泉名:女塚温泉)。西蒲田一帯は明治22年に蒲田村に合併されるまで女塚村で、その後は女塚1-3丁目として名を残していた。まさに女の塚があったらしい。黒湯はトップクラスの濃度の黒湯だ。本店を閉じた後、リニューアルで設備を一新。真新しい銭湯になっている。奥壁の富士山のモザイクタイルは多治見の有名な職人のものらしく、陰影のある富士山は見事。“金魚のいる銭湯”としてロゴも作成。その水槽には100程の金魚が泳いでいる。少々元気が無かったのは残念だった。浴槽は、白濁の気泡湯、白湯、黒湯3槽(素、炭酸泉、水風呂)と充実。旧女塚サウナは取り払われ、毛染めも可能な洗い場に変っている。シンプルながら基本性能がメチャメチャ高い新鋭銭湯に変貌している。羽田を通る飛行機から見えるようにと屋上に屋号が記されているという。凄い拘り。に10/8開催の『東京銭湯ナイト』のチラシを置いて頂いた。
再訪 2016.09.16. 雑色 京浜急行本線 照の湯 昭和22年の航空写真には写っていなくて、昭和38年の写真には黒瓦の伝統的銭湯が写っている。創業は昭和20年代だろうか。現在の建物は昭和40年代半ばに建 てられた古いビル銭湯。しかし、掛け流しで供される漆黒の黒湯温泉、黒湯の源泉の水風呂、古代檜風呂、日替わり薬湯、早川絵師の富士山のペンキ絵。黒湯は2回掘削しているらしい。草臥れたビル銭湯に、落涙もののラインナップだ。生きてて良かったと、しみじみ己が人生が走馬灯の如く巡って行く。
銭湯外観 2016.09.16. 雑色 京浜急行本線 隆の湯
銭湯外観 2016.09.16. 雑色 京浜急行本線 NU-LANDさがみゆ
ホテル外観 2016.09.16. 蒲田 東海道本線等 ホテル末広 黒湯の入浴剤を買い求めていると、女性のお一人様が立ち寄り湯していた。改装され、一時期よりもだいぶ入り安い感じになっているようないないような。。。
再訪 2016.09.04. 鞍馬口 市営地下鉄烏丸線 船岡温泉 8年振りの船岡温泉。近くの町家のゲストハウスに泊まって、日曜日のみの朝風呂へ。脱衣所の欄間や天井の彫刻は相変わらず見事。温い露天の檜風呂や水風呂も気持ちいい。そして、日曜日の朝という界隈の静かさやのんびりとした雰囲気が良かった。
銭湯外観 2016.09.04. 鞍馬口 市営地下鉄烏丸線 旧藤ノ森温泉
再訪 2016.09.03. 三条京阪 京阪本線 柳湯 言わずと知れた京都のレトロ系銭湯の名店の1つ。以前お伺いした時と同様にご兄弟だろうか、お二方が揃っていた。それぞれからコークスで沸かしていた時代、鴨川が溢れたたきの所まで水が上がった話や、全ての機器がが手動の時代の悲喜こもごもの話を興味深く聞かせていただいた。
再訪 2016.08.28. 中野 中央本線等 千代の湯
再訪 2016.08.27. 蓮沼 東急大井町線 はすぬま温泉 戦前からの老舗銭湯。二代目の大女将は今でもかくしゃくとしてフロントに詰めている。29年ほど前、三代目にあたる若大将が経営を引き継ぐ際に井戸を掘り下げ、それまでの黒湯から現在の浅い黄緑色の泉質に変更している。ガス式の乾式サウナが無料。水風呂は源泉掛け流し。タイル絵が奥壁だけでなく、脱衣所の梁にも有って、立山だろうか、雪の連嶺が雄大に広がっている。
銭湯外観 2016.08.27. 沼部 東急多摩川線 花の湯 旧六郷用水の傍らが規模は小さいものの再現水路になっている。その傍らにある立派な油井型の煙突を有する大きなビル銭湯。
銭湯外観 2016.08.27. 大鳥居 京急花田空港線 竹の湯 マンション銭湯ながら油井型の煙突があって、建物の横には薪が積まれていた。
再訪 2016.08.14. 中野 中央本線等 高砂湯
1140 2016.08.12. 大塚 山手線等 玉の湯/サウナ玉泉 豊島区の組合HPでは、昭和24年創業、昭和47年改築とある。しかし、昭和22年の航空写真に、既に大型の銭湯が写っている。”創業”とは現経営者の先代が経営権を得た年なのだろう。白木屋デパートや花街があり、池袋よりも栄えていた時代があった大塚の古豪銭湯。通りを渡った花街のお姉さん達も通ったという。3年前に女性サウナは壊れたものの、2階に「サウナ玉泉」という銭湯併設のサウナ(1300円)が珍しくも生きながらえている。「玉の湯」では浴室のタイル遣いの古風さに息を飲む。奥壁(海原・燈台・岩礁・帆掛け舟・松)と男女境(滝・池・鯉)にはモザイクタイル絵。床は白色の小石タイル。浴槽には菖蒲のモザイクタイル絵。さらに、曲面がふんだんに盛り込まれたイニシエのタイル遣い。エビやカニなどのガラス絵やガラスブロック。見所が満載だった。古いビル銭湯もなかなか侮れない。驚きとともに、ビル銭湯への考え方を変えさせられる銭湯だった。
1139 2016.08.06. 検見川 京成線 梅の湯
海が埋め立てられる前、検見川が漁師町だった頃から、おそらく100年を超える歴史がある。昭和5年の地図によれば、昭和40年代半ばに海が埋め立てられるまで同湯の前から海が広がっている。今も周辺には漁師町の雰囲気と痕跡が多く残る。昭和20年代に改築され、30年代に脱衣所と浴室が拡幅された。油井型の煙突、トタン屋根の千鳥破風、立派な前栽を持つ郷愁銭湯。昭和43年に経営を引き継いで以降、毎年丸山さんによってペンキ絵が描き変えられている。今の絵は「陸前高田 一本松 ?28.06.22.」。震災当時、タオル500枚他の救援物資を送り、”明けない夜は無い”との思いから、応援の気持ちを込めてペンキ絵に陸前高田の風景を選んだ。古い設備を工夫しながら使い、清潔。銭湯としての基本性能は高い。銭湯に対する愛情と矜持を感じた。丸山さんも85歳まではペンキ絵の描き変えを約束しているようだ。丸山さんをしてもそうしたくなる郷愁と人情がある銭湯だった。
廃業銭湯 2016.08.06. 検見川 京成線 旧源の湯 検見川の目抜き通りにある。旧ビル銭湯。驚くほど間口が狭い。検見川の旧漁師町には4軒の銭湯があって、網元が抱える漁師用に用意した風呂が元になっている。そのため小さい銭湯が多かったという。ビルに変った源(げん)の湯は、1階が女湯で2階が男湯だった。元々は本当に小さな銭湯だったようだ。
1138 2016.07.25. 七条 京阪本線 大黒湯 七条の大通りに面する暖簾が掛かった門を入ると立派な空豆絵地蔵尊があるアプローチと別々に暖簾が掛かる男女別の入口がある。築100年は超えるだろう という建物に入ると、幅1間半という狭小さに驚かされる。サウナなどの設備はないものの典型的な京都式。しかし、それぞれが小さい。鴨川縁な がら井戸は濁り、今は水道水を重油で沸かしている。喧騒の奥に、油井型の煙突と由緒ありそうな地蔵尊を擁する忘れ難き一湯。
銭湯外観 2016.07.25. 四条烏丸 京都市営地下鉄烏丸線等 錦湯
1137 2016.07.24. 伏見桃山 京阪本線 呉竹湯 京阪電車と並行する古い道に面する、コンクリ煙突を有する銭湯。京都市街中心部の銭湯と違って、脱衣場の前に下足箱やトイレが置かれた前室がある。同湯 の最大の特徴は、男女境に描かれた木材運搬の筏流しの絵柄の絵付けのタイル絵。内外に“ミネラル温泉”の表示があるお湯も良く、掛け流しの水風呂は冷た い。イオン、トロンと描かれた奥壁の先には座面がカーペット式の8人用の乾式サウナが置かれている。
1136 2016.07.23. 北大路 京都市営地下鉄烏丸線 鴨川湯 昭和2年の古地図によれば、既に湯屋との表示が見られるため、少なくともその頃には鴨川の畔で湯を沸かしていただろうという。昭和41年に一人で切り盛りする若大将の父が経営を引き継いだ。平格天井で男女境の欄間が美しい脱衣場にはロッカーとともに柳行李が整然と積まれている。飲用は勧めないものの、 ご常連は汲んだ水を持ち帰る。経験から良水だということを知っている。浴槽の湯温はやや高め。清澄さを通り越し湯面が銀色に光っている錯覚に陥るほど。若大将の心地よい気配りと頑張りがひしひしと伝わって来る。優れた銭湯に出逢って自然と顔がほころぶ。
銭湯外観 2016.07.23. 天満 大阪環状線 楽天地温泉
銭湯外観 2016.07.23. 天満 大阪環状線 常盤湯
銭湯外観 2016.07.23. 天満 大阪環状線 クラブ温泉
1135 2016.07.22. 弁天町 大阪環状線 寿温泉
かつては四国などのフェリーターミナルだった大阪湾安治川河口の弁天埠頭至近。昭和35年築のコンクリ煙突を持つ典型的な大阪銭湯のファッサード。折り上げ格天井の広々とした脱衣場に、石敷 き石組浴槽を持つ浴室。後方に増築の洗い場にスチームサウナ、水風呂、ゲルマニウム風呂が追加されている。客は、若い人を含め絶えず出 入りがある。長身の若旦那に番台を替わる時、馬にまたがるように高い番台に跳ね入ったのには驚かされた。最も華麗な”番台入り”だ。上がりは梅田地下街の大ざわ。自然な感じの喧騒、タイガースvs.カープ戦のテレビ中継、キビキビ明るい接客。相変わらずいい居酒屋だ。
1134 2016.07.21. 緑橋 大阪市営地下鉄中央線等 菊水温泉 下水処理場裏の昭和な狭小住宅が立ち並ぶ、細い路地の奥の奥に、コンクリ煙突の昭和30年代初期の建物の同湯はある。裏にこれ以上ない程に整然と積まれた 薪で大阪市の水道水を沸かしている。番台、漢数字を彫り込んだオール木製ロッカーは工芸品の趣。小さいながらも庭池が有る。ハート型のガラス窓の大小2室の清潔なトイレの白タイルは趣有るオリジナル。浴室は踏み込み段のある典型的な大阪的センター浴槽。”秘境”にある傑出の郷愁銭湯。しかし、外観の印象と違って小さな銭湯ではなかった。
銭湯外観 2016.07.21. 緑橋 大阪市営地下鉄中央線 白山温泉跡
銭湯外観 2016.07.21. 緑橋 大阪市営地下鉄中央線 まねき温泉 ファッサードはブロック積みで風情に乏しいものの、木製二翼の天井扇や木製の窓枠などから察するに相当に古い銭湯のようだ。
銭湯外観 2016.07.21. 緑橋 大阪市営地下鉄中央線 昌の湯 入口の暖簾の奥には京都三条大橋に舞妓さんのタイル絵がある。昭和13年築という建物は、浴室を横から眺めるとはっきりと傾いていた。
銭湯外観 2016.07.21. 京橋 大阪環状線等 鴫野湯 素朴かつ端正。瞼に焼き付く強烈なオーラを放っていた。入りたい!しかし、この界隈は何でこんなにレトロ銭湯が充実しているのか。凄い所だ。
1133 2016.07.20. 新長田 山陽本線等 浜添湯 六間道という古い商店街や付近には路地に木製の洗濯の干し場を構えた昭和の長屋を見ることが出来る。そんな地蔵尊のある路地を抜けると、レンガ壁を持つ同湯が現れる。 入口に敷かれた石、番台裏の鶯のタイル絵、黒光りする番台、何と言っても、石敷きの浴室、石組の浴槽、男女境の上にも石が貼られている。地元長田区は兵庫 鉱泉所のみかん水を飲むことも出来る。
銭湯外観 2016.07.20. 新長田 山陽本線 戎湯
銭湯外観 2016.07.20. 新長田 山陽本線 港扇湯
銭湯外観 2016.07.20. 新長田 山陽本線 菊水湯
銭湯外観 2016.07.20. 新長田 山陽本線 萬歳湯
1132 2016.07.19. 加古川 東海道本線 宝湯 昭和20年代に嫁いで来たチャーミングな女将さんが今も番台に座る。寿湯、日の出湯を切り盛りした時代も有る。経営した3軒のうち加古川一の構えの、昭和初期築の宝湯だけが残り、加古川市最後の一軒になっている。緑色の照明の幽玄な雰囲気。メインの外壁側はシャワーのみでカランからお湯も水も出ず。セ ンターはカランのみ。紛れも無く郷愁あふるる銭湯だった。
銭湯外観 2016.07.19. 加古川 東海道本線 旧友栄湯 ”戦前の住宅地の風景”が今に残る日本毛織(1896年創業)の社宅群に隣接する。日本系織は創業以来順調に業績を拡大し手狭になった工場を拡張。その昭和2年の拡張に協力し50戸ほどが一斉に移転。隣人とともに繁栄できるようにと移転先を”友榮町”と名付けた。同湯近くの水路脇の地蔵尊の隣に「友榮町移転口之序」という移転経緯を記した石碑が残っている。同湯はその水路の分流の上に一部が載るように建っている。
1131 2016.07.18. 湊川公園 神戸市営地下鉄西神・山手線 湯の町浴場 昭和30年頃の築というモルタルの簡素な外観ながら、坂の途中にコンクリの煙突が聳えるそのロケーションが素晴らしい。震災を経て建物は耐震補強されてい る。欅材の平格子天井、島カランの位置に、新長田・扇港湯などとともに神戸と韓国にしかないという、細長い汲み湯専用の設備が残る希少な銭湯。すっきりと したお湯にスチームサウナのような熱気に満ちた浴室、20:00に番台を女将に変わって風呂に入りに浴室にやって来た朴訥な大将も印象的だった。
銭湯外観 2016.07.18. 湊川公園 神戸市営地下鉄西神・山手線 大黒湯 新湊川をさらに芦原温泉よりも遡った坂の上にある古い洋風のファッサードを持つ貴重な銭湯。組合のHPでは土曜日が定休となっていたが月曜日に変ったらしく、店先はひっそりとしていた。
銭湯外観 2016.07.18. 湊川公園 神戸市営地下鉄西神・山手線 芦原温泉 レトロな東山商店街を抜け、新湊川を渡り、続く新湊川商店街の中にあるプチスーパー銭湯系の新鋭銭湯だった。
再訪 2016.06.25. 中延 都営地下鉄浅草線 松の湯 旧品川用水至近の銭湯。少し下流で立会川に合流する。ドクターXのロケで岸辺一徳や米倉涼子が入っている。ロビーには岸辺一徳の色紙があった。ケロリン桶が稀有な石野田奈津代の”ナツヨン”桶。近所のスナックのママか何かと思って女将さんに伺うと、シンガーソングライターらしく、同湯でライブを開いたりという活動をしていたという。フロントでCDを販売している。中島さんのペンキ絵があるレトロ銭湯にサウナ、広い露店風呂をも併設した設備系充実の銭湯。
銭湯外観 2016.06.25. 中延 東急池上線 金春湯
※記念湯に画像掲載
銭湯外観 2016.06.25. 戸越 都営地下鉄浅草線 富士見湯
※記念湯に画像掲載
旧品川用水至近の銭湯。戦前期の地図を見ると旧宅地の中に空き地があり、戦後の地図には煙突の記号が描かれ、銭湯に変ったことが分る。
廃業銭湯 2016.06.25. 戸越銀座 東急池上線 旧金泉湯
※記念湯に画像掲載
銭湯外観 2016.06.25. 戸越 都営地下鉄浅草線 記念湯 戸越銀座商店街の外れの坂を上がった平和通り商店会にある。ささやかな商店街だけど、同湯の周りには蕎麦屋、寿司屋、中華屋があって、何ともいい雰囲気になっている。戸越銀座温泉もいいけど、同湯も旧来型ビル銭湯の良さがある。
銭湯外観 2016.06.25. 戸越 都営地下鉄浅草線 戸越銀座温泉
※記念湯に画像掲載
再訪 2016.06.24. 中野坂上 東京メトロ丸ノ内線 クラブ湯
再訪 2016.06.18. 西荻窪 中央本線 天徳湯 直ぐ近くに善福寺や東京女子大学。”女子大通り”に面した昭和3年創業の古豪。現在の建物は昭和34年築。入口にある提灯の灯りが何とも言えない暖かい雰囲気を醸し出す。脱衣所はご主人が大ファンの長嶋茂雄ミュージアムの趣き。時計の横に中西悟堂の随筆のコピーが掲げてある。日本野鳥 の会を創設された詩人・随筆家で、湯の花を溶かしていた昭和初期の「天徳温泉」に往復四里 をかけて入ったことが記されている。今は、井戸水をガスで沸かしている。シンプルな、いいレトロ銭湯だった。
再訪 2016.06.17. 新中野 東京メトロ丸ノ内線 昭和浴場 昭和22年の航空写真にも写っている。戦災を潜り抜けた古豪銭湯(建物はその後、改築と推測)。全国的にマジック銭湯として有名だけど、中野界隈で随一の湯質を誇る銭湯だと感じている。大きな浴槽と大きな水風呂にふんだんに天然水が溢れている。成分は「六甲の天然水」と同じで、ペットボトルに汲んで帰る客も多い。
再訪 2016.05.29. 大井町 京浜東北線等 東京浴場 大井町駅からニコンの大井製作所に向かう光学通りの先にある。昭和22年の航空写真によれば、戦災か更地が多いなかで同湯のひときわ大きい建物とコンクリ煙突を確認することが出来る。建物の形状からして先代の建物のようだ。現在の建物は60年は経っているという。三方の破風には優美な鶴の鏝絵。脱衣所の庭だけでなく男女の浴室、脱衣所、母屋がロの字型に配置され、その中央に築山と庭池が置かれている。さらに、池を泳ぐ水中の鯉が浴室から眺めることが出来る。ペンキ絵はなく奥壁は芦ノ湖の写真。格天井の絵の設えからして鈴和建設の仕事か。西小山の東京浴場の先代の建物、文京区千石にあったおとめ湯の建物が同湯と同じ、ロの字型の建物配置で中央に庭がある形式だった。
銭湯外観 2016.05.22. 新大塚 東京メトロ丸ノ内線 君の湯
再訪 2016.05.15. 中野坂上 東京メトロ丸ノ内線 クラブ湯
再訪 2016.05.07. 三ノ輪 東京メトロ日比谷線 有馬湯 コンクリート製の地味な外観ながら、浴舎が古い映画館のように”イモムシ”型の構造をしている珍しい銭湯。奥壁は青く塗り潰されペンキ絵はないものの、奥壁下部には章仙画による鯉の滝昇り&池に鯉のタイル絵、男女境には塚本暁舟画と見られる花鳥風月のタイル絵がある。これらは、戦前の建物からの移設という。木桶も年に1度くらい新品に入れ替えられているようだ。下町の銭湯としての矜持を感じる。もちろん井戸水を沸かしたお湯も円やか。静かで風情ある優れた銭湯。行ったことのある現存の東京銭湯の中で十傑に入ると思っている。
銭湯外観 2016.05.07. 三ノ輪 東京メトロ日比谷線 日の出湯
※大勝湯に画像掲載
銭湯外観 2016.05.07. 三ノ輪 東京メトロ日比谷線 改栄湯
※大勝湯に画像掲載
銭湯跡 2016.05.07. 三ノ輪 東京メトロ日比谷線 弁天湯跡
※大勝湯に画像掲載
銭湯外観 2016.05.07. 三ノ輪 東京メトロ日比谷線 大勝湯
再訪 2016.05.05. 中野 中央本線等 天神湯 菖蒲湯。
再訪 2016.05.03. 新中野 東京メトロ丸ノ内線 照の湯
再訪 2016.05.02. 中野 中央本線等 昭和湯 だみ声の大将がいい味出している。特別な何かがあるという訳ではないけど、有線放送で昭和歌謡がガンガンに流れている昔ながらの銭湯。脱衣所に足を踏み入れた時には中学生の頃流行った小椋佳の懐かしい歌が流れていた。脱衣所脇に4台ほどのリクライナーがあるけど満席。サウナ、水風呂もあり普通の銭湯だけど長居する人も多いようだ。
再訪 2016.04.30. 用賀 東急田園都市線 藤乃湯 世田谷美術館に「竹中工務店の四百年の夢」店を観に行った後、徒歩でアクセス可能な藤乃湯へ5年振りに訪れる。手前の米屋の建物が建ったばかりのマンションに変わり、米屋の倉庫に隠れていた同湯への視界が開けていた。それと、コンクリ煙突に変わりガス用のステンレスの煙突に変わっていた。レトロ系の銭湯。温もりある木材で改修し、この季節に合う菖蒲のタイル絵も気品があって好感が持てる。昨日定休日ということもあるのかも知れないけど、相客は若い客を含め多数だった。
再訪 2016.04.23. 中野 中央本線等 昭和浴場 久し振りにマジック銭湯へ。今日も、タジマジックに遭遇せず。でも、中野界隈の銭湯の中で最も上質な井戸水でふんだんなるお湯を提供してくれる。今日は入浴剤が入っていたけど、そのアドバンテージは入浴剤を入れない方が際立つと感じた。
再訪 2016.04.22. 中野 中央本線等 千代の湯 クラブ湯の裏の天ぷら屋にこの清酒「新宿」が提供した看板が掛かっていて気になっていた。千代の湯の湯上りにふらっと入った居酒屋でようやく出逢う。東村山市は豊島屋酒造の『新宿』。創業1596年、東京最古の企業と言われる豊島屋本店の酒蔵なんですね。メインブランドの『金婚』がやや甘口に対し、かなりドライなコクのある酒だった。大将に瓶持ってっていいよと言われたけど、まだ、”日本酒ワンカップお燗瓶部”はともかく、”日本酒一升瓶部”はやってない。
再訪 2016.04.10 高円寺 中央本線 小杉湯 新しい設備を導入する繁盛銭湯で浴槽に入る順番待ちが出来るほど。正面唐破風の飾りだけでなく、脱衣所の建物の妻面は狐格子、浴舎側面は和風下見という、他では余り見られない古風さを維持している。
再訪 2016.04.03. 王子 京浜東北線等 えびす湯 飛鳥山の桜も見頃。石神井井川沿いや王子の山を歩いた後、15:00の一番風呂を待ってレトロなえびす湯へ飛び込む。飛鳥山とは道を一本隔てるのみながら驚くほどの静寂さ。日曜日の一番風呂だというのに最初の相客は1人だけだった。上がりは、「半平」があまりに酷かったので、おでんの「あがれや」で口直し。そんなハシゴ酒に。
再訪 2016.04.02. 東中野 中央本線等 健康浴泉 ちょっと気になる情報があって同湯の息災を確認しにやってきた。いつも通り開いていてほっとする。隣家には桜花が満開。前回、1人だけサウナに入ろうとしたら”やめたら”とおっしゃった飄々たる大将はスマートフォンを操っていた。諸国漫遊の地元自慢の日本全図の絵を見ながらぬる湯にいつまでも浸かる。昨日に続き、身体がふやけるまでダラダラとお湯を楽しんでいた。
再訪 2016.04.01. 南阿佐谷 東京メトロ丸ノ内線 成宗湯 桜満開の成宗公園を思い出し、(静かな)お花見&銭湯として成宗湯へ。花見の後は素晴らしき銭湯成宗湯へ。ロビーに並ぶミニカーのコレクションは銭湯界随一、真空管オーディオも銭湯界随一、ハンサムな大将のダンディさは半端ではない。銭湯界のいくつもの随一と、シンプルながら基本性能半端じゃない多彩な浴槽群を持つ風呂で身体がふやけるまで浸かる。”金スマ”(田中角栄×石原慎太郎)を見ながら風呂でダラダラするの何か久し振りだった。
再訪 2016.03.21. 中野 中央本線等 高砂湯  
1130 2016.03.12. 国立 中央本線 鳩の湯 国立に残る最後の一軒。昭和33年創業。現在の建物は簡素なモルタル造。煙突はなく、今は井戸水をガスで沸かしている。角地の広い不整形はショートカットして風呂客だけでなく通り過ぎていく。脱衣所内部はチープな新建材ながら明るい居心地の良さ。一方、脱衣所はクレーの内装かやや暗い印象。奥壁には地元国立在住の丸山さんの「西伊豆(25.8.5.)」がかなりくすんだ状態で残る。男女境には幅広の錦帯橋の絵付けタイル絵。お湯は”ばらのお風呂”。入らなかったけど、プラス200円で増設されたサウナと水風呂に入ることが出来る。※4/16-17に丸山さんのライブペインティングを含めた有志による銭湯イベントが予定されている。
1129 2016.03.11. 幡ヶ谷 京王新線 観音湯
1128 2016.03.05. 清輝橋停留場 岡山電気軌道清輝橋線 有楽温泉 路面電車の終点の清輝橋の電停からららに高梁川の下流方向に進んだ所に、1959年(昭和34年)築の岡山では珍しいコンクリ煙突を持つ銭湯がある。蔦の絡まるファッサード、暖簾の掛かり方、奥に繋がる簡素ながら屋根付きの門など独特の風情がある。中心部の田町温泉もそうだったけど、脱衣所棟は木造で後方の浴室はコンクリ造のようだ。仄暗い浴室は広く、大きなセンター浴槽が1つ。奥壁と男女境には絵付けのタイル絵もある。井戸水をA重油で沸かしたお湯は柔らかく、上がってもなを身体にじんわりと温かさが残るものだった。
銭湯外観 2016.03.05. 岡山 山陽本線 宝生相生湯
銭湯外観 2016.03.05. 岡山 山陽本線 田町温泉
廃業銭湯 2016.03.04. 倉敷 山陽本線 旧橘湯
再訪 2016.03.04. 倉敷 山陽本線 戎湯 橘湯、船五湯と立て続けに廃業し、倉敷駅から徒歩圏で唯一の銭湯になってしまった。まだ訪れことがなかった相方のリクエストにより久し振りに再訪。昭和初期くらいだろうという建物はレトロそのもの。定休日前日の夕飯前の時間帯で小さな銭湯は混雑していた。石敷きの浴室に、踏み込み段、内側、外側と御影の石板を組み合わせた浴槽。石の浴槽としては完成型に近いと思う。そして、コーナーの1つから噴出するジェットの湯気で室内に暖かい空気が充満している。熱湯ゆえ”湯”の刻印がある古い金属のカランの押し手はかなり熱くなって少々難儀する。
廃業銭湯 2016.03.04. 倉敷 山陽本線 旧船五湯
銭湯外観 2016.03.04. 岡山 山陽本線 鶴湯
銭湯外観 2016.03.04 岡山 山陽本線 清心温泉
1127 2016.03.03. 児島 本四備讃線 昭和温泉 児島は、塩田と綿花の集散地として繁栄を極めた歴史を持つ。再興を期し”ジーンズストリート”名付けられ、高級ジーンズ店が並ぶ、かつての目抜き通りには、「犬神家の一族」に出てきたような豪商の旧宅や、安田銀行、中国銀行などの旧銀行の近代建築が残っている。そんな児島の最後の一軒。昭和初期の建物だろうか、脱衣所にはハードだけでなく、「國立産殖」「児育実堅」などの戦前の気風がそのまま残っている。浴室も荒削りの石敷きや、熱湯の出るカランのみという質実剛健な壮絶なるレトロさが満ちている。石に腰掛け汲み湯で身体を洗う。湯船に浸かって眼を瞑れば、己の人生が去来する。
1126 2016.03.02. 唐人町 市営地下鉄空港線 荒戸湯 大濠公園の北側。落ち着いた感じの町で、地下鉄での便利がいいこともあって、高規格のマンションが林立、洒落た飲食店も多い。そんなマンンションの谷間で、昭和初期築の建物の銭湯がある。女将さんは中学を卒業して下宿して以来幾星霜、同湯を守り続けている。川の暗渠により井戸から水道に変わったけど、深い浴槽に軟らかなお湯が満々としている。脱衣所、浴室に高倉建などの往年の映画ポスターが並ぶ。
銭湯外観 2016.03.02. 唐人町 市営地下鉄空港線 西公園浴場
銭湯外観 2016.03.02. 薬院 西鉄大牟田線 本庄湯
1125 2016.03.01. 千代県庁口 市営地下鉄箱崎線 大徳湯 福岡藩主黒田家の菩提寺の崇福寺と九州大学医学部に挟まれた、寺領らしい廃屋が多い細く長い不思議な住宅地(昭和19年開発)に残る昭和21年創業の銭湯。現在の建物は昭和33年築という。端正に刈り込まれた掛かり松。人造石洗い出しを多用した簡素にしてレトロなファッサード。シャワーやビジュアルなどはないけど、浴槽には清澄なお湯が満たされ、カランからは熱湯が勢い良く出る。
銭湯外観 2016.03.01. 吉塚 鹿児島本線 大黒湯
※東湯に画像掲載
廃業銭湯 2016.03.01. 吉塚 鹿児島本線 旧若桜湯
※東湯に画像掲載
銭湯外観 2016.03.01. 千代県庁口 市営地下鉄箱崎線 東湯
赤線跡 2016.03.01. 呉服町 市営地下鉄箱崎線  博多・旧大浜
1124 2016.02.29. 小倉 日豊本線等 月の湯 庶民の台所、木製アーケードの黄金市場の先にある昭和30年代の風情がそのまま残る同湯がある。ちょっとした吹雪をついて集まるご常連に”お帰り”と声を掛ける気さくな大将。各浴槽にはすっきりとした浴感の井戸水が沸かされている。冬は温かく感じる井戸水。水風呂はそれが掛け流しで供される。1年前に仕込み途中に押し掛け撮影が許された。やっと、月の湯の本当の素晴らしさを味わうことが出来た。
銭湯外観 2016.02.29. 西小倉 日豊本線等 泉湯 北九州の灰色の空の下を歩き、やや殺風景の住宅地の中にひっそりと佇んでいた。ここで温かいお湯に入れるのは何とも言えないだろう。是非、入りたいと思わせる銭湯だった。
1123 2016.02.28. 若松 北九州市営若戸渡船 佐伯湯 筑豊の石炭の積出し港だった若松。郊外の山裾に、炭住ならぬ港湾従業者が多く住んだという住宅地の小銭湯。かつては山からの水を沸かしたという。独特の間取りの建物は、恐らく明治ないし大正時代のものだろう。三代目に当たる女将が、なお風呂なし住宅のご常連のために薪をくべる。
銭湯外観 2016.02.28. 若松 北九州市営若戸渡船 中将湯
※旧今泉湯に画像掲載
廃業銭湯 2016.02.28. 若松 北九州市営若戸渡船 旧今泉湯
再訪 2016.02.26. 新橋 山手線等 金春湯  
銭湯跡 2016.02.13. 新中野 東京メトロ丸ノ内線 観音湯跡  
1122 2016.02.12. 野方 西武新宿線 たから湯 ビル銭湯で2階には中野区の"鷺宮いこいの家"が入っている。昭和3年-11年の地図に煙突が描かれている。さらに当地は戦災非焼失エリアで、昭和22年の航空写真を見るとはっきりと2段型の伝統的木造銭湯を確認出来る。木造時代の改築の有無は分らないけど、航空写真を編年的に追って行くと、昭和62年からから平成2年の間に、現在のビルに改築されている。当初からガスだったのだろう。大きな煙突は無くステンレスの用の小さな煙突が後方に見える。東日本の震災から5年も経っているのに、表に明りは無く、、脱衣所の蛍光灯も1/3しか点いていない。古くて、暗くて、ちょっと行き届いていないシャビー系の銭湯だけど、周辺の開発ともに開業したと推測される戦前派の古豪銭湯だった。
再訪 2016.02.10. 新中野 東京メトロ丸ノ内線 照の湯  
再訪 2016.02.06 西荻窪 中央本線 天狗湯 現在の建物は昭和45年の改築。昭和3-11年の地図に銭湯の煙突が描かれているから戦前派の古豪銭湯のようだ。昭和22年の航空写真に銭湯建物が写っているので戦火からも逃れている。古い写真によれば唐破風のエントランスに男女別々の入口があって、それぞれのドアが斜め棒の取っ手という、純和風ながらモダンな建物だったようだ。奥壁にはライトアップされた大きな”額縁”が据えられ、昨年末に描かれたばかりの丸山さんの砂浜&富士山を描いたペンキ絵(27.12.25.)が艶やかで綺麗だった。
再訪 2016.02.05. 代々木上原 小田急線 大黒湯

昭和3-11年の地図に既に煙突記号が記されている戦前派の古豪銭湯。今は雑然とした古いビル銭湯になっている。お湯の能書きには、鉄分を含んだ井戸水を沸かしたもので”本質的に家庭のお風呂とは違います”と言い切っていた。確かに同湯のお湯の温まり方は、他の銭湯とは大きく異なる。入る度に非常に温まる特徴的なお湯だと実感する。

再訪 2016.01.30. 中野 中央本線等 香藤湯 中野駅から馬糧商だった関口兵蔵氏が拓いた堀之内の妙法寺に通じる堀之内新道(明治29年開通)沿い。大正12年創業の第六香藤湯。近くには桃園川(暗渠)が流れ、東高円寺方面に進むとニコニコ商店街がある。現在の建物は昭和40年代に建てられたもの。簡素な木造銭湯ながら清潔で奥壁には昨年末に描き替えられた中島さんのセンター富士のペンキ絵(2015.11.13.)がある。以前の絵は中島さんの故郷、濃い緑色が印象に残る「福島・相馬(2013.01)」だった。土地柄か午前1時まで営業している。
銭湯外観 2016.1.20. 新橋 山手線等 金春湯  
再訪 2016.01.16. 新中野 東京メトロ丸ノ内線 昭和浴場 古道に面する戦前開業の老舗。「六甲の水」に似たバランスのいい水質を誇る井戸水がふんだんに沸かされている。中野界隈の銭湯の中で湯質はダントツと思っている。
再訪 2016.01.15. 中野 中央本線他 千代の湯
1121 2016.01.10. 渋谷 山手線 改良湯 渋谷駅、恵比寿駅、代官山駅から何れも1キロ弱という似たような距離にある。渋谷川沿いで古いモルタルアパートなどが残る、およそ今の渋谷のイメージとはかけ離れたイニシエ風景の中にある。戦災なのか昭和22年の航空写真では確認出来なかったものの創業は昭和10年くらいらしい。昭和38年の航空写真では大型の伝統的銭湯と見られる建物屋根が確認出来る。現在はその後建替えられた金山ビルという大型のビル銭湯になっている。内部は鈴和建設と見られる中普請で、明るく、清潔。相応に色付きのある井戸水を沸かしているようだ。背景画は竹林写真。硝子絵などもある。客は少なかったけど、ロビーで熟睡する若者、脱衣所で裸のままヘッドホンをしたままゲームに興じるオタク系など、客層に渋谷的なのか、特徴があった。
再訪 2016.01.09. 中野新橋 東京メトロ丸ノ内線 清春湯 花街があった中野新橋の湯。昭和22年の航空写真では、戦災により建物は確認で出来ない。昭和38年には伝統的木造銭湯の建物が確認出来る。現在の建物はその建物なのだろうか。一昨年9月に改装。千鳥破風(改装前はW千鳥破風)に格天井の伝統的木造銭湯だけど、全てがピカピカに改装されている。プラス300円で立派な水風呂が備わったサウナが使えるうえ温湯の露天風呂もある。惜しむらくは、天井などがプラ板張りで、奥壁がペンキ絵ではなく、ちぎり絵調のモザイクタイル絵(男女境に跨る富士山、湖と白鳥の図)ということか。煙突が無いので井戸水のガス焚きだろう。柔らかいお湯だった。
再訪 2016.01.03. 中野坂上 東京メトロ丸ノ内線 クラブ湯


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