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西荻窪・天狗湯
 2016.02.06.







現在の建物は昭和45年の改築。昭和3-11年の地図に銭湯の煙突が描かれているから戦前派の古豪銭湯のようだ。昭和22年の航空写真に銭湯建物が写っているので戦火からも逃れたようだ。古い写真によれば、唐破風のエントランスに男女別々の入口があって、それぞれのドアが斜め棒の取っ手という、純和風ながらモダンな建物だったようだ。

4年振りに訪れると改装されて浴室の印象が大きく異なっていた。奥壁にはライトアップされた大きな”額縁”が据えられ、昨年末に描かれたばかりの丸山さんの砂浜&富士山を描いたペンキ絵(27.12.25.)が艶やかで綺麗だった。

同湯の前には西荻窪駅を源流とする、善福寺川の支流の「大宮下大下水(通称松庵川)」が流れていた。大正後期に開削され、急速な宅地化とともに、昭和初期には下水化されていたようだ。同湯の発祥もその頃だろうか。今でも広い歩道に松庵川の名残を感じることが出来る。

《前回訪問:2012.04.01.》

《参考》東京の水 2005 Revisited 松庵川


































「幸福不動産」出し桁造りの古い建物に入っている。























上がりの一杯は「やきとり戎(南口店)」。何店舗かの小さな店舗に分散し、厨房や会計機能をも分担している。
寒いのに店舗の外の”離れ”で飲んでいる御仁も多い。もっともどの店も店員が激しく往来するので戸は閉まっていない。