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中野坂上・クラブ湯
 2016.01.03.





松飾りとともに笹竹が飾られている。

ナカムラです。

今年の銭湯始め。今日(1/3)、「クラブ湯(中野区本町)」に行ってきました。

元日に、元々は付近一帯の地主だった方の屋敷神だった、小さな鳥居と社殿だけの神社での初詣。その他、実家詣、着物で地元の総鎮守へのお詣り、ゼミの同級・後輩たちとの新年会、そんな正月だった。

そして、4日だけのやや短めの正月休みの締め括りとして、今日から”通常営業”のクラブ湯へ。玄関には立派な正月飾り。ここいらの風習なのか、門松だけでなく、松と一緒に笹竹が括り付けられている。

同湯は小さい銭湯ながら、工夫して3種類の温度の浴槽を提供してくれる寛ぎの銭湯。丸山さんのペンキ絵を見ながら正月休み最後の夜をまったりと過ごすことにする。

初湯。相方は、丁寧に新年の挨拶をして、いつも通り二人分の風呂銭を払う。大将は、時折見せるドヤ笑顔で応えてくれた。

混んでもいず、さりとて客が途切れることもない。いつも通りの雰囲気に寛がされる。丸山さんのペンキ絵がしみじみと心に語りかけてくる。普通の銭湯だけど、どこか和まされる。

小生が上がりにトマトジュースを買った時、大将から「本当に気だてのいい娘さんですね」と声を掛けられた。ああ、我々のことをやはり父娘と思っていたんだ。中年後期のオヤジと連れ立って銭湯に行く娘なんて、この現代に存在するのだろうか。あり得ないフィクションながら、少しいい話だったかも知れない。

ほとんどの飲食店が開いていないなか、同湯近くで店を開けていた中華で何はなくとも、上がりの一杯を頂く。三が日ながら、いつもと変わらない雰囲気。今年はあまり正月気分がなかった。そんな気がする。

《前回訪問:2015.12.18.》