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中野坂上・クラブ湯
 2015.12.18.








11月終わりに引いたインフルエンザ以降、風邪が長引いてどことなく調子が悪い。自ら銭湯へという意識が沸かないなか、相方に誘われ退社後クラブ湯の前で待ち合わせた。寒空の中、写真を撮りながら同湯の前で待っていると、若い男女3人組が店に入って直ぐに着替えて出て来た。同湯がランナーズ銭湯のように使われているのを初めて知る。

待っている途中、出て来た大将と目があったこともあって、帰り際に”寒いから今度は中で待ってて下さい”とのお声がけを頂く。相方には”お父さんはずっと外で待っていたよ”と言ったとか。倉敷・橘湯の大将には、相方との関係を夫婦なのか父娘なのか分らなかったと言われたことがあるけど、”お父さん”の意味合いが気になった。

11月の中野区銭湯のスタンプラリーは、インフルもあって昨年同様スタンプ4つで挫折。小生にとって、半月で中野区の銭湯を5つ回るのは少し荷が重いのかな。表にポスターが貼ってあった。同湯のゆず湯は、明後日の12月20日の日曜日。

同湯の丸山さんのペンキ絵はやはりいい。9月に描き替えられたばかりの艶のある絵を眺めながら、温度の異なる3つの浴槽をぐるぐると回る。庭も無い特に特徴の無い銭湯だけど、初めて来た時よりもじわりじわりと良さを感じている。「レトロ銭湯へようこそ/関西版」を上梓し、飛ぶ鳥を落とす勢いの松本康治氏と連れだってクラブ湯に浸かったもの小生の自慢のひとつだ。

一週間の病欠で少し遅れたけど、今日で今年の仕事にひと区切り付けることが出来た。仕事の文書は極力文字数を少なく、視点の切り口を浮かび上がらすために事実を図表で整理することを若い頃からポリシーとしている。ダンボール数箱に及ぶ海外の資料と格闘し、今回はA3判で200ページにもなってしまった。図らずも、人生で一番大きなレポートだったかも知れない。免疫力が落ちてインフルエンザに罹ったのもこのせいだと思っている。でも、海外の巨人達の歴史に接することが出来て楽しかった。

《前回訪問:2015.08.07.》