目次 渋谷・改良湯 2018.12.22. |
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差出人: Masayuki Nakamura ナカムラです。 相方のBunkamuraギャラリー出展(つばめボビン)の最終日。撤収要員にかり出され渋谷へ。その前に、大改装した改良湯の外観に大きなペンキ絵が描かれたというので、定休日だとは知りつつ出かけて行く。 この9月に、渋谷駅の交差点から渋谷川沿いの旧東急東横線跡地が、”渋谷ストリーム”として高層ビルと曲線に沿った2棟の中層ビルに再開発。それを繋ぐ線路跡には随所に旧東横線のホームカマボコ屋根、架道橋(ガード)、コンクリの橋脚、線路などの遺構をモニュメントとして配されている。 ”渋谷ストリーム”途中にあるさかえ湯は、渋谷並木橋マンションの1階ながら、東横線の高架と古くからの道路橋(立体交差)に挟まれ地下の銭湯のような印象の銭湯だったけど、線路跡地が遊歩道になったのでだいぶ明るい印象に変った。しかし、ちょっとディープで気になる銭湯なのは変らない。 さて改良湯。今井健太郎さんの設計で大改装、昨日(12/21)がリニューアルオープンだった。12月は無休営業とのこと。本来定休の土曜日だったせいか、夕方なのに混んではいなかった。 ほぼ改装前の面影がないほどのフルリフォーム。常連客らしい相客は”リニューアル?、全然変わっちゃったぁ、従業員も違う(もの腰やわらかな青年)。。。”と少々興奮気味。年輩のご常連は”少し暗いなぁ”とひとくさり。 雰囲気重視の間接照明の中に、広い炭酸泉浴槽と中温湯。サウナ室も完備。外観には鯨(恵比寿様)の、内部にはペインティングユニットGravityfreeによる渋谷のかつての田園風景とビル群を描いた現代的なペンキが連なる。 細い照明に室内の湯気が照らされる。そんな湯気の動きを見ながら円やかな炭酸泉で、身も心も解れて行く。 以前に比べ広さも高さもかなりコンパクトになった印象。減築したのかも知れない。 三連休中日の土曜日、16:30から17:00に滞在。土曜日なので外観を眺めるだけのつもりが、図らずも入浴出来て、おまけに柚子湯、さらにヤクルト付だった。相客は10数人ほど。小生が好む郷愁銭湯とは正反対だけど、銭湯が生き延びるためには経済的に成り立つ必要がある。そのためには投資を続け、設備を魅力あるもに絶えずリフレッシュする必要がある。100年を超える老舗の若い4代目夫婦がそれを担っている。 ************************************************* |
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渋谷駅とオフィス部分を一棟借りしたGoogleが入居する高層ビルを繋ぐデッキには東急線の架道橋が活かされている。 |
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デッキには東急東横線の旧渋谷駅の特徴あるカマボコ屋根の意匠が残されている。 |
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渋谷川ストリームの横の渋谷川。両サイドには壁泉というナイアガラの滝のような造りになっている。 |
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高架橋のモニュメント。本来の高架はこの数倍の幅を持つがっしりとしたものだったが。 |
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さかえ湯 |
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線路跡に湾曲した中層2棟のビルからなる「渋谷ブリッジ」。 |
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どことなくホームの雰囲気を感じる。 |
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桜丘町では2023年開業に向けた新たな再開発が始まる。 |
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渋谷駅。この光景もいつまで見ることが出来るのかな。 |
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