差出人: Masayuki Nakamura
送信日時: 2020年2月23日日曜日 15:39
宛先: 'sento-freaks@googlegroups.com'
件名: 富士の湯(葛飾区堀切)

ナカムラです。
今日(2/22)は、「富士の湯(葛飾区堀切)」に行ってきました。
堀切菖蒲園駅(京成本線)から0.3キロ、4分くらいです。

脈絡はないけど、先ずは十条のカウンターだけの寿司屋で、お銚子1本と寿司を10数貫と鱈腹食べてから、日暮里駅経由で京成小岩駅に向かう。

京成小岩では小岩商栄会やそれに繋がる葛飾区鎌倉町の千代田通商店街を散策。地蔵湯に入ろうかと考えていたけど、凡ミスで定休日だった。隣湯の豪壮なレトロ系の吉野湯も同じく土曜日が定休日。この界隈は比較的銭湯が多いので幸いにも転進先にさほど困らない。柴又街道を北上して興和浴場に行くか、西の立石方面に歩いて喜久の湯にするか。結局、西井堀という川跡に建つ堀切中央通り商店街という立地の中華料理「タカノ」が気になっていたので、京成線で堀切菖蒲園まで戻って駅に近い富士の湯にした。

さて、富士の湯。表は増築されているものの、平入りの脱衣所棟に旧エントランスの千鳥破風が残っている。後方には油井型の煙突。昭和20年代初めの航空写真によれば、同湯敷地は畑だった。昭和20年代の開業と推察される。現在の建物はかなりの年季が入っており、手が入ってはいるものの、当時の建物を使っているようだ。

前栽を潰して箱型のロビースペースが増築されている。右手に移された入口を入ればL字型に松竹錠の下足箱。自動ドアの押し釦が二枚扉の中央にあって戸惑う。

ロビーに進めば殺風景なロビー。何かちょっと変わっている。普通はここにカウンターがあるけど、乳飲料の自販機とベンチが有るだけで、脱衣所へはさらに男女別の自動ドアを進むことになる。そこを入ればフラットな番台スペースがある。

風呂銭とともに今日は忘れずに持ってきたスタンプ帳を出す。あっちこっちジロジロ眺めて不審がらないように、当方銭湯マニアですという”身分証”のつもりでスタンプ帳を差し出してきたけど、最近はスタンプ帳自体が話題になることはほとんど無くなった。銭湯マニアも増えて珍しい存在では無くなった。それに比例して、番台で話が弾むことも少なくなった。少々寂しい感じがする。

脱衣所の広さは、幅3間、奥行3間強。天井も壁も白色系のクロスが張られて、昔のものは残っていない。ロッカーは、島ロッカーが縦置きに1つと壁側に、ブロック状のシリンダ式の錠前のものが並んでいる。さらに、アナログ体重計、簡素な木製のベンチ、擦り切れたようなテーブルが置かれている。

浴室の広さは、幅3間、奥行4間ほど。天井は木板にペンキ塗りの2段型。夕方で高窓が紫色に沈んでいく。

島カランは1列で、カラン数はセンターから7・5・5・4。床のタイルは6センチ角の淡いブルーの中判のもので菱形に滑り止めの突起が刻まれている。

浴槽は奥壁に深浅2槽。深槽は気泡風呂。浅槽はバイブラと、横置きにフラットな5点座ジェットと珍しい。湯温は何れも42度強。なかなか気持ちいいお湯だ。

ビジュアルは奥壁に信州の雪山か、和風の家並と山々が描かれた千切り絵調のモザイクタイル絵がある。

土曜日の17:00から17:50に滞在。相客はご高齢の爺ばかり数人といったところ。

上がりは、小まめに喉を潤すようにとウィルス対策で持ち歩いているお茶で一服。夕飯は「中華料理タカノ」。最近までラーメンを350円で提供するとともに、24時間営業、年中無休だったという、なかなか気合の入ったラーメン屋。西井堀川の上に立ち並ぶ商店街ということで再建築が出来ないののか、そこだけ昭和時代の雰囲気が色濃く残っている。堀切を訪れるたびに気になる存在だ。

昼から飲んだのでビールはやめて、ワンタンと半チャーハンを所望するものの、ラーメンとのセットのみというのでそれをもらった。ラーメンは半分残そうと考えていたけど、美味しくて全部平らげてしまった。今日は炭水化物を取り過ぎているなぁ。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
URL: http://furoyanoentotsu.com(風呂屋の煙突)

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                                地蔵湯




                              吉野湯



                十条・仲通り商店街




                 堀切中央通り「タカノ」












                   堀切中央通り

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