差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2008年6月12日木曜日 0:00
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件名: 玉川の湯[金魚湯](栃木市室町)


ナカムラです。

今日(6/7)は、「玉川の湯[金魚湯](栃木市室町)」に行ってきました。

栃木駅(東武宇都宮線)から、0.7キロ、7分くらいです。

写真集「銭湯遺産」にも掲載された有名銭湯。通称の方が有名で、写真集でも「金魚湯」とし て紹介されている。

富山の観音湯のような構造で、脱衣所部までが、立派な鶴亀の懸魚のあるむくり破風のエント ランス部がある伝統的木造銭湯で、後方の浴室部分が鉄筋構造になっている。最大の特徴は、 鉄筋コンクリート部分の2階が、住宅スペースではなく、その全てが舞台付きの大々宴会場に なっていること。

その宴会場は、銭湯の脱衣所から細く急な古い木造の階段を昇っていく。途中で直角に曲がっ ていたりするので、すれ違うことはできない。昇り切ると大広間。ちょうどオリジナル部分の 脱衣場2階で、小さいながら舞台もある。今はテレビが置かれたその旧舞台をソファが囲んで、 ラウンジ風になっている。

ここが、同湯の元宴会場だろう。そして、ここの後方の改築部に延々と宴会場が続く。階段状 になった先に舞台が見える。まさに劇場の趣きだ。

壁には、何と富士山のモザイクタイル絵。普通は浴室の奥壁にあるのものだ。舞台には、祭礼 の時に曳くのか、和服女性の人形を載せた木彫の山車のようなものが中央に鎮座する。何かの 祠のようでもあり少し異様だ。周りは電飾で飾られ、これも違った意味で異様な光景ではある。

ビールを頼むと、ジョッキ入りの生ビールではなく大瓶のビールが出された。栓抜きがテーブ ルに紐で繋がれている。休日は昼飯を摂らないけど、女将差し入れのらっきょのたまり漬けだ けでは寂しいので、冷奴を頂く。

舞台では地元の人がカラオケを唄い、酔っ払ったおばちゃんやおじちゃんが手を取り合ってダ ンスに興じている。かなり見たくない光景かも・・・。

写真を撮っていたら・・・・。撮っていたのは山車の写真だったんだけど、オバちゃんにカラ オケを唄えと脅される。やや目が危ない。貞操の危機すら感じたので、仕方なく舞台に上がっ て、2曲しかない持ち歌の下手な演歌を唄う。カラオケなんか5年振りくらいだろうか。つか さの兄貴は、女性グループ後方でベースを弾く醍醐味を語っていたが、おばちゃんダンスの後 方で歌うのは、ただただオゾマしいだけだった。

一難去ったら、今度は深川で流しをしていたというオ○ヌ○というおじさんに「座れ!」と言 って説教される。なんでこんなところで叱られなければならないのだろう・・・。人生とは理 不尽なものなのか。そんな脇で、宴会場から女湯脱衣所への階段を、半ば下って怒られている 御仁も。何とも治外法権な大宴会場だ。

まぁ、一回くらい経験するのは悪くないかな。

銭湯料金は300円。騒々しいしけど宴会場での休憩もできる。アルプス温泉は8:00から 暖簾が掛っていた。同湯は9:00に開店する。ここも水曜日は定休日のようだけど、平日も 同じような治外法権状態なのか・・・。

風呂のことをコメントし忘れそうだけど、同湯は銭湯。

脱衣所は幅3間で奥行きは4間ほど。スチール製のロッカーが若干ある他は、脱衣籠のみ。客 が多い銭湯としては異例かもしれない。エントランス部や番台回りや、飾られたガラスケース に何やら木彫がたくさんある。山車のパーツなのかな。凄いというより、ややくどく不気味な 感じのものもある。何かの古文書も陳列されている。

まぁ、ベースは伝統的木造銭湯のレトロな脱衣所だけど、いろいろと銭湯にしては余計なもの が多い。

浴室は、幅3間、奥行4間のビル銭湯。天井は2間くらいか、そこそこ高い。島カランは1列。 浴槽は奥壁に沿って3槽あって、センターからデンキ、バイブラ、じっこうの湯。じっこうの 湯だけが41度くらいで、他は43度強と北関東仕様のやや熱い湯だ。

そして奥壁には、風景画のモザイクタイル絵があって、その中に仕組んだ水槽に金魚が何匹も 泳いでいる。これが同湯の名前の由来なのか。

土曜日の14:00から15:00に滞在。相客は、銭湯で10数人。2階でもそのくらいか。

なんと言おうか、凄い銭湯だった。

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