木江遊郭跡(広島県大崎上島町木江) H18.9.11〜12

大崎下島・大長港から、高速船で大崎上島の天満港へ。15分ほど。
ここには、木江(きのえ)という遊郭跡がある。やはり、大崎下島・御手洗と同様に、オチョロ舟(お女郎船)で栄えた土地。かつて有った、木造の造船技術がなせる技なのだろう、木造3階建の元の妓楼が遺跡のように残っている。中には、木造5階建というとんでもない建物もある。

木江が動けば、大阪北浜の株式相場が動くという、繁栄の時代があったらしい。また、ご高齢のご仁には、中国地方だけでなく、かつて遊びに来たのか、何故か木江を知っている方が多いという。

この辺りは借地のため、高層の妓楼跡は例外なく空家で空き地も目立っている。一部に廃墟化している建物もある。今、昼夜の隔てない、享楽の宴で栄えた面影を感じるのは難しい。しかし、手が入らず、自然体でこれほどの遊郭跡が残っているのは凄い。凄い光景だ。




























































木江の遊郭街の一角が広くなっている。
正面の建物の右側の家が、かつて銭湯であたようだ。
大崎上島に一軒だけ残る銭湯→沖浦・さくら湯