差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2005年11月20日日曜日 14:02
宛先: 銭湯ML
件名: 桐の湯(川崎市幸区南幸町)

ナカムラです。

今日(11/19)は、「桐の湯(川崎市幸区南幸町)」に行ってきました。
川崎駅(東海道線)から、0.9キロ、15分くらいです。

久し振りに、映画を観に川崎へ行く。
先ずは、銀柳街の中華屋「天龍」でタンメン。地元では有名な店らしい。価格は510円弱。「川崎というイメージ」に反して、思ったよりも上品な味。麺もうまかった。

観た映画は「ALWAYS 三丁目の夕日」。
昭和33年の街並が出てくるというので興味があった。郷愁に惹かれてか、年配の夫婦も多く、土曜日の夕方の映画館にしてはいつもと客層が違っている。さる方のWebには、泣けると書いてあったけど、観て涙までは出なかった・・・。最近、だんだんとスレた人間になってきているようだ。薬師丸ひろ子が、中年のおかあさん役か。大昔、「翔んだカップル(昭和55年)」には泣いたなぁ・・・。

ファースト目的地は、「龍の湯(川崎区四谷下町)」だったけど、「川崎の銭湯マップ」に載ってい電話番号では、他の家に通じてしまう。タウンページにも同じ番号が載っているので、電話番号の誤植ではないようだ。10月までは営業していたはずだが・・・。
寒いし、駅から遠い「龍の湯」まで、確認に行く元気はないので、行き先を「桐の湯」へ変更。

同湯は、川崎駅西口から尻手駅に通じる4車線通りにあるマンション銭湯。
4階建て、築27年らしい。ビル後方に四角いコンクリ煙突が目立っている。

暖簾を潜ると靴脱ぎ場。下足の錠は松竹。道路側の壁には新緑の渓谷の写真が貼られ、石灯籠などが設えられている。小さいながら壷庭になっている。

一言で言って、フロントまわりは殺風景。入浴グッズ、冷蔵庫、テレビ、テーブル・長いすがあるけど、寛ぐ空間という感じではない。でも、川崎の銭湯としては、中島湯もそうだったし、イメージには合う。

400円にサウナ100円でバスタオル付き。このバスタオルは厚手でなかなか立派なものだけど、「福岡健康センター」と織り込まれたもの。それに、マジックで桐の湯と書いている。バッタ物なのか???、良ければいい、そんな拘りの無さが川崎らしい。

脱衣所は、外壁側からサウナ室がフルに食い込んでいるけど、3間四方。天井高は2間ほどと、ビル銭湯にしては十分な高さ。
そんな空間に、松竹シリンダ錠のロッカー、旧型マッサージ機、簡素な木製ベンチが2つ、自動販売機、Keihokuのアナログ体重計だけがある。

やはり、どことなく殺風景。
墨書で「夢」という色紙が1枚が、銭湯機能以外の唯一のもの。

浴室は、幅3間、奥行3間。天井は外壁側2間から、センター部が2間半と高くなっている。プラ板張り。やはり、どことなく殺風景。

島カランは1列。カラン数はセンターから、5・5・5・5。日の丸扇の取っ手が茶色のもの。カランの湯は熱く湯量の十分だけど、シャワーの湯はいつまで経っても、温いまま。

浴槽は、奥壁に接して深浅2槽、浅槽がパイプで仕切られ、7点座ジェット×2とバイブラバスになっている。温度は42度くらい。深槽が同湯最大のウリの天然温泉。いわゆる黒湯ではないところに特徴がある。ナトリウム−炭酸水素塩冷鉱泉、16.7℃(昭和58年5月11日)。外観は、伊香保温泉の濁りのある茶褐色の湯。掬って、匂いを嗅ぐけど、特段の匂いはしない。舐めると、塩辛いんだろうけど、試さなかった。

サウナは、幅1間弱、奥行1間半程度の細長いもの。敷物は湿っているし、壁がスレート状の断熱材なのでもたれかかることも出来ない。ドアの取っ手も金属製で、うっかり素手で触れば火傷するだろう。低く演歌が流れているけど、耐熱スピーカーではないらしく、プラスチックの外観は溶けて変形し、中からトランスが飛び出ている。大丈夫だろうか???。

ビジュアルは、奥壁全面にモザイクタイル絵。富士山、湖・小舟、湖畔の洋館という定番のもの。大きいんだけど、南町の政の湯と同様に、色調が淡すぎるのでインパクトに書ける。

上がりは、キリンラガー230円。フロンとの女将は、この建物が建ったよりも後に来たから、屋号の由来や創業は知らないとのことだった。

特徴のある温泉の他、機能に徹し、それ以外は何もない銭湯。小生の好みではないけど、いわゆる「川崎」らしい雰囲気を残す地域。この地域には似合っている。

帰りは、「介運湯」があった地を眺める。「有限会社介運湯」の11階建、85戸のマンションは、11月末に完成予定で、外観ほぼ出来上がっている。
間取りは2DKくらいか、駅から近いし、隣にスーパー「文化堂」がある。すぐに借りては見つかるだろう。
ばかばかしくて、風呂屋なんて、できないのかな。