江ノ島・コッキング温室遺構跡(藤沢市江の島) H18.6.2

コッキングの庭園は、当時の西欧の回遊式の庭園の様式を持ちながらも、東洋趣味を反映して、特に南洋の植物なども持ち込んで造営されたものだといわれている。現在もクックアローカリアやタイミンチクなどの珍しい植物が現存しており、これらはコッキングが持ち込んだものだといわれている。

コッキングの庭園の見所は当時日本はおろか東洋でも最大といわれた温室であり、その面積は900平方メートルに及ぶ規模を有していた。基礎部分はレンガ造で、地下には水槽やボイラー室、貯炭庫などが設置されていた。また上部構造は木造であったと推定されているが、1928年(大正12年)9月1日の関東大震災で壊滅し失なわれた。

下部構造は後の1949年(昭和24年)の藤沢市による江の島植物園の造営の際に完全に破壊され、地下に埋没されていたと思われていたが、2002年(平成14年)の江の島植物園再整備工事の際に発見され、大部分が残っていることが判明し、調査の結果、当時の国内の土木遺構としては貴重な資料であることが判明したことから、保存され、現在「江の島コッキング植物園温室遺構」として一般にも公開されている。


サムエル・コッキング(Samuel Cocking、1842年 - 1914年2月26日)は、英国出身の横浜外国人居留地在住の貿易商であり、各種雑貨類や骨董品、植物などを取り扱う商社「コッキング商会」を経営。また、江ノ島(現在の神奈川県藤沢市江の島)に別荘を持ち、当時日本最大級といわれた近代的温室をもつ庭園(後の江の島植物園、現在のサムエル・コッキング苑)を造営した。

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ボイラー室と貯水槽(地下)


池の跡。底にはスチームの管が通っている。


平成15に建て替えられた「江の島展望灯台」


海抜119.6メートル。
下部が細くなっていて、下を眺めると結構恐怖感がある。


東町。埋め立てが進む前は海岸線だった。


稚児の淵へ降りる参道


東町から頂上へのぼる道


大崎稲荷神社


江の島アイランドスパ


石政


小田急・片瀬江ノ島駅


「エスカー」という名のエスカレーター