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差出人: Masayuki Nakamura
送信日時: 2015年7月12日日曜日 11:47
宛先: 銭湯ML (sento-freak@freeml.com)
件名: 増穂湯(世田谷区南烏山)

ナカムラです。

今日(3/21)は、「増穂湯(世田谷区南烏山)」に行ってきました。 千歳烏山駅(京王線)から、0.2キロ、2分くらいです。

今日は彼岸の中日。生田で墓参りの後、歩いたことのない街の商店街を散歩しようということで祖師谷大蔵駅(小田急線)で降りて、北の方角の千歳烏山駅(京王線)まで3キロほどの街歩きを楽しむ。

祖師谷大蔵には円谷プロダクションがあるからだろう、道のりの半分ほどは「ウルトラマン商店街」という商店街だった。街灯が歴代のウルトラマンをイメージした形になっている。

途中には大昔にニシザワ等と入りに行った「そしがや温泉21」や懐かしい母校「世田谷自動車学校」なども有った。そして、石原裕次郎がこよなく愛したいう和菓子屋や、昔ながらの豆腐屋などにも寄る。

千歳烏山駅は何度か降りたことがあって、商店街が広がっているイメージを持っていたけど改めて歩くとそれほどでも無かったかな。

休業中の「松の湯」に”ご挨拶”した後、目的地の「増穂湯」に向かう。

昭和40年代の銭湯だろうか、コンクリ煙突を有するモルタル造の大きな伝統的木造銭湯。軟水をウリにしているようだ。ただ、自慢の軟水の設備は修理中。もっとも、今日、土曜日は恒例のお茶風呂のようだ。

端っことはいえ商店街なので、そこそこ人通りも有る。そして同湯の出入りもなかなか多い。

建物の右手にある入口を入るとL字型に下足箱が並ぶ。自動ドアを入ればロビースペース。フロントは若大将だろうか、相方が2人分の風呂銭を払う。サウナはプラス200円。別途100円でバスタオルを借りることも出来る。

脱衣所の広さは、幅3間、奥行3間半ほど。サウナ室の喰い込みはあるものの、島ロッカーが置かれていないので狭さはない。ロッカーは、松竹のシリンダー錠のものが外壁側と入口方の壁、そしてフロントの後部辺りにも有る。

その他、中央に背中合わせにソファ2つ、Hokutowのアナログ体重計などが置かれている。

浴室の広さは、3間幅、奥行4間半ほど。天井は木板の白ペンキ塗りでメンテナンスは上々。島カランは1列で、カラン数はセンターから5・6・6・7。床のタイルはユリ模様の白色のもので清潔感が高い。

浴槽は、奥壁に沿って2槽。センター寄りに座ジェット×2。主浴槽はバイブラになっている。お湯は双方とも42度くらいのお茶の香りがする薬湯が注がれている。土曜日はこのお茶風呂で、それ以外の日は同湯イチ押しの軟水風呂らしい。

サウナは乾式で数人が入ることの出来る広さ。ただ、冷水シャワーは有るものの水風呂はない。水風呂がないとサウナ客は長居が出来ない。客の回転と価格のバランスはどうなんだろうか。もっとも、関西の風呂ではサウナ無料で水風呂付の所が多いけど。

ビジュアルは、奥壁に富士山のペンキ絵。中島さんによる山上から眺めた絵柄(H26.11.7)。更にその下に日本橋、深川万年橋や佃島の浮世絵をモチーフにしたタイル絵が3幅ほど置かれている。

上がりは明治の瓶牛乳130円。

土曜日の18:00〜19:00に滞在。表から見ていても客の出入りが多かったけど、ピークには洗い場だけで20名を超える客が居た。清潔な繁盛銭湯で、経営者も設備系だけでなくレトロ系の銭湯にも足を運んで勉強するという。しかし、何処とはいい難いけど、所々、心に引っかかる感じがあった。女湯のマイナスイオンドライヤーが100円だったらしい。だからというわけではないけど。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
URL: http://furoyanoentotsu.com(風呂屋の煙突)
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                          奥に「まるよし横丁」という飲み屋街があった。









                                    そしがや温泉21









                        街灯が歴代のウルトラマンをイメージしている。





                              「ウルトラマン商店街」のアーチ




この「世田谷」「Setagaya」のトイレットペーパーやティッシュは何だ?(千歳船橋)




                      蕎麦屋に増して、町から寿司屋が姿を消している。




    船橋湯のあった所を通ると瀟洒な高級マンションが建っていた。




                                 船橋湯跡近くの蒟蒻店