差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2013年5月23日木曜日 23:00
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp 
件名: 松の湯（墨田区緑）
ナカムラです。
今日（4/26）は、「松の湯（墨田区緑）」に行ってきました。 菊川（都営新宿線）から、0.6キロ、6分くらいです。
今日から暫くは、大手企業の前期決算の発表が続く。今日は4社ほど回って、20:00に三田の電機 メーカーで業務終了。都営三田線で東日本橋駅経由で菊川駅で降りる。長らく都営新宿線の沿線に 住んでいた。昭和54年の開業と写真を始めた頃が同じだったので、当時、幾つか沿線の駅の回りを 撮りあるいたことがある。しかし、菊川駅で降りるのは恐らく初めてだと思う。都営新宿線は、新 大橋通りの下を東に進んでいて、駅は大きな交差点の下に設けられている。菊川駅もそんな駅で、 夜というせいもあるけど、森下駅や西大島駅と同様の雰囲気がある。
錦糸町方面に北上して行き運河の堅川を渡ればすぐ近く。
昭和33年築創業。油井型の煙突、千鳥破風＆唐破風のファッサードを有する伝統的木造銭湯だ。し かし外観を見たところ、伝統的木造銭湯なのに天井がカマボコ型の浴舎の高さは二階ほどもない。 側面からの外観はかなり特異。千鳥破風妻入りの脱衣所棟と油井型の煙突を載せた釜場＆母屋はそ れぞれ2階を超える高さがあるものの、普通それと同様の高さがある浴舎が欠落したように見える。
今日は、墨田区の”ニコニコ入浴”の暖簾が掛かる。高齢者が無料なのか、暖簾を出入りする客は 多い。
暖簾を潜れば、左右に松竹錠の下足箱が並ぶさほど広くはないエントランス。下足箱にはブーツ用 の縦長の大きなものが用意されているなどの配慮がある。
サッシの扉を開ければロビースペース。元々の脱衣所スペースをパーティションで3分割し、その 中央に置いたもの。正面中央に浴室の背景画のような、よく見かけるチューリップ畑の大きな写真 が配置されている。鈴和建設による改装のようだ。
サウナはプラス200円。スチームサウナの割に高いなと感じる。
脱衣所の広さは、ロビーにスペースを取られているので、幅2間、奥行3間ほど。天井は高く、ア ールの部分が白く塗られた昔ながらの格天井になっている。
ロッカーは、ブロック状のシリンダ式の錠が付いたものが外壁一面に、カラン数の倍くらいがズラ リと並ぶ。よく見かけるよりも少々小振り。大きな容量よりもロッカー数が重視された時代の名残 りが、はっきりと残っている。
体重計は、表示板が膝の辺りに来るMoriya(守谷)のアナログ体重計。脱衣所の幅が狭いため畳表を 敷いた縁台も幅が狭いものが置かれている。パーティションは、さすが鈴和と言える重厚な木組み のもの。据えられている鏡は元々のものを流用しているのか、どっしりとしたものがある。
浴室は、幅3間、奥行4間。天井はカマボコ型で白とエメラルドグリーンで縞柄に塗り分けられて いる。
島カランは1列で、カラン数はセンターから5・5・5・4。床のタイルはオフホワイトのユリ模様の もの。
奥は釜場への扉があるものの、その前を含め全てが浴槽になっている。センターから”甘草（かん そう）”というピンク色の薬湯で42度弱。さらに、寝湯×2、電気、打たせ湯で42度強。外壁に接 して細く縦に長い湿式のサウナ室。
ここら辺りは井戸水が使えないらしく、水道水を廃油で沸かしている。打たせ湯などで空気と混和 されているのか、水道水＆重油の堅さは全くない。悪くないお湯だ。
サウナはかなり細長く幅が狭いもの。時折、奥の穴から”ブォー”っと蒸気が投入される。かなり 熱いもので、端っこに座っていても足をそのまま下ろしていられないほど熱い。プラス200円は高 いと思ったけど、このスペシャルな熱さ故の値段なのかも知れない。
水風呂は1人用の小さいものだけど、循環・冷却されていて、清澄な心地よい冷たさの水が満たさ れている。
ビジュアルは、奥壁全面にモザイクタイル絵。絵柄は白鳥が泳ぐ湖の回りに高嶺、虹、洋館が描か れ、上空には2機の飛行機が飛んでいる図。飛行機の翼が鶴が飛んでいるようにＶ字型になってい るという愛嬌もある。
上がりは、パックの明治おいしい牛乳を頂いた。
金曜日の21:30から22:15に滞在。ニコニコ入浴の日だからか、相客は10数人と多かった。下町の 活気があり、週末を楽しい気分にさせてくれる銭湯だった。
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ナカムラ （Masayuki Nakamura）
メイン:masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp
URL: http://furoyanoentotsu.com（風呂屋の煙突）
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ロケーション面の雰囲気を含め弁天湯（墨田区千歳）と似ていると感じた