松島館（横浜市西区戸部）

松島館（横浜市西区戸部）　2007.1.26

明日は、ＳＫＹ００７便で福岡へ向かう。
４泊５日の旅程で、門司、下関、小倉、戸畑、若松、博多、熊本、八代、人吉、吉松、嘉例川と回る予定。

前夜祭は、軽く戸塚･矢部の湯にでも入ろうかと思っていたけど、急遽、降り出した雨の中、戸部･松島館へ。
金曜日の２０：２０から２１：５０まで滞在。相客は４人。
風呂に浸かっていたより、女将と話していた方が長かったかも知れない。身体が冷えたので、また風呂に入り直したりした。

１００年以上の歴史を有する横浜の老舗銭湯。
付近は、横浜港の開設期の遊郭で、「岩亀楼｣の名から、｢がんき｣や｢岩亀｣の名を冠した屋号の店が多い。
同湯の湯は、薪焚きで４４度はあるだろう熱い湯。三菱重工の横浜造船所のお膝元だったが、今でも造船所からの薪を燃しているという。
因島でもそうだったけど、造船所のある町で、銭湯と造船所のつながりというものがあるようだ。

３年前に訪れた時、女将がハーモニカを吹いていた。
今回はリクエスト。女将の父は、能登･七尾の漁師だった。ハーモニカの曲は、その父が好きだった「船頭小唄｣。
月命日に、鎮魂のために奏でる、父への曲だった。

３年前に訪れたときは、銭湯に興味を持って、銭湯を回っている話をしたら、がんばってとオレンジ色のタオルを頂いた。
あれから、４００軒以上の銭湯を回った話。明日は、門司、下関の銭湯へ行くというと、驚くやら呆れるやら･･･。
今度も応援してくれて、青いタオルと、横浜銭湯マップをくれた。

横須賀の銭湯に行くかと問われた。
女将のお兄さんは、衣笠･菊の湯のご主人だった。横須賀銭湯のなかで、３回と、小生が一番訪れている銭湯。
ボロい銭湯。理屈では理由を見出せないけど、居心地のいい銭湯。なんか奇遇だ。

帰りは、「明るい農村･ごっつあん｣で、焼酎のお湯割り、鰯の梅煮、納豆の油揚げ包み、焼きおにぎり(２個)。
同湯の壁には、中島盛夫氏の富士山のペンキがある。
居酒屋としても、安くて美味しいお店だった。

《2003.10.18訪問レポート》

	丸山師の板に直接描かれたペンキ絵(6.7.15)

船頭小唄をハーモニカで奏でる女将	ホテル･サウナがんき
桜木町駅の高架下	岩亀稲荷「露をだに厭（いと）う大和のおみなえし　降る雨りかに袖は濡らさじ」（喜遊）
居酒屋の中にある中島師のペンキ絵	明るい農村･ごっつあん