日進湯(さいたま市大宮区桜木町) 2011.01.09.

平成元年まで北海道・名寄で一福会館という料理屋を経営していた親戚の米寿のお祝いに大宮の東天紅へ。

名寄は交通の要衝で鉄道屋の町だった所。祖父の一福会館が店を閉じたその年に名寄本線が廃止されている。

通り過ぎたことしかないが、その料理屋の隣に電気湯という銭湯があったという。
そんな話とともに伯父、伯母たちの名寄話に花が咲いていた。

日曜日の昼過ぎの祝いの宴がはねてから日進湯へ。

同湯は、1940年に大宮市に併合された旧日進村が屋号の由来。交通量の多い中山道に面する60数年の歴史を有する伝統的木造銭湯。

小さい銭湯ながら脱衣所は昔ながらの姿で残っている。浴室には早川さんの「音止ノ滝(17.5.20)」のペンキ絵や、胡山画および章仙画のタイル絵の競演など、ビジュアルにも見所が多い。

お湯も柔らかく、熱過ぎず温過ぎず、ゆっくりと味わえるいいお湯だ。

レトロ系の優れた銭湯だと思う。

《前回訪問:2011.09.12.》