桜湯(杉並区和田) 2015.06.13.
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和田帝釈天通りという、ちょっといい感じの小さな商店街にある。昭和26年築創業。コンクリ煙突を有するむくり破風の伝統的木造銭湯。桜が咲く季節に建ち 上 がったことから、桜湯と名付けられた。

一昨年春、何十年振りで奥壁にペンキ絵を復活させた。やや高い位置に丸山さんの男女湯に跨る雄な富士山の ペンキ絵(25.1.24.)が見事だ。そして秀逸なのは、男女境に濃い色使いとグラデーションが見事な海蝕洞をも描いたリアス式海岸風景のモザイクタイ ル絵。必見の価値がある。

井戸水を重油で沸かしたお湯の磨き込まれた清澄さには驚かされることだろう。そして、清澄だけど柔らかだ。つくづく感心させられ る。乾式サウナはプラス200円でバスタオル付き。水風呂も冷却されているけど冷た過ぎないいい按配だ。

昨年6月には脱衣所の床や壁を入れ替え、耐震のた め見えない部分に柱を追加している。特別な物はない。しかし、全てに磨きがかかった優れた銭湯だ。

そして、上がりの一杯は、商店街の「手打そば地酒 杉並まん月」。なかなか面白い店で、推奨したい。

《前々回訪問:2013.08.09.》