差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2009年7月4日土曜日 14:00
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 世界湯(中央区日本橋人形町)

ナカムラです。

今日(7/1)は、「世界湯(中央区日本橋人形町)」に行ってきました。 水天宮駅(東京メトロ半蔵門線)から、0.3キロ、4分くらいです。

先ずは、明治37年創業の「御座敷洋食/来福亭」。鳥料理の有名店にして親子丼発祥の料亭「玉 ひで」とレトロ喫茶店「快生軒」に挟まれている。戦時中の建物疎開を経ているので、今の建 物は昭和23年築。間口2間ほどの本当に小さな木造の二階家屋だ。このシーンだけ、時間が 止まっているがごとく「福来亭」とある洗い晒しの白い暖簾がガラス戸に揺れている。

片側が壁に取り付けられたテーブル2卓8席。厨房の有る1階ホールがこれで一杯という小さ な空間。傍らには、下駄箱とともに御座敷の2階に上がる階段がある。普通の民家と変わらな い風情だ。

水曜日の夕食時だというのに客は小生のみ。どうしても寂れた銭湯がオーバーラップしてしま う。ビール(小)、ハムサラダ、ヒレカツ、別注のライスを頂いた。合計2150円。クォリテ ィは悪くはない。しかし、盛付けが上品なので少しだけ割高かも知れない。それが、夕食時な のに小生だけという理由だと理解する。入りしなにすれ違いで出ていった若い二人も一見とい う感じだった。。。

さて、腹も朽ちた。次は居酒屋の名店「笹新」にでも行くかと腰を上げたところで「世界湯」 を思い出した。

人形町の花街至近のレトロ銭湯。外観の写真を撮っていると怖いオヤジが飛び出してきて、用 向きを詰問されたりする、なかなかハードな銭湯でもある。

また、この前と同じく、ハードタッチな親父が出てきやしないかとハラハラしながら写真を撮 ってから3回目となる同湯に入って行く。何の用意もないので、タオルと石鹸を含め760円。 何年ぶりかな。相変わらずのレトロな銭湯だ。

浴槽に「この浴槽は44℃に設定しています。」とある。有り体に言えば「水で埋めるな」とい うことだろう。さらに、1の位の数字が修正されていた。以前は、45℃か46℃だったのだ ろうか。三田・万歳湯に比肩するオトロシイ温度設定だ。

しかし、中島師のペンキ絵、鏡すらないプレーンな島カラン。「銭湯」というものの原風景があ る。

さて、次のお題は「笹新」。カウンターに大皿料理が並ぶ昔ながらの居酒屋だ。人形町のオフィ スでサラリーマン人生をスタートした小生、この通りは当時よく通った道だ。

しかし、若輩者が気に止めるような店ではない。人生の酸や辛さを知った者だけがこの店の良 さが判るのだと思う。まぁ、カウンターでこんな生意気なことを言おうものなら、未だ尻が青 いぞとご常連の諸先輩方に追払われそうだけど。。。

燗酒2合に「富山湾の宝石」と称される白エビを唐揚げで頂く。昨夏、高岡の「たかまさ」で 頂いて以来の富山の味に再会。9時をまわっても満席。先輩諸氏のメートルは上がってきた。 文句なしに居酒屋の名店といっていい。小生の勝負店としてリストアップした!?。。。


《前回訪問:2005.08.18.》

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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笹新


世界湯