差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2011年5月9日月曜日 23:38
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 関の湯(練馬区関町北)

ナカムラです。

今日(5/3)は、「関の湯(練馬区関町北)」に行ってきました。 武蔵関駅(西武池袋線)から、0.1キロ、1分くらいです。

2年半ほど長期休業していて、この4月5日に営業を再開したとの情報があった。不覚にも傘を 持たないで出かけていたので、武蔵関駅のホームのすぐ隣で雨の中を歩かなくてもいいという 思いで訪れた。

駅裏なのか北口を出て、少し回り込んだ路地の奥にある。2軒ほどの赤提灯とともに廃墟化し た飲み屋などがある寂れた一角にある。目にした瞬間、同湯のモルタルの寂れた感じに引き込 まれる。。。

昭和27年築の伝統的木造銭湯。後方には駅ビルをバックにビルよりも大分低いコンクリ煙突が 見える。黒瓦の脱衣所にやはり黒瓦のエントランスがある。両側に昭和40年代を感じさせるテ ント張りのコインランドリーがある。雨降りの夕方、暫く写真を撮っていたけど、客の出入り はない。。。

暖簾を潜ればあまり広くはない平格天井のスペース。左右に松竹錠の下足箱。番台の背の部分 に松竹錠の傘立てがあるものの、下足箱の奥を除けば、川口元郷・前村湯で見た、下足箱の奥 の板を一部外しただけという原始的は”傘入れ”が残っている。

番台への扉はサッシに置き換わっているものの、「男」とだけ書かれた扉の上部は創建されたま まの古風な意匠が残っている。

脱衣所に入れば、前面がカーブした木目プリント合板張りの番台。これぞ銭湯の女将さんとい う、明るく世話焼きで人なつっこい感じの方が中に座っている。

脱衣所の広さは、幅3間弱、奥行2間半。天井は簡素な折り上げ格天井。しかし、壁もそうだ けど、折り上げ部のカーブや天板なども新しい感じの木目プリントの新建材が張られている。

ロッカーは外壁側に松竹板鍵のもの。しかし、松竹板鍵という古い錠前が使われているにも拘 わらずロッカー自体は白い大理石紋様の化粧板が使われた新しい感じのものだった。脱衣籠も 現役のようで、20個ほどが積まれている。

その他、Asanoの文字盤が膝の高さのアナログ体重計、冷蔵庫の替わりの飲料の自販機などが 置いてある。

浴室は、幅3間弱、奥行4間。天井は木板張りの2段形で、ラーメン構造の補強梁がウィング の付け根に渡してある。床はパール色の星形模様のもの。驚いたのは通常はカラン周りだけに みるサワーピンクの大理石紋様のタイルが、カラン周りだけでなく壁や奥壁など全面的に張ら れている。。。。

島カランは1列で、カラン数はセンターから7・6・6・6。カランのお湯は、浴槽の注湯に使う 沸かしたままのお湯でかなり熱い。そんなこともあり、何か地方銭湯を思い起こさせてくれる。 ただ、最初はカランを押してもかなり長い間、使用に耐えられない水のようなお湯しか出てこ なかった。また、配管が傷んでいるんであろう錆もそこそこ目立つ。

シャワーのコックを捻っても水が出る。そして暫くして空気に変った。空気が出るシャワーと いうのも初めての経験かも知れない。そのうちにその空気も出なくなり、その替わりに釜場か らランニングシャツ姿でこれぞ銭湯のオヤジという出で立ちの大将が出てきた。やっぱりシャ ワーが不調らしく「おっかしいなぁ・・・」といってまた釜場に消えて行った。

地下150メートルからポンプアップした井戸水は飲用にたえるという。ただ、浴槽の底には一 緒に汲み上げられた砂が多い。温度は42度弱。薪と重油で沸かしたというお湯はかなりいいお 湯だ。土・日は薬湯。今日は祝日だけどやはり薬湯の日のようで、ラベンダー色の薬湯が供さ れている。

主浴槽は、側面に2つの赤外線ランプが点いたバイブラ&2穴ジェット×2で、ジェットは痛い くらいに強力。深槽は、7点座ジェット×2。さらにその一部が1人用の電気風呂になっている。 相客が入れ替わりで出ていって、ほぼ小生一人だけの時間が続く。浴室は湯気で濛々としてい る。

レトロ銭湯の長期休業からの復活。希有なことだと思う。関の湯も長く続いてほしい。続けら れるのだろうか。。。そんな感慨を持ちながら、汗が流れるほどじっくりと浸かっていた。

ビジュアルは、クラシックカーをバックにした女性の絵柄。既製品のもので、奥壁に2枚、男 女境にも2枚か3枚ほどがそれぞれサワーピンクのタイルに縁取られるかたちである。

雨が降る祝日の18:30から19:25に滞在。相客は都合4人ほど。庭がなく、内装がチープな合 板であることや、タイル遣いも妙なところがあるけど、印象に残る銭湯ではあった。

上がりは武蔵関で適当な飲み屋を見つけることが出来なかったので、野方駅経由でバスに乗り 継ぎ十条に戻り「源」。十条の居酒屋では「お功楽屋」か「源」に行くケースが多くなっている。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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