差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2004年9月19日日曜日 0:38
宛先: 銭湯ML
件名: 大盛舘(横浜市磯子区)

ナカムラです。

今日(9/11)は、「大盛舘(横浜市磯子区)」に行ってきました。
根岸駅(京浜東北線)から1.5キロほど、約20分くらいです。
掘割川に架かる根岸橋のたもとにあります。

今日は、保土ヶ谷駅から市営バス11系統に乗って、中村橋で下車。
掘割側を下流海側に南下して行きました。

この市営バス11系統。
保土ヶ谷から中村橋まではただの路線バスですが、それ以降は急坂を上がり、横浜の夜景を見たり、港の見える丘公園を通ったりと横浜市営バス屈指の路線です。

個人的には「中丸バス停」で降りて、横浜の夜景を堪能、階段を下りて露天風呂のある「仲乃湯」に入るというのが気に入っています。
付近の八幡橋商店街という、かなぁーり濃い、商店街があります。
立ち飲み屋も多数。

さて、大盛舘。昭和30年代前半の建築らしい。
外観は伝統的な入口棟、脱衣所棟、浴室棟で構成された木造銭湯。
黒瓦ではないものの、トタン屋根が赤色のペンキで丁寧に維持されている。

入口の下足錠は松竹。自動ドアを通ると完全フロント形式。
サウナ110円で計510円。別にサウナ証的なものはない。
他の人は本当に110円払っているのかなぁ・・・。そんな印象。
暖簾をくぐって脱衣所へ。

天井の広さは3間四方で折上げ格天井(5×11)。
さらに、入口方向、外壁方向に少しずつ増築してある。

しかし、サウナ室にスペースを取られていて、変則的な形、あまり広さを感じない。
天井は折上げ格天井だけど、格子に嵌められた天板が木目調の新建材だったり、埋め込み式の照明灯があったりと少し変っている。

ロッカーは、外壁側にあるサウナ室を囲むようにL字型に配されたものと、フロントからの入口壁側に配されている。
松竹のシリンダ錠のもの。
他に自販機、マッサージ椅子等がある。

浴室は、3間半四方。
天井は2段型でウィングが2間もある上に均等な緩いカーブを描いている。
中型というだけでなく、なんかかわいらしい形。保土ヶ谷の「神明湯」も同じだったなぁ・・・。

最大の特徴は、正面にある湯船から直接立ち上がっている、貼り絵調のチップタイル絵。外壁側まで伸びている。
絵柄は、夕日に映える湖面、夕日の横を帆船が横切っている。
脱衣所から、浴室を眺めたときに、浴室の明るい印象を決定付けている。印象深い図。

島カランは2列。カラン数は5・4・4・4・4。外壁側にカランはない。
カランは日の丸扇の刻印があるブルーの八角の取っ手のもの。すべてにシャワーが付いている。

浴室で旧状を留めているのは、天井と大黒柱のみ。
床はパール色のタイル。古いタイルはない。

浴槽は3槽。座ジェット2機、バイブラの備長炭&赤外線ランプ湯、20度の冷たい水風呂。
主浴槽である備長炭湯は、岩風呂風のタイルが張られている。

サウナ室の入口には110円と書かれている。その下には薄く50円・・・。
値下げして100円くらいというのはよくあるケースだけど、値段が上がって110円は珍しいかな。

広さは5人くらいの乾式サウナ。砂時計が4つも置かれている。
TVはなく、低く演歌が流れている。
別にどおってことのない、普通のサウナだけど、なんか居心地が良かった。
冷たい水風呂と5往復くらいしたかな。結構、体力を消耗した。

土曜日の16:00から17:00くらい滞在したけど、最後の方は十数人の相客があった。
槽刺青の年配客が相好を崩して孫娘と手を?いで入って来たりと、なかなかの繁盛店のようだった。

帰りは、市営バスで根岸橋から桜木町へ。
野毛の餃子の有名店「三幸苑」へ。餃子ライス820円。
野毛も濃い街なんだよなぁ。
銭湯が少ないのが残念だけど、探検しなきゃ・・・。

《H18.2.18.新大盛舘訪問レポート》