差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2009年4月12日日曜日 22:07
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 田浦湯(小田原市扇町)

ナカムラです。

今日(4/12)は、「田浦湯(小田原市扇町)」に行ってきました。 小田原駅(東海道本線)から、1.0キロ、12分くらいです。

深夜、マンションの傍らの東海道線で脱線には至らなかったものの乗り上げ事故があり、朝ま で貨物列車が立ち往生していた。すでに寝ていたけど、急ブレーキとは明らかに異なる大音響 があって、旅客列車は終わったいる時刻とはいえ惨事を思って窓を開けるのが怖かった。

サンドイッチとコーヒーを買って、戸塚駅15:23発の東海道線に乗り込む。辻堂・不動湯より は少し遠くなるけど、久し振りに小田原の田浦湯に向かう。

途中の二宮駅を通過するたびに、大正湯というレトロな小銭湯に入ることができなかったこと が悔しく思い返される。向かう田浦湯もかなり小さな銭湯で、小生の知る所では神奈川県でも っとも小さな銭湯だ。

そして、内外観ともにレトロ度が高い。床は亀甲型の白タイル。小さい銭湯ながら、小さいタ イル絵(章仙画の池に鯉)と小さいペンキ絵(北鎌倉・新世美術)もある。すべてがウッディ な造作で、その様式もどことも異なっている。郷愁を誘う「地方銭湯」と言っていい。

入り口に張り紙があった。見れば「都合により一八日(土)は営業致します」とある。同湯の 定休日は土曜日。都合により臨時休業というのはよく見るけれど、都合により営業するという のを初めて見る。

80歳になるチャーミングな看板女将に聞けば、20人くらいの団体から沸かしてほしいと頼 まれたという。毎年8月に、別の団体からもそんな要請を受けるという。小さいからという訳 ではないだろうけど、柔軟にやってくれるようだ。料金も400円と神奈川の公定上限よりも50 円安い。

熱い湯に浸かっていると、入り口から入った西陽が、脱衣所、浴室を通り抜けて、奥壁のペン キ絵を染めている。同湯の小ささが判る。

来る度に、心が癒される、小さな小さな銭湯だ。

《前回訪問:2006.08.06》

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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