差出人: Masayuki Nakamura
送信日時: 2009年2月7日土曜日 3:24
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 梅の湯(千代田区神保町)

ナカムラです。

今日(2/6)は、「梅の湯(千代田区神保町)」に行ってきました。 神保町駅(都営新宿線)から、0.2キロ、1分くらいです。

さて、梅の湯。靖国通りと水道橋西通りが交差する繁華な専大前交差点に近いマンションの下 駄履き銭湯だ。

平成11年までは、関東大震災で焼けた銭湯を再興した東京を代表するレトロ 銭湯だった。平成13年から現在の姿になっている。

かつては旧建物への小道を挟んで、両側に理髪店と喫茶店があった。もとは銭湯の裏にあったけど、大正15年、震災後の建て直しの際に貸し店舗ならば表通りに面していた方がいいだろうと銭湯の前面に建てられたものだ。

現在は、理髪店と小道の有った部分は同湯のマンションのエントランスになっている。しかし、 旧喫茶店はスナック「みその」として現存している。かつては同湯の地所であり、同湯の旧店舗と同様、大正15年に建てられた古い建物だ。

同湯の現在の入り口は建物の側面にある。神田・稲荷湯や、半蔵門・バン・ドゥーシュのよう にランナーを応援する銭湯のようだ。しばらく外観を撮影している間に何人かのランナーが戻りまた走りに出て行く。既に22:00を回っている。銭湯巡りもそれなりに伊達&酔狂だけど、 ランナーも大変だ・・・。

脇に石灯籠を置いた入り口を抜けて、松竹錠の下足箱の木札を取る。フローリングのフロント スペースにはバーカウンターのようなスペースがある。他に例を見ないものだ。

今日、同湯へ訪問したのは小生のHPにアップされた改築前に撮影された同湯の写真がきっかけ。フロントには、その写真と同じ構図の油絵が飾られていた。

同湯は、恐らく少なくとも明治時代からあった銭湯だろう。入ってみると意外に狭い。男湯の スペースは幅2間半奥行4間ほどか。そのうち、狭い脱衣所がL字型に設置されている。幅1 間ほどで、長さは延べ2間強といったところか。

浴室は、幅2間半、奥行4間ほどだけど、外壁側に大きく脱衣所が食い込んでいる。天井はプ ラ板張りで高さは2間ほどだ。

島カランは1列で、カラン数はセンターから8・4・3・0と小じんまり。湯桶を置く台があ る構造など、どことなく関西系な感じがする。

浴槽は、奥壁に大きなものが1つあって、電気、ボディーマッサージ、1穴スーパージェット がある。何か薬石を使っているのか独特の香りのあるお湯だった。ビジュアルと呼べるものは ない。

上がりは女将さんと話をしながらスーパードライ250円を頂く。

金曜日の22:10から22:30に滞在。相客は5人ほど。急いで出たのはレトロ居酒屋「みますや」で「2次会」を行う算段だったけど、店はおぼろ気な記憶の位置にはなく、辿り着けなかった。

終電も気になる時刻なので深追いはぜずに、大手町駅まで出て、東京駅で缶酎ハイを買って東海道線に乗り込んだ。。。

*************************************************
ナカムラ (Masayuki Nakamura)
URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~masayuki/ (風呂屋の煙突)
*************************************************






▼専大前(神保町)のかつての梅の湯〔撮影:るびー氏〕

「この風景は東洋キネマを撮影された際にごらんになっているかもしれませんね。
開店前でお客さんが待っているようです。曇りで陽の向きがわからず写真からは
なんともいえませんが、夕方ではなくお正月の朝湯のことだったような気もします。」