差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2013年4月10日水曜日 21:58 
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: ゆラックス（豊島区上池袋）
ナカムラです。
今日（4/5）は、「ゆラックス（豊島区上池袋）」に行ってきました。
池袋駅（山手線等）から、1.0キロ、10分くらいです。
新年度入りの週末。新計画に人事評定。日銀総裁も変わって、マーケットも激変モード。かなり周 囲はバタバタしている。しかし、週末なので女性スタッフの”今日は何湯ですか”という言葉に送 られ、小生、淡々と銭湯に向かう。
丸の内線で東京駅から池袋駅へ。風俗街を抜け、予備校街のような探偵学校、探偵事務所街を抜け、 堀之内橋で山手線の切通しを越える。
1997年まであった「池袋マンモスプール」の至近。跡地に出来た清掃工場の高い煙突がどこからも 見える、かつては商店街だったとおぼしき路地の奥の奥。隣湯の稲荷湯にもこの細道の商店街は繋 がっている。同湯への曲がり角には地主のものか、寺も無いのに住宅地の真ん中の墓地。都心では 希な光景だ。戦災のせいか。旧堀之内村。どんな発展をしてきたのだろうか。
戦後創業という旧鳩の湯。現在は”サウナ”とある四角い煙突を有するマンションの1階のビル銭 湯。マンション1階の張り出した部分は、ガラス張りでコンビニ的な体裁の酒屋になっている。銭 湯の入口が、その店の奥にあるという極めて変わったアプローチ。本来は店の軒にネオンで屋号が 輝き、行灯型の営業案内板や”酒”という看板に灯りが点る仕掛けのようだけど、一切が”節電” している。
湯銭は、まさに”コンビニのレジ”で受け渡しをする。多角化の行きがかりだろうけど、銭湯でレ
ジを打ち込むのは珍しい。10人は入れるテレビ付きのサウナはプラス200円。タオルは付かず、引
掛けキーだけが手渡された。
レジの奥に暖簾が下がり、その傍らに比較的新しい松竹錠の下足箱が並んでいる。小さな段すらス ロープに替えられていることから、近年改装されたようだ。
脱衣所は、幅3間半、奥行2間ほどのフローリングの空間。天井は1間半くらいと高くはない。同 湯は中型の銭湯にしては大きなサウナがある。その2/3くらいが脱衣所の中心部に食い込み、その ために脱衣所の形状は凹型。広さは感じない。
ロッカーは、入口方と外壁側の2面の壁に、潤い絶無のスチール製もの。その他、飲料の自販機、 堅牢なベンチ、デジタル体重計がある。広くはないため、かなりシンプルな感じでまとめられてい る。
浴室も、酒屋の店舗にスペースが割かれているためか小振りな印象。広さは3間四方くらい。天井 は高さ1間半程度でプラ板張り。島カランは1列で、カラン数は、センターから7・5・5・2・0。 床のタイルは中判で、パステル調の紫、ピンク、ベージュが、巧く組み合わされている。
浴槽の面積は、この狭い空間の1/3は占めるだろう。奥壁に接した事実上1槽の主浴槽には、ボデ ィーマッサージ、水枕付の寝湯、赤外線ランプ×2付のバイブラ、電気風呂。湯温は42度くらいの いいお湯だ。ただ”節電”ゆえ、ボディマッサージ以外の設備は稼働していない。表の消灯といい、 ここまでサービスを落としては、同湯と顧客双方にとってプラスにならないと思うが。。。
浴槽は、さらに外壁側にＬ字型に回り込むように”ローズ・サンダルウッド”の赤い薬湯槽、十分 に2人は入れる階段を1段昇って入る方式の深槽の水風呂。
週末お楽しみの乾式サウナは、テレビ付で10人は入れる大きなもの。小振りの銭湯なので、サウナ の広さに驚かされた。しかし、サウナ客は小生のみ。。。
ビジュアルは奥壁にモザイクタイル絵。いくつかの教会を中心とした湖畔の街を描いたもので、後 方のボリューム感のある緑の山々とマッチしたいい絵だ。
広いサウナと水風呂、香りが良くて目にも鮮やかな温めの薬湯をランダムに回遊する。こんなささ やかなことで心底楽しむことができる。つくづく便利な奴だと思う。。。
上がりは、脱衣所の自販機で”さらさらトマト”100円。長らく愛飲しているけど、最近パッケー ジが変わったようだ。
金曜日の19:45から20:35に滞在。相客は5、6人。池袋駅からさほど離れてはいないものの、山手 線の切り通しで完全に分断されているため、駅方向から歩いて来る客はいないだろう。コンビニ的 な酒屋には、什器の1/3くらいしか商品が並んでいない。弁当などの日配品の棚は使われている様 子はない。寂れ感は否めない。カタカナの屋号に似ず、どこか侘び寂を感じる銭湯だった。
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ナカムラ （Masayuki Nakamura）
メイン:masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp
URL: http://furoyanoentotsu.com（風呂屋の煙突）
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同湯へつながる商店街。背の方向に進むと稲荷湯がある。
清掃工場の所は「池袋マンモスプール」だった
「興信」「探偵」の文字が見える。その奥は一大”探偵事務所街”だ。
同湯への曲がり角にある墓地。都心の住宅地では珍しい。