泉湯（横浜市中区北方町）　

泉湯（横浜市中区北方町）　2007.4.28

「港の見える丘公園｣から続く尾根の下に、佇むようにある小銭湯だ。

付近は湧水の地で、麒麟麦酒の創業工場があった。同社発祥の地。かつて船に積む、赤道でも腐らないと評判だった横浜ブランドの水は、付近の谷戸で汲まれていた。

３年ぶりで入浴したけど、床が張り替えられているし、入口には、愛宕にあったという旧｢亀の湯｣のステンドグラスが嵌められている。細かな所にだいぶ手が入っている。

丸山師が毎年ペンキ絵を描き替えるらしい。同湯のフロントは、簡素ながら趣き深い。聞いたら、弘明寺の｢藤の湯｣のを見せてもらって、真似たという。

薬湯は４４度強と熱い。白湯は井戸水なのか、柔らかく清澄な湯だ。土曜日の夕方、客はひっきりなしにやってくる。いい銭湯だ。

《2004.4.17.訪問レポート》

泉湯

丸山師の｢本栖湖　18.9.6｣
	男女境の欄間は、廃業材木店が保存していたものを移設。大将とは一緒に入浴。椅子を使わずタイルに座っていた。同湯は清潔度の高い銭湯だ。大将は、戸部の｢朝日湯｣で、能登地方の和太鼓の杉豊太鼓を習っていると話していた。
小銭湯ながら、下足スペースが脱衣所から独立した空間になっている。
山手の｢稲荷湯｣	泉湯の周辺には古い商店が多い。こちらは、古い食料品店だけが営業していた。途中の「稲荷湯｣の向かいの市場は、がらんとした中で鮮魚店だけが営業中。ただ、実際は、他店が撤退してがらんとした中で、孫と遊んでいるだけで、とても侘びしい光景だった。
ＪＲ根岸線･山手駅	大和町商店街。かつての射撃場の跡で長い直線の道路がある。
阪東橋の旧青線の通り。また、当時の建物２軒が更地になっていた。	伊勢左木町