差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2006年4月2日日曜日 12:43
宛先: 銭湯ML
件名: 鯉乃湯(横浜市磯子区滝頭)

ナカムラです。

今日(4/1)は、「鯉乃湯(横浜市磯子区滝頭)」に行ってきました。
根岸駅から、1.2キロ、15分くらいです。
今日は、吉野町駅(横浜市営地下鉄)から、バスで掘割川を南下し滝頭へ。そこから0.3キロ、3分くらいです。

滝頭は、かつて市電の滝頭車庫のあった所。市営バスの滝頭営業所の傍らに「横浜市電保存館」があって、横浜市電7両が保存されている。ちょっと寄って、かつて市内を縦横に走っていた路面電車を眺める。古いマンションの1階にある渋い博物館だ。春休みなので高校生以下無料。しかし、17:00の閉館前なのでやや閑散としている。

さて、鯉乃湯。横浜の下町といっていい同地で、昭和3年から営業する銭湯。ただ、かつては滝の湯だったけど、現在の経営者が、経営を引き継いだ昭和44年に、現在の屋号に変えた。落ちる滝よりも、滝を登る鯉の方が縁起がいいし、字画的にも良かった。番台裏の滝登りのタイル絵がヒントになったらしい。章仙画だったのかな・・・。

現在の建物は昭和63年に建てた、3階建てのマンションの下駄履き銭湯。正面には、屋号を記した洒落た看板が架っている。ローマ字のネオンサインもなかなかいい感じがする。

自動ドアを開けると、ガス燈のレプリカが立っている。正面に目隠しがあって、左手に「さくら」錠の傘を突き差す式のロッカー。据付式ですっきりとしている。右手に靴脱ぎと下足箱。錠はSakuraG錠のプラスチック札。

独立したフロントスペース。人懐っこい笑顔のご主人に400円を払う。同湯のサウナは壊れているはずだけど、「サウナ」の貼り紙がある。料金を聞くと、今は工事中だけど、4月末までには完成するらしい。大盛舘がリニューアルしたので、サウナを直したのか・・・。

中型銭湯なので広いというほどでもないけど、大型テレビ、丸テーブル2つと椅子があったり、余裕のスペースがある。やや暗い中で、壁に赤と黄色の光の照明器がある。あまり他の銭湯では見ないものが多い。

暖簾を潜って脱衣所へ。幅2間半、奥行き3間くらいか。天井は1間半弱。ここにも、2燈式のガス燈のレプリカがに据えつけられている。中に入っているのが、白色の蛍光灯なのが残念。今は暖かい電球色のものがあるので、その方が合っている。

ロッカーは、男女境と入口方にSakuraVシリンダ錠のグレーのもの。その他、旧型マッサージ機、デジタル体重計、浴室入口脇には躯体がブロンズ製のベンチなどがある。サウナ室の張り出し部にはグレーのタイルが張られているし、やや暗いものの洋風の落ち着いた雰囲気を目指しているようだ。さらに、広いテーブル、ベンチ、ロッカーの上にはテレビもあり、ここでもも寛げるようになっている。

浴室は、幅2間半、奥行4間。天井高さは1間半弱でプラ板張り。島カランは、中央部が山形に高くなっていたり、造花を奥スペースがある、ごついものが1列。カラン数は、センターから9・0・7・4。壁のようなゴツい島カランだけど、センター側にはカランがない。カランは日の丸扇の刻印のある角型。洗って、乾布で磨いているんだろう、ピカピカしている。

カランは、床のタイルが3センチ四方の白と淡いブルーで組まれている以外は、すべて白無地のタイルが使われている。20年近い時間でやや黄ばんだ箇所も目だってきている。

浴槽は、奥壁センター寄りに薬湯。「梅」というのに初めて遭遇。いろんな入浴剤があるものだ。外壁側にL字型で伸びるのが白湯で、電気、2穴ジェット×2、バイブラというラインナップ。温度はどちらも42度半くらい。脱衣所方外壁側にサウナ室の入口、センター側に2人用くらいの水風呂がある。サウナ室の戸を開けると、砂地が剥きだしで、コンクリの型枠があったりと、まさに工事中だ。

白い無機質なタイルと照明器。ビジュアルもない。そのため、外壁一番奥の照明がピンク、脱衣所方男女境の照明器がブルーの照明で、空間にアクセントを付けている。さらに、造花ながが島カランの上に花が置かれていて、雰囲気を和らげている。

窓の形状、立ちシャワーの衝立の形、脱衣所から浴室への入口の形状等に鋭角のアクセントを付けるなど、あまり見ないタイプの設計になっている。

17:00〜17:45の滞在。客は年配者を中心に7、8人。上がりは小さな缶ビール200円。なんか、変った雰囲気を持つ銭湯。サウナが復活すれば、料金にもよるけど使い勝手のいい銭湯なんだろうと思う。

滝頭バス停から桜木町の出て、野毛で一杯。今日は大岡川や掃部山からの花見客が流れて、野毛はやや騒然としている。

串揚げ&立ち飲みの「福田フライ」で焼酎のお湯割りで寒さに対しひと息入れて、「トモ」では焼酎のお湯割りとマッコリー。山芋のお好み焼きと鉄火丼。安いけど、とてもいい味出している。ただ、トモママは花見客相手でお疲れモード。三軒目、BAR「山荘」ではマティーニ。ハシゴ酒で気分も良くなってきたので、桜並木が連なる大岡川を日の出町まで歩く。

ここ数日、寒いせいで桜花は満開のまま持っているけど、花見にはチト寒い。


木が道の形状を支配している。
傍らには
無縁塚という小さな石碑がある。

趣きが美容院と理髪店
滝頭バス停/増田電気商会前の「増田電気商会」が向かいにあった。
街の電気屋さんだけど、繁盛していた時代があるんだろう。
今は、近くに巨大なヤマダ電機がある。

滝頭バス停/増田電気商会前

野毛・福田フライ店/看板すらない立ち飲み屋さん
串かつ、海老、玉ねぎ、焼酎のお湯割りで710円

野毛・トモ/花見客の二次会で戦場だった。女将さんもお疲れモード。
焼酎のお湯割り、マッコリー(小)、山芋のお好み焼き、鉄火丼(小)で1,450円。

磯子区滝頭(たきがしら)三丁目 [昭和40年1月1日設置、住居表示]

町名の由来
昭和40年の住居表示施行に伴い、滝頭町、丸山町、岡村町、磯子町、西根岸坂下町、西根岸馬場町、原町の各一部から新設された町です。

古くは久良岐郡(くらきぐん)禅馬(ぜんま)村といい、後に岡村、滝頭村、磯子村に分村し、明治22年の市町村制施行の際、森村、森中原村、杉田村と合併して屏風浦(びょうぶがうら)村大字滝頭となり、明治44年に横浜市に編入して滝頭町となりました。

町名は旧村名を採りました。昔、村の中に「滝頭塚」という塚があって、それから村名が起ったといいます。『新篇武藏風土記稿』の「滝頭村」に「小名(こな) 滝頭塚 中程を云(いふ)、爰(ここ)にも小塚あり、來由(らいゆ)詳(つまびらか)ならず、或は村名の起りし所ならん」の記録があります。

三丁目の東側を堀割川が流れ、横須賀街道(国道16号)が通っています。三丁目に横浜市電保存館があります。また、歴史的建造物の横浜市交通局滝頭営業所があります。

「横浜の町名」(横浜市市民局)より


野毛・BAR「山荘」 〜野毛中央通り。緑の看板に「世界のカクテル」とある。
カウンターに座る83歳の方がマスター。荷物を受け取り、コートを掛けてくれる。
7席くらいのカウンターで、マティーニとミックス・ナッツ。1,400円。

居酒屋的でBARという感じではないかな。トモのマスターも来られるらしい。
しかし、83歳で現役。明るく働いている。いいなぁと思った。いい店だと思う。


山荘ではこのジュークボックスから、雰囲気があるアナロクの音楽が流れる。
久し振りにレコードの音に接した。

大岡川河畔の満開の桜並木

桜目当てに屋形船が上がってきたけど、都橋を潜れずにいた。