差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2006年1月8日日曜日 5:35
宛先: 銭湯ML
件名: 桜湯(横浜市南区)

ナカムラです。

今日(12/23)は、「桜湯(横浜市南区)」に行ってきました。
蒔田駅(横浜市営地下鉄)から、1.3キロ、20分くらいです。

「松美湯」を目指したけど、定休日だった。
近くの黒湯温泉銭湯「第一七福湯」に行くか、他を目指すか迷った後、桜湯を目指すことに。

同湯は、横浜の下町の中村橋から、港の見える丘公園などの山手へ通じる尾根へ上がる稲荷坂の袂にある。坂を上り下りする市営バスの車窓から、何回か眺めていた。ただ、古いビル銭ということで、あまり足が向かなかった。

築40余年の古い共同住宅の1階に入る下駄履き銭湯。銭湯自体は、8年ほど前に中普請をしていて、建物の外観よりも設備は新しい。しかし、表は、シャッターを収納するケースに屋号を記しただけというもの。地元の知った人しか来ないのだろうけど、簡素というか、素っ気無い。

入口には松竹錠の下足箱。自動ドアを通るとフロント。入浴料400円にサウナ代200円でバスタオルを貸してくれる。でも、バスタオルは黄色のものがいい。家庭用のバスタオルのようで、やや雰囲気に欠ける。以前は青いリストバンドもあったようだけど、今は使用していないようだ。

脱衣所は、元々は幅3間、奥行4間で天井高は2間ほどと広々とした板の間。しかし、増設されたサウナ室とフロント部にスペースを取られ、細長くなっている。Yamatoのデジタル体重計、新旧マッサージ機、ぶら下がり健康器などがある。

浴室は、幅3間、奥行4間。天井がセンターから外側の最高部1.75間まで、斜めに上がっているもの。島カランは2列で、カラン数はセンターから6・5・5・3・0(立ちシャワー2)。カランは日の丸扇の刻印がある取っ手が茶色のもの。すべてに銀色のシャワーが付いている。

タイルは、グレーの厚手のもので足ざわりがいいし、島カランの上面は御影石調の風格のあるタイルが張られている。全体的にしっかりした造りのいい浴室だ。勤労感謝の日の16:00。子供3、4人を含め、10人くらいが浴室に居て、湯気がもうもうとしている。

浴槽は、奥壁側に深浅2槽。深槽が実母散湯。匂いは実母散なんだけど、色がとのこ色なのが変っている。主浴槽は奥壁から外壁側にL字型に伸びていて、そこに座ジェット2機、バイブラ、電気風呂がある。そして、男女境入口方に2人用くらいの水風呂。

サウナ室は何もないけど檜の抽出成分をによりいい香りがする。10人くらいは入れる立派なもの。

ビジュアルは、丹頂のつがいが茶系統のモノトーンで描かれた6枚物のタイル絵が、何組か壁にアクセントとして嵌められている。どこかで、全く同じものを見たことがある。恐らくプリントだろう。

上がりはフロントでサッポロ黒ラベル250円。他にキリンとアサヒもある。大型テレビとテーブル、ソファがあるだけの簡素なもの。小さな絵が何枚か架っている。眼を引いたのは、現役の黒時計。創業当時のものだろう。よくある施工業者寄贈のものではなく、「稲荷講 中村四丁目」と地縁的なものなのが珍しい。

帰りは、蒔田駅まで戻り戸塚駅。
鎌倉の「峰本」の戸塚支店で、てんぷら御膳に熱燗。
明日からは、倉敷、尾道、因島行・・・。









中村橋の好田印房。
旧横浜市電の電停にあった標識が保存されている。

中村橋商店街の古い牛乳配達店


松美湯




福徳湯(横浜市南区共進町)