差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2010年10月23日土曜日 14:12
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 板橋前野原温泉・さやの湯(板橋区前野町)

ナカムラです。

今日(10/22)は、「板橋前野原温泉・さやの湯(板橋区前野町)」に行ってきました。 志村坂上駅(都営三田線)から、0.8キロ、9分くらいです。

志村坂上から坂を下って行き「見次公園」という大きな池がある公園を通り過ぎて少し坂を上 がった所にある。

「板橋前野原温泉」を名乗る和風を基調としたスーパー銭湯。小口基實という作庭家が造った、 苔と枯れ山水が織りなす和風庭園が売りのようだ。

下足箱は100円デポシット式のナンバーキー。このキーに館内での飲食など様々な料金がチャ ージされて、出口のATMのような無人精算機で支払いを済ませる方式だ。

従業員の手で現金を扱うと、集計相違やトラブルが避けられない。りそな銀行では窓口でも顧 客に機械で入出金させているし、安いスーパーホテルなどもやはりATMのようなもので精算 するシステムを取っている。平成16年に温泉の認定を得ているのでその頃の開業なんだろうけ ど、精算の仕組みはかなり効率化されている。

入口を入れば吹き抜けの大きなスペースがあって、そこを中心に休憩室やマッサージ室、風呂、 食堂などが扇型に並んでいる。専用の館内着を着ないと上がれないものの2階には岩盤浴があ るようだ。

脱衣所に入れば、まぁ、和風テイストの普通のスー銭。ロッカーは、手元にある精算キーでは なく、似たようなロッカー専用のキーを使うのに面食らった。風呂に入っている間は精算キー はロッカーの中に仕舞うことになる。

浴室は、幅4間、奥行6間ほどと大きな銭湯をさらに大きくした程度のもの。屋外やそこそこ 大きいサウナを別にすればさほど大きなスペースではない。屋内のスケールとしては赤羽の「河 童天国」に一歩も二歩も譲る感じだ。

屋内は温泉ではなく白湯を使っている。座ジェットが8機くらいと、プレーンな浴槽、水風呂、 石張りの休憩椅子のほかはすべて洗い場になっている。内装は木目調プリントのトタン板で、 安造りという感じは否めない。

屋外は多くの植栽の間に石張り、石造りの庭園露天スペースが広がる。

円形の東屋の下には源泉に適度に加水し、適度な感じの温泉に薄めている。濁ったとのこ色の 温泉で、香りは黒湯系には及ばない。まぁ、悪い温泉ではなく、普通にくつろげる温泉だ。

隣には41度の源泉を加温して掛け流しで使っている浴槽。さほど大きなものではないけど、非 常に強い温泉としての浴感を感じた。「湯あたりに気を付けて下さい」といった趣旨の注意書き があったけど、伊達ではないだろう。

その他、陶製の壷を使った「壷湯」や寝湯がある。寝湯は、水深10センチくらいある浴槽にな っていて、そこに寝ころぶという、初めて経験するものだった。

庭園ながら換気扇の大きな音が轟いていて、それが庭園の風呂でくつろぐというコンセプトを 阻害している感じがした。また、緑が眼に入る昼間に来ればまた違った印象になるのかも知れ ない。

上がりは、和風の飲食スペースで生ビールとつまみを少々。古い和室や付属の洋間を再現して いる。庭を眺める和室はなかなかかも知れない。洋室は、まぁ、おもちゃのような部屋だった。 料理は、甘えびの唐揚げを頂いたが、なんか生臭かった。。。

金曜日の20:30から22:15に滞在。客は混雑というほどではないけど、数えられないほどの客 がいる。料金は800円。 ビールとつまみ合わせても1500円ほど。銭湯と直接的には競合はしないんだろうが、多少の影 響はあるのかな。

十条からはバスでは行きにくい。自転車で行くことになるんだろうけど、なじみの理髪店のオ ヤジさんは途中の清水湯で妥協することも多いと言っていた。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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見次公園