世界湯(中央区日本橋人形町) 2014.11.02.
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数年前に谷中の世界湯が廃業し、高田馬場の世界湯とともに東京に2つ残る”世界湯”の1つ。浴槽の上には「日本橋浴場組合」の注意書きが残る生粋の東京銭湯。煙突を壊しガス焚きに転換し温くなる東京銭湯が多い中で、「この浴槽は44℃に設定しております」と主張している。つまりは「うめるな」ということだろう。

また、同湯の前で写真を撮っていると上がって来たカクシャクとした下町婦人から”何を撮っているの”と尋問を受けた。かつて、やはり上がった客に通報されたのか、駆けつけた屈強の御仁に問い詰められたこともある。怪しい奴にはひと声掛けるという人口稠密地域の下町の文化が息づいている。

今日は区内随所で「中央区まるごとミュージアム2014 Vol.2」なるイベントが連動するかたちで開催されていた。「まるごとミュージアム」の後は「手ぶらで銭湯(460円)へ」ということで区内の11の銭湯では日曜日が定休日の銭湯も返上で店を開け、タオルを無料で提供するサービスを展開していた。

熱さで有名な六龍温泉もガスに替わり、夜は案外に熱くはない。同湯はひょっとしたら東京でベスト幾つかに入る、熱い湯の銭湯かも知れない。

《前回訪問:2009.07.01.》