差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2003年10月19日日曜日 10:35
宛先: 銭湯ML
件名: [sento-freak:04485] 山元湯(横浜市中区)

ナカムラです。

今日(10/18)は、「山元湯(横浜市中区)」に行ってきました。
横浜市電の丘の上の終着駅として、かつては独特の風景を持っていた山元町。しかし、「梅の湯」も廃業し、古い店もだいぶ入れ替わり、普通の雰囲気の街になってしまった気がする。

市電なき今、横浜駅からバスというのがこの町へのアクセスの一般的方法。小生は戸塚からなので、保土ヶ谷駅(横須賀線)から桜木町までロングランの市営バス11系統で、打越橋バス停経由で山元町に入り。山元湯まではそこから5分程度です。

市営バス11系統は市バスの中でも屈指の路線。桜木町始発で、港の見える丘公園へ向かう坂で高度を上げ、大型バスが不似合いな細い尾根道を走る。

途中の「中丸バス停」からの横浜の夜景はいいものがある。その夜景を見て、階段を下りると「仲の湯」。露天風呂もあるなかなかいい銭湯。この銭湯へ行く際は、バリエーション・ルートとして薦めたい。

さて、梅の湯跡を経由して山元湯へ。梅の湯は雨の日に逃げ込むように入り、とても静寂だった印象がある。今は新築のマンション。

山元湯は、商店街から麦田へ通じる坂を下っていく。道から少し入ったところに箱型の造りの男女別の入口。それぞれに暖簾がかかっている。梅の湯もそうだったし、横浜によくある箱型の造りの入口だけど、タイルははっておらず、モルタル造りで素っ気ない。

両方の入口は、中で繋がっていて男女共通の下足箱。下足箱は、数段ごとに赤・白・青に塗り分けられ、おしどり錠がついている。

番台へ通じる男女の扉の間には、ピンク電話。最近は緑色の公衆電話さえあまり目にしなくなった。ピンク電話なんて知らない人のいるのではないか・・・。そういえば、銭湯で電話って、あまり見ないなぁ。

番台は木組みのしっかりしたもの。雲方の彫刻を施した仕切り板もあり、正統的なもの。しかし、天井は合板、柱時計はなく実用的な丸時計、床は新しいフローリング、大きな自販機2台と風情には欠けている。

最近設置されたのか、新しい小さな島ロッカー(計16個)。それ以外は番台横の壁にロッカー12個。「Oshidori」と筆記体で書いてある板鍵を差し込むロータリー錠。脱衣カゴもたくさん積まれている。最近までカゴが主流だったのかな?。

浴室は、島カラン1つ。カラン数はセンターから7・5・5・6の中型の銭湯。すべてにシャワーが付いており、カランの台のタイルも大理石模様が描かれた新しいもの。ただ、センターのシャワーだけは旧式なので、それ以外は後で増設されたようだ。

桶は白いもので温泉マークと「山元湯」と屋号が赤で書かれているものだった。

ペンキ絵は瀬戸内海でH14.5とあるが、既にくたびれているなぁ。早川氏でも中島氏でもない。誰が描いたか聞いたけど、東京の専門家というだけで名前は知らない様子だった。3・4年に一回しか描き替えられないとのこと。1年で結構くたびれてきているが・・・。

ペンキ絵の下には、キツネ?とタヌキ?をキャラクター的に描いたモザイクタイル絵。センターは風車と湖のモザイクタイル絵。

浴槽は浅深の2槽。浅い方は床から泡がブクブク、湯温は熱め。深い方は実母散湯で温めだった。

小さな銭湯ながら、それなりに客が入っていた。梅の湯が廃業したことから連想して、ヤバイ銭湯かと想像してたけど、現役で機能している銭湯という感じだった。

帰りは石川町方面へ坂を下り、中村浴場(休みだった)、小山湯をチェック。両方とも銭湯をマンションに建て替え、1階に銭湯が入っているものだった。しかし、小山湯山喜湯・中村浴場・仲乃湯が続く銭湯ストリートは、立ち飲み屋を併設した酒屋が多い。まぁ、横浜でもかなりディープな場所だからなぁ・・・。

今度、これらにも挑戦しなければ・・・。